冬の日差し

憧 憬 の 轍

 

2022年1月16日 冬の日差し

 

比較的温暖な日が続いて過ごしやすいのはいいが道路は最悪の状態。

 

主要幹線は除雪が行き届いているが枝道は中途半端に溶けて路面はガタガタ、

北海道で暮らしていた頃は「そろばん道路」と呼んだことを思い出す。

 

アナログな昭和世代こその表現だと笑うしかない。

 

最近は「オモラシ君1号」ことKAWASAKI W1のせいでアタマの中は右脳と左脳がバーチカルツイン状態だが、

クランク角が毎日変わって困っている。

 

 

 

腰上のガスケット類を全交換するための解体作業はとりあえず順調だが、

合わせ面に残ったガスケットや併用された液体ガスケットに苦戦している。

 

貼り付いた古いガスケットを除去しても表面が劣化して荒れている合わせ面に新しいガスケットを挟みたくない。

 

オイルストーンで油磨きする訳だが、

タペットカバーに残っていた傷は見過ごせないものだった。

 

昨年末、『編集長』は某金物屋の在庫処分を手伝う過程で大量のサンドペーパーを貰って来た。

 

その中には数種類の耐水ペーパーがあったのでガラス板の上でオイルを撒いて研磨する事にした。

 

 

 

 

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見なかった事には・・・出来ない



                

 

 

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ひたすらシャコシャコ・・・シャコシャコ・・・



 

 

これまでに何度もタペット調整した過程でつけられた傷だろうことは想像に難くない。ガスケット類はとりあえず用意したが各部のOリングやオイルシールも限界を超えている。

 

ここまで手を入れる以上それらも交換しないのは片手落ちだ。

 

製造から50年以上経っている事もあって純正部品は見つかってもトンデモナイ値段だ。

 

古い純正部品よりも新しいリプレイス品の方がいいと思っている。

 

オイルシールやOリングは寸法と形状さえ分かれば新品が手に入るのだから。

 

 

 

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この後さらにオイルストーンで磨く



 

 

 

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ヘッドカバー側も合わせ面は傷だらけ



 

 

 

シリンダーヘッドカバーを外す前に、

タペットカバーのスタッドボルトの錆が気になっていたので抜いてみた。

 

2気筒分各4本、貼り付いている古いガスケットを除去しやすくするためにも先に抜いた方がやり易い。

 

8本ともカジリ付も無くダブルナットを噛ませただけで抜けたので、

ネジ山の錆を処理して再利用しようと考えている。

 

シリンダーヘッドを外すにあたってもエギゾーストパイプのフランジを押さえるスタッドボルトを先に抜くことにした。

 

タペットカバーのスタッドボルトはM6だったがこっちはM8。

 

ん~、質実剛健ってか・・・、KAWASAKIだもんな。

 

 

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タペットカバーのスタッドボルト8本


              

 

 

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エギゾーストパイプのスタッドボルト4本



 

 

シリンダーヘッドカバーは押さえているボルトを抜くと予想通り押し上げられて簡単に外れた。

 

ロッカーアームのプッシュロッド当り面にも傷は無いようだ。

 

 

 

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カバーを外したシリンダーヘッド


                

 

 

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ヘッドカバーの裏側



 

 

ここまで作業を進めて気になったのはシリンダーヘッドもカバーも、

ボルト類にかかっているトルクが低いように感じた事だ。

 

シリンダーにこびり付いているオイルはシリンダーヘッド下から滲んだものなのは間違いない。

 

規定値まで締め込まれていなかったのかもしれない。

 

 

 

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外したシリンダーヘッド


                     

 

 

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燃焼室は予想通り真っ黒



 

 

シリンダーヘッドを外し、

ガスケットを除去する前にバルブを外す。

 

いつもは大きくて使いづらい4輪車用のスプリングコンプレッサーだが、

このエンジンには丁度いい。

 

 

 

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EX側



                               

 

 

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カーボンの噛み込みは少ない



 

 

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IN側


                               

 

 

 

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噛み込んだカーボンだらけ!



