結ぼれる・・・

憧 憬 の 轍

 

 

2022年8月9日 結ぼれる・・・

 

 

今日9日、県内は津軽地方だけでなく大雨に見舞われた。

 

今朝の時点で岩木川は氾濫危険水位に達し、鯵ヶ沢町では冠水した道路で数台の車が水没している。

 

深浦町では午前と午後の2回にわたって「記録的短時間大雨情報」は発せられ、夜半を過ぎても多くの地域で警戒レベル4のままだ。

 

停滞する梅雨前線に南から湿った空気が流れ込んだ事による大雨だが、今後も前線は停滞すると予想されている。

 

農作物の被害だけでなく土砂災害も発生しそうだ。

 

関東では14日目の猛暑日を記録したらしいが、夏らしい夏も無いままに今年の盆休みは鈍色の空を恨めし気に見上げる事になりそうだ。

 

 

 

 

 

 

先週末に『樵の巨匠』のガレージに届いた2台のバイク、前回の記事でHONDA C90と書いた車両は正式にはC200。

 

フレームの泥を落として認識証が読み取れた。

 

また詳細不明と書いたYAMAHAは171ccの刻印がシリンダーにある事からTY175と判断した。

 

コンペティションモデルだったかもしれない。

 

 

 

ホンダC200型の認識証


                  

 

こちらはYAMAHA YT175



 

先日、高圧洗浄機を新調した『樵の巨匠』が何もせずにいるはずがないと思ってガレージを覗いて見た。

 

ガレージ周辺には古い腐ったガソリンの匂いが漂っていた。

 

そのかぐわしい匂いの中で『樵の巨匠』は顔をしかめながらため息をついていた。

 

古く腐ったガソリンの匂いと言えば『編集長』が取り組んでいるCB400SFの17年モノが記憶に新しいが、このC200もいい勝負だ。

 

 

 

洗浄1回目


                            

 

 

 

洗浄2回目に出た錆と油のカス



 

 

 

古い車両おレストアをやっていると必ずやらなければならない作業だが、気が滅入る。

 

根気勝負の作業だと分かっていても投げ出したくなるのは匂いのせいだけではない。

 

そしてまた油脂用の洗浄剤や油汚れに強い洗剤と湯を入れて古い油脂が溶けるのを待つ。

 

かぐわしい芳香(?)の中でただ待っているほど暇ではないのでキャブレターや燃料コックを解体した。

 

キャブレターもコックも予想通りで、Oリングは断面が平面的になっていてパッキン類もガソリンに侵されて固形化していたり溶けかけていたり。

 

新しい部品を手配すれば済む話だが既に純正部品は絶望的だ。

 

これまでに何台ものレストアをして来た過程で使われなかった部品や、まだまだ再利用が可能な部品も多くストックしてある。

 

 

 

C200のキャブレターと燃料コック


               

 

 

 

YT175のキャブレターはフラットバルブだった



 

 

 

これまでにレストアして来た車両の多くはHONDA車だったのでC200に使えそうな部品はあるがYT175に使えそうなモノは少ない。

 

 

 

 

どれもこれも・・・


                         

 

 

 

一服しながら次の手立てを考える



 

 

 

C200のエンジン


                         

 

 

 

再始動は近い・・・かな?



 

 

 

長崎では被爆から77年目の平和祈念式典が営まれた。

 

正式には「長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」だ。

 

終戦記念日が近づくと毎年のように太平洋戦争の記憶が語られる。

 

時の経過と共に新たに見つかる機密文書が語る事実。

 

結局は太古の昔から領土を広げ、富をかき集める事に腐心する人類の歴史は何も変わっていない。

 

大国を自負する者達の矜持が問われる。