暑さ寒さも彼岸まで

 


憧 憬 の 轍




201984日 暑さ寒さも彼岸まで



暑い日が続いている。


梅雨寒とか長雨とか、連日のように耳目にした単語は10日ほど前から猛暑とか酷暑に変わった。


エアコンの無い部屋で1日中窓を開け放って過ごしている。


夜半、窓から静かに吹き込む風は涼しく心地好い。


虫の鳴く声が聞こえないので、まだ夏なのだと思っている。

 

 



朝夕は涼しいが昼間はさすがに暑い。


海に出かけたかった8月最初の日曜日はヤボ用に追われて午前中が過ぎた。


出かけたい気持ちはあっても出鼻をくじかれたと言うか、気が乗らない。


そんな日はおとなしく後回しにして来た作業に勤しむに限る。

 

作業場に行く前にTLR200の進み具合が気になって『樵の巨匠』のガレージに寄ってみると入口はナンバーの付いたTLR200が!


 「いつの間に」と思ったがよく見ると『林道1号』ことT氏のTLRだった。


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いつの間に?・・・ 手前はKENのモンキー        


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本体は奥でまだこの状態

 

 

 

巨匠は仕事が忙しいらしくガレージと仕事場を往復しているが、仕事の合間にバイクの修理なのか修理の合間に仕事をこなしているのか・・・。


ガレージの奥で丸裸同然の車両を見るとサイドスタンドが微妙な角度で取り付けられていた。


聞けば足りない長さを補ったパイプ材はエアコンプレッサーの部品だったらしい。


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作り直したサイドスタンド                    


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製作過程 パイプ材を継いだ跡が見えない

 

 

『林道1号』のT氏が同型車を貸してくれたので、今後必要な部品や修理の方向も考えやすくなった。


先週まで懸念事項のひとつだった電装系も、某オークションでメインハーネスやCDIユニットなどを入手した。


リアブレーキのスイッチは車種不明ながら保管していた部品の中から見つかったが、フロントブレーキのスイッチは特殊な形だった。


純正部品の在庫を問い合わせると最後の1個だったので速攻で購入したのは言うまでもない。


おそらく次の週末までにスイッチも手配済みのチェーンも届く。


オゾンクラックだらけのタイヤを指でなぞりながらバッテリーの事やサスペンションの事も気になりだしていた。

 

 

作業場に戻ってまず手を付けたのは初期型XL125のマフラーとエギゾーストパイプのパッキンの交換。


3年前はキャブレターをPE28で試したり自転車のフレームから作ったエギゾーストパイプを付けたりと、「とりあえず」だらけだったが、奇跡的に見つかった純正のエギゾーストパイプやPE24との組み合わせが思いの他好調な事もあって、そろそろ卒業させてもらわなければならない。


ステーターコイルの12v化と言う最終的な宿題は残るが・・・。




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ここに入るのは何度目だろう・・・               


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再利用しまくったパッキン類

 

 

本来パッキンやガスケットやオイルシールなどは再利用するものではない。


それでも修理費を安く収めるために使えるものは使ってきた。


限界とそれを越えた時の代償を考えると出来るだけ再利用はするべきでない。


分かっていても徹底できないのは単に貧乏性だからか、それとも素人の悲しい性か。

 

 

今日の作業その2CB400Fourのカムチェーン調整。


先週末に三陸方面まで一人で走ってから気になっていた。


一人で走っていると自分が乗っているバイクの状態に集中できる。


話す相手もいないし同行者に気を使う必要も無いので当たり前だが、特に音には敏感になれる。

 

CB400Fourのカムチェーン調整は難しい作業ではないが、  これまでの経験から水で濡らした軍手が必需品だと思っている。


アイドリングを1,200rpmで安定させて行うようにと整備マニュアルにも書かれているが、暖機を終えたエンジンやエギゾーストパイプは触れれば火傷してしまうほど熱い。


カムチェーンテンショナーを固定しているボルトとロックナットを緩めやすくするために、まずはエンジンハガーを外す。



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この三角形のプレートが邪魔者                


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特殊なアジャスティングボルト Oリングも交換

 

 

マニュアルには1,200rpmでこの特殊な形のアジャスティングボルトを緩め、締め直せば調整は完了と書かれているが、ボルトが押さえているプッシュバーとスプリングは固着しかけている事が多い。


プッシュバー上部のロックボルトも抜いて潤滑剤を吹き込む。


プッシュバーやテンショナー本体の動きを完全に確認するためにはエンジンを降ろしてクランクケースを割らなければならない。


近い将来、そんなことをする日が来るのだろうが、その時はカムチェーンガイドやテンショナースリッパ―を交換する事になるだろうと思っている。

 

 

 一度暖機してから停めたエンジンを再始動しアジャスティングボルトを緩める。


微妙なノイズの変化聞き分けるのは難しいので、クランクケースにあてたドライバーの柄を耳に当てながら。



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ジャスティングボルトの締め直し              


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マニュアルから

 

 

最近の郵政省は不祥事を挽回しようとしているのか、荷物の配達が早くなったような気がする。


利用者にとっては有り難い事だ。

 

初期型XL125 のマフラーやエギゾーストパイプのパッキンは次の週末に合わせて届くだろうと思っていたが、夕刻、帰宅するとポストの側に小箱が届いていた。

 

早速開封して中身を確認した。輸出用のXL175で探して見つけた純正部品だった。





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125175もこのあたりは同じ                 



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TLR200用のハーネスなど

 

 

パッキンの交換は次の週末の、ともすれば盆休み中の作業だろうと高を括っていたが、こんなタイミングで届いたとなれば『樵の巨匠』のように「仕事の合間のバイク修理か、バイク修理の合間に仕事」か、みたいな状態になりそうだ。

 

 

「もう8月か」。


そんな言葉をよく耳にする。


子供の頃なら夏休みの残った日数数えていたかも知れない。


次の週末には実質的な盆休みが始まる。


宗教的な意味を持つ「盆休み」だが単なる「夏休み」として受け止めている人も少なくない。


9連休」なんて聞くとなおさらにそう思う。


次の週末は『山の日』だがやはり海に行きたい。