憧 憬 の 轍
2019年4月28日 桜が散る前に
この1週間、ニュース番組や新聞も雑誌にも“平成最後の~”とか“改元を目前に~”と言う言葉が溢れていた。
それと同じく「10連休」と言う言葉も。
昨日からかつてなかった長さのゴールデンウイークが始まった。
年明けから「3台体制」で、オマケにパッパラパーな電気系の問題ともしかしてヤバイ(?)キャブレターの調整を抱えて脳ミソが焼き付く一歩手前だってぇのに・・・。
速攻でタンクとシートを外したSEROW250
キャブレターもセルモーターもタンクの下
話の始まりは数日前のM氏から電話だった。
「SEROWのバッテリーが上がってしまったので車からジャンプしたら煙が出た」とか、「アクセルが回らない」とか。
たまたまM氏宅の近所で買い物中だったので寄ってみるとSEROWは簡単にエンジンを始動できるような状態ではなかった。
結果、作業場に運んでもらったのだが、バッテリーをジャンプした時に何やらヤラかしてしまったらしい。
7V程度まで電圧が低下したバッテリーは-側の接点に溶けたような跡がある。
別なバッテリーを繋いでスタータースイッチを押してもマグネットスイッチがカチカチ音を立てるだけでモーターは回らない。
シートやタンクを外してキャブレターを外そうとした時、アクセルワイヤーの一部が溶けている事に気付いた。
ワイヤーに錆は見当たらず、潤滑剤を入れても動く気配が無い。
-側の端子 溶けた?
アクセルワイヤーはまったく動かない
車載バッテリーとジャンプに使ったバッテリーで『簡易溶接』しちゃったんじゃねぇの?
多分そうだ、と思う。
よってM氏のニックネームを『落雷魔人』と名付ける事にした訳だ。
当初、アクセルが回らないのはリンク部分に何か異物を噛み込んだか干渉しているか、セルモーターが回らないのもブラシが減っている、くらいに考えていたがそんな簡単な事ではないようだ。
幸か不幸か今日から世間は10連休。しばらくの間、連休中は入院決定だ。
そして28日(日曜日)、昨夕までの雨は上がり朝から日が差している。
気温は高くないが風は無い。今年の春一番ツーリングは近場の湖を一周する程度の「お散歩コース」で。
途中で立ち寄る予定の道の駅や産直販売所で夕方からの「春の安全祈願大祭・春の味覚天ぷら祭り」の食材を仕入れてこようと言う算段だ。
例年なら作業場の周辺でタラの芽やウドを採って食べているが、今年はタラの芽くらいしか当てにならない。
ウドはやっと芽を出した
タラの芽はおおむね順調?
春一番ツーリングは出発を遅らせてのんびりと出発。
実際、距離的には物足りなかったが半年ぶりに味わう感覚に不満は無い。
さらに恒例(?)のトラブルも休憩時間にして、それさえも楽しんでいるような数時間だった。
湖越しの八甲田連峰も今日は特別きれいに見える
実は休憩時間ではないが緊迫感が無い
鮎と海ブドウ以外は天ぷらの具
「網走ビール」はブラザーズ(弟)のお土産
「大型連休」と言っても誰もが10連休な訳ではないのは作業場に集まるメンバー達も同じだ。
仕事は休みだとしてもやらなければならない事が山ほどある。
今回はそんな“大人の事情”で参加者はいつもより少なかったが、それでもこの連休が終わるまでにもう一度、今度はもう少し長い距離を走りたいと思っていたのは皆同じだった。
個人的にはもう一度ツーリングに出かけるだけでなく弘前方面へ夜桜を見に行きたい。
出来る事ならその足で普段行けないような温泉にでも寄れたら最高なんだけどなぁ・・・。
年明け早々の「3台体制」に『落雷魔人・M氏』のSEROW250まで加わって「4台体制」にまってしまった作業場をこの連休中に何とかしなければ先が思いやられる。
目標は「2台体制」にしたい。
おそらくSEROW250は電装系の断線や損傷部分を確認出来れば部品を取り寄せて組み直す事になるのであまり心配してはいない。
気がかりなのは巻き直した初期型XL125のステーターコイルとCT105Hのキャブレターだ。
今回も編集長のまねをしてオマケを・・・。
出走前の準備中の編集長
特攻隊長は空気圧の確認に余念がない
のんびりした光景だが実はトラブル発生中
空き瓶と空き缶はこうして増えていく
「平成最後の日曜日」、そして明日は「平成最後の昭和の日」。
元号が「令和」に変わったところで何かが飛躍的に変わることなど無い。
それでもこの史上最長の連休が後々思い出になるような連休であって欲しいと思った。