憧 憬 の 轍
2024年5月31日 雨の向こうへ
気温が前日比で10℃も低いが、予報では明日また10℃近く高くなるらしい。
その後気温は安定するようだが好天は望めそうにない。
清々しい初夏まではもう少し待たなければならないようだ。
5月が終わり6月が始まる。
今年ももう半分が終わったと言うまで残すところ1ヶ月。
空を見上げる機会が増えている。
フロントフォークのオイルシールを交換し早速試運転に出かけたいVMX12だが今度はエンジンの調子が悪い。
少し前から軽いアフターファイアが多くなっていたが、右側のバンク(3番、4番)からの白煙も見られるようになってしまった。
さらに火を噴くようなアフターファイアも!
完全に燃調が狂っているとしか考えられず、もう一度キャブレターをオーバーホールする覚悟もした。
しかしその前に考えられることも多くあるので、まずは簡単な作業から取り掛かった。
よく聞く話としては経年劣化によってインシュレーターがひび割れたりして2次エアを吸っているとか、バンドが緩んでいるとか、バランサーを内蔵しているとは言ってもやはりエンジンの構造上、振動は大きい。
キャブレター自体を固定しているボルトが緩んでいたという話も聞いたことがある。
エアクリーナーとキャブレターの間、キャブレターとV-Boostユニットの間、さらに前後のV-Boostユニットをつなぐインシュレーターとバンドで締めている所が1気筒当たり3ヶ所ある。
カバー類を外し、それぞれのバンドを締めているビスを回して驚いた。
半数以上のビスに緩みがあった。
幸いにもひび割れや欠損は見られなかった。
パイロットスクリューも抜いて先端部やOリングの状態を確認し、戻し値は規定値の2+1/4に。
エアクリーナーも排気系も純正部品ではないので、この値はあくまで基準値と考えるべきだろう。
エンジンの始動性は悪くないし、白煙も収まったので、改めて同調をとってみた。
僅かにバラつきが見られたので再調整した。
キャブレターのセッティングはふりだしに戻ったようなものかもしれないが、挫けてはいられない。
このVMX12に乗り始めてそろそろ1年になる。
1998年型のアメリカ仕様‐2WE。
製造から27年、決して新しいとは言えない。
数本のビスが緩んでいただけで大きく燃調が狂ってしまう。
日常的な締め付けトルクの管理が大事だ。
今後はある程度定期的に各部のビスやボルト類の状態を確認する必要もありそうだ。
古遠部温泉の再建プロジェクトをクラウドファンディングで微力ながら支援したのは2月の事だった。
一人の温泉好きとして、あの湯は守られなければならないと思った。
御礼のステッカーが届いたが貼る場所を思案中だ。
冬の初めに、本格的に雪が降り出す前にまた訪れてみたいと思っている。