憧 憬 の 轍
2021年1月4日 前向きな考え
天気予報は当たって欲しい時に外れ、
当たって欲しくない時に当たる。
昨年末から続いている真冬日がまさにそれだ。
1月初旬から2月末までは最も寒い時期だが、
最低気温が-10℃近いとさすがに朝が辛い。
昨年が記録的な暖冬で少雪だっただけに、
除雪作業が億劫でならない。
予定通りこの年末年始の休み中はバイクのレストアも一休みだ。
ナビゲーションシステムの交換は一段落したが、
使い方を覚えた頃にはまた壊れてしまうかもしれない。
地図さえあればどこへでも行けるが、
ピンポイントで場所を特定するためにやはりGPSは便利だ。
昨夜の事だがコンピューターの調子が、
細かく言えばインターネットの調子が悪かった。
回線が時々途切れるような状態が起こった。
そして今朝は電源を入れ直してもまったく繫がらない。
どうやらモデムの故障らしい。
早速「故障受付センター」に電話したところ、
新しいモデムを宅配便で送ってくれるとの事。
NTTにしては対応が迅速で丁寧だと感心したものの、
モデムは最速で明日(5日)の午後まで届かない。
インターネットが使えないと仕事にも影響があるので、
届き次第に繋いでみなければならない。
と言う事は・・・。
残り少ない正月休みの1日を、
機械の案内を聞きながらどこかの温泉に行こうと思っていたのに、
明日は宅配便を待たなければならない1日になると言う事だ。
どこから送られてくるのか知らないが、
折からの寒波と雪で交通事情は最悪と言ってもいい。
かねてから日常の足として使っているクルマを車中泊仕様に改造したいと思っていた。
どんなに頑張ったとしても『大魔神・O氏』のキャンピングカーのような快適性は期待できない。
寝袋を広げて足を延ばして寝られるだけでいいのだ。
軽自動車の後部座席は元来、
オマケ程度のものなので、
潔くこのクルマは2人乗りだと割り切ることにした。
助手席があと120㎜前にスライドしてくれれば何とかなりそうだが・・・。
シートレールに手を加えてスライド幅を変える事が出来れば、
後はこれを平面化する工夫をするだけだ。
もちろんそれも一朝一夕で出来る訳ではない。
さらにこのクルマは2ドア、
急いで車外へ出なければならない時は出口がひとつでも多い方がいいに決まっている。
後部ドアの内張りを外してみると左右に動くロッドでドアの開閉をしている事が分かった。
このロッドをスライドさせるハンドルを増設すれば車内からも後部ドアを開けられる。
それはワイヤー1本だけでもできるかもしれない。
大人の事情により気ままな一人キャンプにもなかなか行けないでいる。
この状態はまだしばらく続きそうだが、
出かけられるチャンスがあればすぐにでも出かけられるように・・・、
そんな思いがあるからこんな作業を考えるだけで楽しい。
雪の中でキャンプするための装備もスキルもあるつもりだが、
さすがに雨が降る中や雨混じりの雪が降る中ではテントを広げたくない。
設営よりも撤収が面倒だからだ。
それを考えれば車中泊は楽だ。
本気で冬山に登っていた頃に使っていた寝袋は既に手元に無い。
夏用のものと春秋用のもの、
そして-20℃まで使えると言う触れ込みの極めてアヤシイものと、
3つの寝袋が手元にある。
夏用と春秋用はmont・bellの製品なので信頼できるが、
Columbiaと刺繍のある寝袋は知的財産権を無視し続けている国の製品。
Columbiaの製品は幾つか使っているが、
寝袋は作っていないはず。
この寝袋の入手経緯を語れば長い話になるので、
その話はまたの機会に。
ただこのデッドエアがやたらと多い寝袋もmont・bellの寝袋のアウターとしては丁度いい。
春秋用のmont・bellを中に入れれば、
それこそ-20℃まで使えるかもしれない。
予報では次の週末も真冬日で、
最低気温が-10℃程度まで下がるようだ。
分厚い寝袋の中で温めたウイスキーを啜りながらの“耐寒試験”もまた楽しそうだ。
かつて「Today’s the day (今日がその日)」と毎日言い続け、
十数年かけて探し続けた沈没船に辿り着いたトレジャーハンターがいた。
彼の言葉を借りるなら「Tomorrow’s the day」かもしれない。
兎にも角にも、信じる価値があるのは可能性だけだ。