憧 憬 の 轍
2021年7月25日 予測と想定
パンデミックの中での開催だけに通常とは違ってあたりまえだ。
オリンピック/パラリンピックは「世界的なスポーツの祭典」であり政治や国情とは無関係でなければならないはずだが、
幾つかの出場辞退や不参加の理由には深く政治的な、
あるいは民族的な理由が挙げられている。
回を重ねる度に膨れ上がる経費の問題と共に再考するべき問題は多い。
天気予報があてにならないのは近づいている台風の影響らしい。
台風8号は未だに雲がまとまっていないため中心位置も不明瞭ながら東北地方に上陸する可能性も出て来た。
朝方、軽く走ろうかと言う話もあったが局所的な濃霧や霧雨の情報もあったので、
蒸し暑い作業場でJC58のマフラー交換作業。
マフラーを外すときにエギゾーストパイプがぐらついていたのはパッキンが完全に潰れきっていたためだった。
古いパーツリストを見てもこのパッキンは載っていないし材質さえ分からない。
エギゾーストパイプの外径から最近の部品が使えると判断したが、
魚の鱗のような錆のためにすんなり入ってくれない。
エギゾーストパイプを固定する事が出来たので『大魔神・O氏』所望のフィッシュテールの位置を考えながら取り付けるためのブラケットなどを作った。
先週まではスイングアームの裏側でマフラーを吊り下げようと考えていたが、
吊り下げ位置を外側に変更した。
試作品のブラケットはどれも完全なものではないが何とかなりそうだ。
残る課題はエギゾーストパイプとマフラーを繋ぐ部材、
パイプ径の差だけでなく形状も考えなければならない。
『編集長』は今朝も早くから峠を目指して愛車・ZEPHYRχを走らせたが濃い霧のため思うような走りが出来なかったらしい。
それでもマフラーを社外品に戻し燃調状態の確認。
キャブレターの内部部品を新しくしてからエンジンの調子は良くなったと言うが、
マフラーを替えてからある程度の距離を走ったのは今朝が初めてだ。
エンジンが冷えるのを待ってプラグを抜いてみる。
4本とも焼け具合に偏りはなく接点部にカーボンはほとんど見当たらない。
『編集長』が購入したキャブレターのメンテナンスキットには数種類のオーバーサイズのジェット類やニードルも含まれている。
しばらくはそれに手を付ける事は無いと思うが・・・。
PGMとインジェクションの組み合わせはある意味で完璧だ。
幾つものセンサーが感知するデータを瞬時に解析し最適な燃焼状態にコントロールするのだから機械としては理想的と言える。
キャブレターには逆立ちしても敵わない芸当だ。
それでもキャブレターの方が面白いと思っている。
『編集長』が再びメンテナンスキットの蓋を開ける日は案外近いかもしれない・・・、
そんな気がした。
閑話休題 知識
ただ闇雲に驫木駅を目指しても意味が無い。
なぜなら驫木駅までは約180㎞の道のりを走らなければならないからだ。
水平線に沈む夕日がきれいにみられる日は1年を通してそう多くは無い。
日中が晴れる事によって気温は上昇し、
海から上がる蒸気によって雲が生まれる。
その結果、日没の頃には水平線が雲で覆われてしまう。
気温や風向きだけでなく日没時刻や方位角や標高も関係する。
驫木駅の正面に沈む夕日が見られる時期は短い。
方位角が295°から300°なのは2011年では5月初旬から7月下旬までだ。
毎日通える所で暮らしていれば問題は無いかも知れないが、
片道180㎞を毎日往復する訳にはいかない。
そもそも方位角だとか標高と水平線までの距離だとかを深く考えた事は無かった。
蛍の写真を撮りたいと思った。
蛍の種類や出現する条件などを調べてみると気温や湿度だけでなく風速や月齢も関係する事が分かった。
昆虫だけでなく様々な生物の産卵や生死と月齢の関係はなんとなく知っていたつもりだったが浅はかな知識でしかなかったようだ。
日本海に面した小さな無人駅と夕日が見たくて少々勉強させてもらったが、
蛍の写真を撮るためには相手が生物だけにもっと勉強しなければならないようだ。
知識はただひとえに知りたいと言う欲求を満たし、
自分なりに納得できる答えを見つけるためにあればいい。
「知らなかったことを知る楽しさ」こそが知識の意味かも知れない。