 

 

 

そして本日のメインイベント、シリンダーを外す。

 

外す、と言うよりはピストンを残して抜く訳だ。

 

あらかじめシリンダー内には潤滑剤を吹き付けておいたので妙な抵抗も無く外す事が出来たが、

ガスケットの張り付きは接着剤でも使っているのかと思うほどだった。

 

 

 

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ガスケットの貼り付きが激しい


                 

 

 

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プッシュロッドを押すカムに傷は無い



 

 

ピストンも外して磨きたいところだがピストンピンは圧入されているらしい。

 

だとすれば簡単に外せるはずも無く、

外したとしてもエンジンの腰下を残した状態では元に戻せないのでピストンには手を付けずに外した部品の点検を最優先する事にした。

 

シリンダーは滲んだオイルでコーティングしたような状態。

 

それだけに錆は少ないようだが表面の油分をまず何とかしなければ次のステップに進めない。

 

 

作業はほぼ予定通りだった。腰上を解体し、

一部だが古いガスケットの除去や合わせ面の研磨も。

 

塗料剥離剤をガスケットの除去によく使うが、

この車両に使われているガスケットはなかなか頑固だ。

 

まぁ、KAWASAKIだから・・・、

などと訳の分からない理由で納得しながら気が付けば外は薄暗くなっている

 

 

 

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シリンダー、シリンダーヘッド、ヘッドカバー・・・


      

 

 

 

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細かい部品は部位ごとに袋に入れる



 

 

次の週末はシリンダーにこびり付いたオイルの処理から始めるつもりだ。

 

シリンダーはアルミナでサンドブラストし黒色の耐熱塗料を吹き付ける予定だが、

シリンダーヘッドやヘッドカバーは重曹でブラストする事を考えている。

 

ソーダブラストだ。

 

水を併用してのウェットブラストが理想的だがそんな設備は無いのでとりあえずドライで。

 

 

 

 

閑話休題 

 

以前から欲しいと思っていたダイヤル式のトルクレンチを手に入れた。

 

古い物だが新品未使用。

 

新しい物であってもどんな使われ方をしたのかが分からない中古品よりいいと思った。

 

安価で手に入った理由はおそらく表示単位が㎏f・㎝だからだろう。

 

国際単位系(SI)によってN・mが常識的な時代だが、

日頃手を付けるバイクのマニュアルの表記はほとんどが㎏f・㎝だ。

 

 

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古くても新品未使用


                       

 

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表示単位は㎏f・㎝



 

 

1N=0.1019716129779㎏f すなわち1㎏f=9.80665N 

 

そんな事はとっくに分かっていても換算すること自体が面倒なのだ。

 

マニュアルの中にはlb(ポンド)で書かれている物もある。

 

英国車を手本にしてバイクを作っていた時代の物だ。

 

今後、N表示の精密なトルクレンチが必要になったらデジタル表示の物を買おうと思うが、そんな日は来ない気がする。

 

大寒に備えて

憧 憬 の 轍

 

2022年1月9日 大寒に備えて 

 

相変わらずCOVID-19関連のニュースが多い。

 

新種のオミクロン株は感染率が高いが重症化率は低いとか。

 

重症化率が低いとしても感染率が高いと言う事は医療関係の逼迫に繋がる。

 

そんな中でやはり気になるのは新規感染者が急増している地域と米軍基地との関係だ。

 

すべての原因が米軍基地に関係しているとは言えないが沖縄、岩国、横田、横須賀、三沢。

 

米軍人は地位協定の下に一般的な入国審査を受けずに日本に入国する。

 

日本政府の「水際対策」は何だったのか。

 

 

 

 

年が明けて既に10日が過ぎようとしているのに正月気分が抜けないのは、

明日が成人の日で暦の上では連休だからかもしれない。

 

昨年末に購入したKAWASAKI W1のガスケットが届いた。

 

リプレイス品だが品質的には問題は無さそうだ。

 

古い純正部品に対する拘りは無い。

 

クランクケースを押さえるビスもネジ山に付着した液体ガスケットや錆が気になるのですべて新しい物に替える。

 

