憧 憬 の 轍
2021年5月3日 不安と期待のシーソーゲーム
東京や大阪では緊急事態宣言の延長が検討されているようだが、
人口の少ない我が県でも4月下旬以降クラスターが拡大したり連日2ケタの新規感染者が出たりと穏やかではないニュースが続いている。
せめて天気だけでも良くなって欲しい。
XL125sのエンジンをレストアした時、
クランクケースの形状の違いに気づきフレームを少々削ってケースの形状に合わせた。
しかしブレーキレバーやクラッチリフターのアームの長さの違いについては深く考えていなかった。
見落としていたのはリアブレーキレバーのリターンスプリングとブレーキスイッチを作動させるスプリングをかける部分だった。
クランクケースに当たってリアブレーキが使えない。
急遽フック部分を切断し再溶接してかわす事は出来たがブレーキスイッチの動作が良くない。
リアブレーキは何とかなって次の問題はクラッチ。
リフターのアームの長さがあまりに違う。
XL125K2に使われていたケーブルボルダーは使えそうにないので、
ストックしてあるジャンク部品から使えそうな物を見つけて加工したが、
これも今後の課題だ。
さらに所在不明のスプロケットカバーの事もある。
本来部品取りに・・・と貰い受けたエンジンだったので貰った時点で既に無かったのか紛失したのか・・・。
某オークションをはじめ中古部品を扱うサイトを検索してみてもXL125s用としては見つからない。
そこで海外にまで手を広げてみると、見つかったが出品地は南アフリカだった。
このエンジンの系譜や共用部品を調べてみると同じHONDAのTL125に行きついた。
TL125は『林道1号』ことT氏の元にあるので見せてもらったところ、
驚くほど似ているエンジンが搭載されていた。
XL125sで見つからなくてもTL125でなら見つかるかもしれない。
最悪アルミメッシュとFRPで形成するか?
T氏によればまだ整備が終わっていないとの事なので、
このカバーを外して借りることにした。
スリットには溶接痕や手荒な加工した跡が目立つが、
全体的な形とビス穴の位置が同じなら新たな可能性が見えた事になる。
とりあえず南アフリカから出品されている部品には手を出さずに対策を考える事にした。
課題と言えばそれ以上に大きい課題は電装関係。
本来ポイント点火のXL125K2のフレームにはCDIユニットを取り付ける場所がない。
そしてジェネレーターの形状の違いによる配線の違いなど、
電気パッパラパーにとっては不安な作業が待っている。