備えと憂い

憧 憬 の 轍

 

2021年2月14日 備えと憂い

 

昨夜11時過ぎ、福島沖を震源とする大きな地震があった。

 

観測された最大震度は6強。

 

この地震によって関東地方の広い範囲の東京電力管内で約86万戸が停電した。

 

この事態が意味するのは首都圏の電力供給はほぼ東北地方に依存していると言う事だ。

 

多くの意味において首都圏は地方に支えられている。

 

あの東日本大震災からもうすぐ10年。

 

福島原発廃炉作業は遅々として進まず、

汚染水を溜めたタンクは日を追って増え続けている。

 

 

 

 

 

 

 

 

脱輪が続いていた轍を軌道修正するためにも、

‘75CB400Fourのシリンダーヘッドガスケットの状態を確かめたかった。

 

交換しなければならない状態なのか否かを判断するためにヘッドカバーを外し、

主要なボルトにトルクレンチをあててみたが、

どのボルトもほぼ同じトルクが保たれていた。

 

社外品ながら新品のガスケットは用意してあるので、

思い切って交換してしまえばいいのかもしれない。

 

しかしシリンダーヘッドを外し、

さらに組み直す工程を考えるとボルトの増し締めでオイル滲みが止まってほしい。

 

規定値は一覧表では1.8~2.2㎏・mだが本文では200㎏・㎝。

 

 

 

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トルクの抜けを確かめる


                    

 

 

 

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一覧表と本文は単位が違う



 

 

シリンダーヘッドの12ヶ所のナットの締め付けトルクはほぼ規定値の上限だったので、

ガスケットを交換する事にした。

 

シリンダーヘッドを外すためにはキャブレターも外さなければならないし、

再組立て後に点火時期の調整などもしなければならない。

 

しかし滲み出たオイルに付いた埃や泥を見ると面倒だなんていていられない。

 

 

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ヘッドカバーを外すだけなら簡単だけど・・・


        

 

 

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こんなところからも滲んでいた



 

 

このバイクをレストアしてから10年目になる事に今さらながらに驚いている。

 

外したオイルパン内に特に異物は見当たらなかった。

 

ドレンボルト周辺に残っていたオイルスラッジは走行距離相応のものだと思う。

 

新規登録扱いで3年の車検を受けてから昨年の車検が3回目だった。

 

3+2+2+2=9。

 

それにしてもあっという間の10年だったなぁ・・・。

 

 

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今回はヘッドもパッカーン


                   

 

 

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外したついでに内部もクリーニング



 

 

ガスケットと共にシリンダーヘッドも組み終えたが、

まだボルトにはトルクを掛けていない。

 

せっかくシリンダーヘッドまで外したのだから12ヶ所のナット下に入る銅製のシーリングワッシャーも交換しようと思った。

 

12ヶ所のうちの2ヶ所には特殊なシーリングワッシャーが使われている。

 

CB400Fourの原型となったCB350Fourでは使われていないワッシャーだ。

 

 

 

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とりあえずヘッドまでは組付けて


                

 

 

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オイルパンもオイルフィルターもまだ付いていない



 

 

シーリングワッシャーは次の週末までに届くはずだ。

 

長い時間のかかる作業ではないので届き次第に入れ替えてナットにトルクを掛け、

抜けのない事を確かめ次第にヘッドカバーもオイルパンやオイルフィルターケースも組付ける予定。

 

次の週末にはエンジンを再始動してみたい。