緩やかに曲がっている物もあるからだ。

 

 

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ビスはすべて新しい物に


                    

 

 

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ガスケット一式



 

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古いガスケットを剥がしてオイルストーン磨き



 

 

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クラッチ側はオイルが焼き付いている


  

 

この車両については一度エンジンをバラして組み直したとか警察の払下げ車両(いわゆる白バイ)だったとか、

不確かながら幾つかの情報がある。

 

ただひとつ明らかなのは昭和42年(1967年)に初年度登録され、

最後には秋田で登録証を返納した事だけだ。

 

この車両がもう一度車検を受け、

ナンバープレートを付けるためにそれらは大きな問題ではない。

 

そんな事よりオイルの管理が悪い状態で走って来たと思われる事の方が気にかかる。

 

ドライサンプでエンジンオイル、

ミッショオイル、

クラッチオイルと3室に分かれて総量約4ℓ。

 

それにしても、どこもかしこも「これでもか」と言わんばかりに堅牢な造りなのが頼もしくも厄介だ。

 

さすがMEGURO、そして川崎重工業だ。

 

新しいガスケットを入れる前にクランクケース側に残ったガスケットを除去しなければならない。

 

高さも位置もメンドクセェ~状態。

 

古いガスケットや液体ガスケットの屑をケース内に残したくないので、

出来るだけ養生して作業しなければならない。

 

エンジンを降ろしてしまえば簡単なのだろうが重量を考えると・・・、

やりたくない。

 

 

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クラッチ側は比較的に作業し易いか・・・


           

 

 

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タイミングギヤケース側はやり難そうだ



 

 

ケース内の焼き付いたオイルを落すために「メタクレン」を使う。

 

「金属洗浄用メチルクロライド」とも言われる油分除去には最強の液体、

CH₂Cl₂=ジクロロメタン

 

MSDS(化学物質安全性データシート)によれば発癌性リスクの評価から労働安全衛生法の第2類物質特別有機溶剤等に指定されている。

 

 

 

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洗浄作業終了


                          

 

 

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これからサンドブラストの準備



 

 

腰上のガスケットをすべて交換するためにタンクもシートも外した。

 

クラッチやタイミングギヤケースの内部を塗装に使うポリエチレンで養生し、

残ったガスケットを剥がす。

 

その後オイルストーンで合わせ面を磨くのだが姿勢にはかなり無理がある。

 

最後は床に寝転んだような姿勢だった。

 

 

 

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タンクもシートも外して


                      

 

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貼り付いたガスケット除去のための養生



 

 

 

 

 

古いガスケットを剥がしていて気にかかるのは液体ガスケットが多用されている事だ。

 

ほぼ完全に固化しているが剝がし難い所もある。

 

今後の作業を考えてキャブレターも外した。

 

 

 

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液体ガスケット 外側から塗った?


              

 

 

 

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キャブレターはMIKUNI VM31



 

 

タンク内に錆が出ている事は知っていた。

 

 

年式から考えて錆が出ていない方がおかしい。

 

フロートチャンバーを外してみると予想通りの状態。

 

とりあえずフュエルホースにフィルターを付けて様子を見る事にするか・・・。

 

 

 

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フロートチャンバーには錆粉 


                

 

 

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キャブレターも大掃除決定



 

 

キャブレターも外したのでミッションのカバーも外してみた。

 

抜け切っていなかった少量のオイルと共にヘドロのようなオイルスラッジが流れ出て来たが、

まだ流動性があるので処理しやすい。

 

 

 

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ケースの底に溜まったオイルスラッジ


             

 

 

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まだ処理しやすい状態だった



 

 

積もった雪を見ていると春は遠いように思えるが冬は案外短い。

 

作業の段取り次第では多忙な週末を繰り返す事になってしまう。

 

次の週末までに作業手順を練り直すことにした。

降り積もる雪のように

憧 憬 の 轍

 

2022年1月4日 降り積もる雪のように

 

 

昨年末から毎日雪が降っている。

 

いわゆる豪雪地帯ではないが毎朝の除雪作業が億劫だ。

 

