憧 憬 の 轍
2023年4月16日 秋は燃え、春は萌える
4月も既に半ばを過ぎて春本番と言ったところだ。
気温は順調以上に上がり桜の開花や満開が記録を更新した1週間だった。
それにしても満開の桜の樹に早くも葉が目立っている。
その姿は何かを急いでいるようにも思えて仕方ない。
大陸の気象状況の関係もあって今年は数年ぶりに日本にも多くの黄砂が降り注いでいる。それは予想されていた事だが、桜はそれさえも知っていたのかも知れない。
満開の桜と共に気になり出したのは月末からの連休の事だ。
恒例の「春一番ツーリング」の事だけでなくメンテナンス中の車両は作業を急がなければならない時期だ。
『編集長』は先週塗装したCB400SFの外装のクリア塗装。
専門業者の塗装ブースで塗装している訳ではないので、細かい埃が塗装面に付着している。
それを丁寧に処理しての作業だった。
ただタンクだけは少々残念な結果となり、次の週末に延長戦決定!
一方、『樵の巨匠』のガレージでは一応の調整を終えたZ400FX が持ち主のもとへ帰る準備をしていた。
短い距離だったが走らせてみたところ、エンジンは暖機さえすれば特に気にかかるところもない。
低回転から一気に吹上がる速さは、さすがCR Specialと言うべきだが、より完調を望むならジェット類だけでなくニードルやホルダーまですべて新しい部品に入れ替えて再調整する必要があると思う。
このZ400FXが、キャブレター意外にも手が加えられている事は考える間でもなく予想が付く。
手を加える事自体は自己責任においてするべき事だが、どこに手を付けて何を替えたのかを記録しておくことも大事な事だ。
昨夜から降り出した雨も昼頃には止み、日差しを受けて道路が乾き出したが風が強い。
暴風警報が出るほどの強風には桜の花びらも混じっていた。
『スポカブ・ブラザース(弟)』は修理を終えたCB50改の試運転へ。
そしてCB50改の場所には今シーズンからツーリング用に乗ることにしたGB250 Clubmanが。
昨シーズンまで『若葉マークのS🔰』が乗っていたバイクだ。
修理やメンテナンスについては未だ🔰が外れない状態なのでオイルやクラッチケーブル交換方々の総点検だ。
塗装作業の延長戦が決まった『編集長』もCB400SFの18年ぶりの車検に向けて電装系などを再点検。
キャブレターの同調やヘッドライトの光軸調整なども急がなければならない。
月末からの大型連休前に車検を受ける事が当初の目標だったのだから。
そうは言っても、こんな時こそ「急がば回れ」かもしれない。
この10日ほどの間に桜だけでなく様々な花が咲き出した。
手入れされた庭の樹はもちろん、急激に伸びた野草も小さな花を風に揺らしている。
定期的に除雪が必要だった駐車場で今度は草刈りをしなければならない。
気のせいかもしれないが今年は季節のめぐりが速く感じる。
梅雨の足音が聞こえて来る前に気持ちよく走ることが出来る日は何日あるだろう。