憧 憬 の 轍
2019年2月23日 癒し
数年前から全国的に書店の規模縮小や閉店が相次いでいる。
仕事帰りに時々立ち寄る書店は最近、
「本屋」から「漫画本屋」になってしまった。
端から端まで文庫本が並んでいた棚は、
その半分が雑誌に、
ハードカバーの単行本はどこにも見当たらなくなった。
とにかくコミックスだらけだ。
店舗面積の約半分が古着のリサイクルショップと僅かな文具売り場で、
書籍売り場の8割が漫画なんて、
もうこれは「本屋」じゃない!
ただ最近、また悪い癖が始まった。
本は買うのだが(もちろん古本、中古品)、
なかなか読み始めないまま積み置いてしまう。
そんな小説が6冊、
これを持ってどこかの鄙びた温泉宿に籠りたい。
蔓延する数種の「ストーブ病ウイルス」と
『Operation-California in snow』に翻弄され、
バイクに手を付けるのは久しぶりな気がする。
カウンターシャフトのオイルシールに施したテープの有効性を確かめるために、
まずはCS92のエンジンを始動し、
問題のオイルシールを見ながらギヤを変えたり回転を上げてみたりした。
オイルシールは新品なのでリップ部分の圧着性は高いはずだが、
カウンターシャフトの動きに負けて一緒に回ったり飛び出したりする事は無さそうだ。
後は走ってみなければ分からない。
スプロケットやチェーンも戻してCS92の作業は一段落とした。
それにしてもマフラーを外さないとこれほど作業性の悪いバイクも珍しい。
ところで、
2大病原の『樵の巨匠』と『大魔神・O氏』の病状は完全に末期で重篤、
もはや完治の手立ては無い。
彼らが変異させたウイルスは“電波感染”もするらしい。
メールや電話、
LINEなどのSNS環境でも感染してしまうようだ。
さらにその行動力の前に予防の手立ても無い。
そんな彼らに海外のオークションを教えてしまった事を、
今さらながらに猛省している。
22日夕方から「緊急PERFECTION研究会、および火入れ式」が『樵の巨匠』の仕事場で開催された。
今回は急な話だったので「ストーブ祭り」のようなものではなく、
こぢんまりと、少人数で。
PERFECTION №1527もBARLER №3も届いてから初めて火を入れる事になった。
火を入れない状態ではBARLER №3がチムニー下部に、
さりげなく見せる磨き上げられた真鍮製タンクが存在感を放っている。
しかし火を入れてみるとPERFECTION №1527の火屋からこぼれる灯りが俄然存在感を増した。
火の大きさによって火屋の色合いまで変わるとは知らなかった。
ストーブとは関係のないキャンプ愛好者の話だが、
最近は若い女性のソロ・キャンパーも増えているらしい。
ソロ・キャンパーの多くが楽しみにしているのが焚火だ。
パチパチと音を立てて爆ぜる炎に薪をくべながら、
好きな酒を飲んだり凝った料理をしてみたり。
そして誰と話すでもなく炎を眺めながら過ごす時間。
ある者はそこで本を読んだり、
またある者は音楽を聞いたり、
何者にも邪魔されない気ままな時間を楽しむ。
そこでは他人の邪魔をしない事が鉄則だ。
PERFECTION №1527の火屋の中に燃える炎は焚火の炎に似ていると思った。
言うまでも無くストーブは暖を採るための道具だが、
これは眺めていられるストーブのような気がする。
眺めていると時間の流れが少しだけ遅くなったような気がした。
今日、2月23日は令和初の天皇誕生日。
そして明日は振替休日だ。
昭和中期に生まれ、
天皇誕生日は長らく4月29日だったが平成になって12月23日に。
そしてこれからは2月23日と覚えなければならない。
改めて元号が令和に代わったのだと認識を改めた2月は、
もう数えるほどしか残っていない。
『編集長』ではないがオマケと追加の話題。
25日午前10時45分、
および26日午前1時18分。
また胃の痛くなる瞬間が待っている。
「PERFECTION研究会」の使いっ走りで下っ端の会員としては、
またしてもその使命を全うしなければならない。
言うまでも無く原因は2大病原の二人だ。
女王様の国からボロAladdinを手に入れろとも言われている。
さらに骨董品級のスイス製レコードプレーヤーまで・・・。
おかげさまで英語ばかりかドイツ語まで勉強させていただいた週末だった。