憧 憬 の 轍
2020年11月23日 苦労、徒労、勤労
「勤労感謝の日」の由来が皇室行事の新嘗祭と関係している事は知っているが、
「勤労」の意味を改めて考えてしまう。
結果、「金銭的な報酬を目的としたものだけでなく、
何らかの労働やそれをしてくれる人に対して感謝する日」と言う解釈に至る訳だが、
本来それは日常的に毎日するべきことだ。
そんな極めて個人的な思惑とは裏腹に今年最後の祝日、
さらには3連休とあってCOVID-19の事を忘れたように観光地は賑わっている。
古いバイクのレストアはあくまで個人的な趣味であって「勤労」と言えるものではない。
強いて言えば自分のための「勤労」だ。
2日前に1.0㎜オーバーサイズ加工したシリンダーが届いたので、
すぐにサンドブラストし黒色で塗装した。
ガスケット類もオイルシールもまだ手配すらしていないが、
このエンジンがどんな感じに仕上がるのかが楽しみで仮組してみた。
シリンダーのスタッドボルトを入れる過程で一ヶ所だけうまくねじ込めない。
ネジ山に大きなダメージを与えてしまってはそれこそ大問題だ。
よく見るとスタッドボルトの穴とサイドカバーを取り付けるための穴が僅かに貫通していた。
そこに残っていた小さな切屑が噛み込んでしまったらしい。
手持ちのタップとダイスで修正できたので大事には至らずに済んだ。
「該当品番無し」だった部品についても少しだけ明るい情報があった。
C90と言う1958年のバイクをレストアした人が当時の部品番号と新部品番号、
さらに変更部品番号まで一覧にして公開していた。
たとえば今回必要なピストンピンクリップはC901316とパーツリストには記載されているが新部品番号は13115-200-000、
変更部品番号は94601-14000。
こんな情報を求めてまた新たな「勤労」の予感している。
次の週末は既に12月か…。