憧 憬 の 轍

 

202210月19日 問

 

四季のある日本は秋が最も美しい季節だと言う。

 

特に紅葉は移り変わる季節を感じさせる。

 

日本だけでなく世界中で収穫祭が催されるのも秋だ。

 

「実りの秋」。それはやがて訪れる冬に備える事を意味する。

 

余裕をもって冬を乗り切る事が出来るかどうかを秋は問うているのかも知れない。

 

 

 

 

「呪われたツーリング」の2日目にエンジンが再起不能になってしまった「サンちゃん」ことS氏の KSR80はエンジンを完全にオーバーホールしなければならないが、純正部品の多くが手に入らないので中古部品や社外品に頼るしかない。

 

小排気量ながら小気味よく回る2ストロークだが長距離ツーリングには辛いものがある。

 

そこで『サンちゃん』は早くも来年の事を考えて新しいバイクを手に入れた。

 

新しいと言っても1987年型のKAWASAKI ERIMINATOR 250、初期型だ。実動車とは言え35年前の車両だし、これまでどんな使われ方をして来たのかは知る術もない。

 

まずは名義変更などの法的な手続きを済ませてから走らせてみる事にした。

 

外見的に古さを禁じ得ないだけでなく、タイヤのオゾンクラックやカバーも付いていない配線のギボシなど気になる所は少なくない。

 

タンクの中にも錆が見える。

 

ただアクセルの戻りの悪さなどから細目なメンテナンスがされて来たとは思えない。

 

それでも大掛かりな作業は必要ないようだ。

 

 

 

近々に走らせてみる予定


                   

 

 

アクセルワイヤーに潤滑剤を入れたら・・・



 

 

燃料ホースもこれではダメだ


                 

 

 

ギボシのカバーも不完全なまま



 

 

この週末にはさらにもう1台の不動車を引き取る事になっている。

 

長い間ガレージで保管されて来た車両だがタンクやキャブレターに残っているガソリンやオイルの状態が気にかかる。

 

作業場はかつて「野戦病院」と言われた事もあるが、今はまさにその通りかもしれない。

 

トリアージタグを付けるなら何色を選ぶかを考える時間が欲しい。

 

この週末は「春一番ツーリング」でお世話になりっぱなしの岩手・野田村の苫屋からS氏夫妻が訪ねて来る予定だ。

 

簡素ながら酒宴を準備しようと思っている。