憧 憬 の 轍
2022年5月29日 物事の本質
本州付近が高気圧で覆われ広い範囲で晴れた1日だった。
季節は確実に夏に向かっている。
テレビのニュースでは早くも熱中症対策を呼び掛けていた。
近々に梅雨入りする事など忘れてしまいそうな5月最後の週末だった。
相変わらずCOVID-19の感染者数や西の彼方で続いている戦争が報じられている。
いずれも看過できない情報だが、少しずつ緊迫感が薄れているようで怖い。
『樵の巨匠』からの出走命令に従ってXL250Rのオイル漏れを修理した。
フレームはクレードルタイプではないので、簡単にエンジンを降ろすことが出来る。
そうは言っても出来る事なら降ろさずに腰上だけを解体したい。
これまでの経験からシリンダーヘッドもカバーもホーンを外せば出来ると記憶していたが、ケーブル類をある程度まとめておかなければ作業の邪魔になる。
シリンダーヘッドのボルトは僅かに緩んでいたが、ヘッドガスケットからは漏れていなかったようで一安心。
やはり問題はシリンダーヘッドとカバーの合わせ面とヘッドカバーのボルトだ。
バランサーがあるとは言え振動の大きいエンジンをメインフレームに吊り下げた構造なので、どうしてもシリンダーヘッド周りからオイルが滲む。
同じXLでも『大魔神・O氏』が下駄代わりにしているXL125K2のようなクレードル型フレームの方が良かったと思う。
バルブクリアランスを調整するためのカバーにはOリングが入るのだがシリンダーヘッドとカバーの合わせ面にガスケットは入らない。
そのため液体ガスケットを用いるがボルトに必要なトルクをかけきれない事がオイル滲みの最大の原因だ。
そのためにシーリングワッシャーを併用しても意味が無い。
ヘリサート加工を終えたシリンダーヘッドを載せてボルトを締めた。
整備マニュアルに指定されている締め付けトルクは3.0~3.6kg・m。
これを3.3㎏・m±10%と考えて以前、3.3㎏・mで締めた記憶がある。
今回は3.5㎏・mで締めた。トルクの抜けを確かめる必要があるのでXL250Rの作業、今日はここまで。
先週末から『樵の巨匠』のガレージで整備して来たIhatovo TL125は『樵の巨匠』自ら近所の山道で試運転し、今日は来週末の「林道ツーリング」で乗る予定の『編集長』が試運転した。
『樵の巨匠』が試運転した時は大きな問題も無かったが今日は出だしから調子が悪い。
プラグの燻ぶりは相変わらずだがキャブレターのオーバーフローが止まらず、山道に入ってすぐに引き返して来た。
明後日以降の天気はまた崩れるようだ。
気温も上がらないようで、来週は整備に精を出す週末になりそうな気がする。