急げ!

憧 憬 の 轍

 

 

2020年6月14日 急げ!

 

 

週前半は晴れた日が続いたが後半は不安定な日が続いて梅雨入りを予感させる。

 

それでも気温は日を追うごとに上がり、

半袖のシャツで過ごせるのが嬉しい。

 

次の週末は夏至、今年も着実に夏が近づいている。

 

 

 

『ポストマン』のTS90用のコンデンサーは交換にハンダ付けが必要だ。

 

古いコンデンサー本体を外し、

2本の爪を折り曲げて。

 

コンデンサーが原因のトラブルは以前にも経験があるが外見からは何も分からない。

 

コンデンサー用の特殊なテスターは『ギタリスト・T氏』が持っていたはずだ。

 

今後のために使い方を教えてもらっておいた方がいいかも知れない。

 

クランクケースのカバーもローターも既に外してあったので作業は短時間で終了。

 

後はしばらく走って様子を見るしかない。

 

ところがコンデンサーの交換どころではない事になっていた。

 

オイルと泥で汚れているクランクケースカバーを洗油の中で洗ってみるとカバーにクラックが入っていた。

 

オマケに一部が欠損していた。

 

 

 

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DAIICHI MFG CO.,LTD Made in JAPAN 


        

 

 

 

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汚ったねぇ~スプロケット廻り



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向こうが見えてる・・・


 

 

 

 

 

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もっと早くに気付くべきだった



 

 

急遽アルミ溶接の出来る内燃機屋に電話してみたが休みのようだったので、

特殊なエポキシ樹脂で補修した。

 

特殊なエポキシ樹脂材があらかた硬化したのを見計らって試走してみたがTS90は無事復調したようだ。

 

 

復調したとは言っても気にかかるところはまだまだある。

 

チェーンやフロントフォーク、

サイドスタンド、

マフラー、

ステム・・・、

いっそのこと全バラして組み直したいくらいだが、

後はオーナーの『ポストマン』次第。

 

相談の窓口は『わらしべのKEN』と言う事で・・・、

よろしくお願いします。

 

 

 

 

この週末だけはどんなに天気が良くても出かける予定が無かったのは『編集長』のZEPHYRχを再始動させるためだ。

 

タンクのコックもキャブレターのフロートバルブもエンジンが止まっている時はガソリンが流れないようになっているが、

確実にオーバーフローを防ぐために小型のON/OFFだけのコックを追加しようと思っている。

 

キャブレターやエアクリーナーボックスを戻す過程で気にかかったのはキャブレター用のエアクリーナーだった。

 

給気口の隙間から見えるフィルターは既に限界を超えている。

 

パーツリストを見るとフィルターだけの部品供給は望めないようなので汎用のフィルター材を入れた。

 

 

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開けてみると・・・


                         

 

 

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キャブレターに紛れ込んだら面倒な事になる



 

 

 新しいオイルを入れ手回しでクランクを回す。

 

モーターで1発始動と行きたいところだが今回はそう言う訳にはいかない。

 

プラグ穴から吹き込んでおいた潤滑剤やオイルのために始動直後は煙も出るはずだ。

 

スターターのワンウェイクラッチやギヤが正常に動いてくれることを祈りながらスターターのスイッチを押す。

 

その瞬間の胃が痛くなるような緊張感。

 

再始動したエンジンの音を“全身を耳にして”聞いて、

少しずつ解れていく緊張感に溜息が漏れたが、

その安堵は束の間のものだった。

 

 

 

『編集長』の知り合いが長期間動かしていないYAMAHA SEROWを持っていて安価で譲ってもいいと言う話は少し前から作業場の話題だった。

 

天気もいいので試運転がてらに近隣の町に見に行くことになったが、

往復20㎞にも満たない距離を走る前にZEPHYRχはまた調子が悪くなってしまった。

 

 

 

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YAMAHA SEROW 225 おそらく2期型


           

 

 

 

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“立候補者”はいるんだけど・・・



 

 

 

『編集長』のZEPHYRχが無事に復調していれば、

SEROW 225の事を話題に昼間から乾杯したい気分だったがそれどころではない。

 

キャブレターとタンクのコック、

特にダイヤフラムのあたりを再点検したが原因が見つからない。

 

キャブレターもコックも速攻で解体して作動確認したが何も解決しないままだ。

 

きっと何か見落としたり勘違いしている事がある。

 

 

 

天気予報によればついに梅雨入りしたらしい。

 

沈んでいる気分に追い打ちをかけるような知らせだった。