完全に機械に頼らなければならないほどの量が一度に降る訳ではないが、

怠れば手に負えなくなってしまう。

 

予報によれば明後日あたりから寒気は一度緩むようだが、

湿って重くなった雪や、

屋根を滑り落ちる雪の処理に追われる事になる。

 

 

 

一昨日(2日)、夕刻から移転先の作業場で予定通りに新年会を開いた。

 

まずは駐車場として使う空き地の除雪作業から。

 

場所は代わってもやる事はこれまでと変わりない。

 

 

 

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今年も気合が入っていますね、編集長 (1月2日)


   

 

 

 

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鍋が煮えるまでのツマミに・・・



 

 

昨日(3日)午後、

前日の後片付けのために扉を開けるとそこは正しく「強者共が夢の跡」。

 

移転当初から懸念されていた暖房対策だが、

年式不明のFFストーブの調子が今日になっておかしい。

 

何度かリセットしてみても「点検」ランプが点き警告音が鳴る。

 

即座に修理不能と考えてスペアのストーブを設置する事にしたが、

このスペアも年代物なので明日壊れても不思議ではない。

 

旧作業場で使っていた薪(廃材)ストーブは定期的な煙突掃除が必要だったが、

燃料費がタダだっただけでなく電気も必要なかった。

 

便利になるのは悪い事では無いが、

改めて「便利」の意味を考えてしまう。

 

 

 

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編集長謹製 鹿肉の煮込み


                  

 

 

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使えないストーブは解体して鉄クズにするしかない



 

 

旧作業場からの移転作業が全て終わった訳ではないが、

この冬に予定した「オモラシ君1号」KAWASAKI W1のクランクケースのサイドカバーに手を付けた。

 

リプレイス品だが昨年末に購入したガスケット類が明日にも届く。

 

古いガスケットを剥がして接合面をオイルストーンで磨き、

外側はサンドブラスト後にバフ磨きを考えている。

 

兎にも角にも新しい1年が始まった訳だ。

 

 

 

 

 

 

 

編集長のおまけ!

あけましておめでとうございます

編集長のまことです、今年もライターヒトさんの原稿を

楽しくUPしていきますので よろしくお願いいたします。

 

では恒例のおまけどーぞ!

 

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今年も楽しい一年で行きましょう!

元旦

憧 憬 の 轍

 

2022年1月1日 元旦 

 

 

明けましておめでとうございます

 

旧年中の御厚誼に改めて御礼を申し上げ、

本年も御愛顧いただけます事を御願いいたします

 

 

 

 

新しい年の始まり。

 

昨年末、一度は緩んだ寒波に再び覆われて迎えた新年だ。

 

これから2月に向けて最も寒い時期を迎える。

 

まさしく冬本番だ。

 

雪の下で発芽を待つ種子のように春を待つ日が続く。

 

多くの意味で「心機一転」を今年のテーマにしたい。

 

 

 

 

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年越し蕎麦は沖縄直送のソーキそば


            

 

 

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コーレクースー マストアイテムですね



 

 

 

移転した作業場はかつて衣料品店で、

道路の拡幅によって生じた空き地もある。

 

駐車場には最適ながら、

時間によっては交通量の激しい十字路に面している。

 

昨年末、初めてまとまった雪が降った時の事だが、

通用口の前には雪の山があった。

 

かつてはこの街で一番の繁華街だったが、

今では「シャッターロード」と揶揄されるほどに寂れてしまった通りだ。

 

それでも営業を続けている店もある。

 

駐車場には最適と思っていたこの小さな空き地は彼らにとっては雪捨て場だったのかもしれない。

 

わざわざ通用口の扉の前に盛り上げられた雪は拒絶を意味していたのかも知れないが、

ここを作業場として集まるのは週末くらいのもので日常的に出入りする事は少ない。

 

もちろん諍いを望んではいないのだから、

今後は仲良くさせて頂かなければならない。

 

 

 

さぁ、明日(2日)は午後から新年会だ。

 

仕事や家庭の都合で参加出来ないメンバーもいるが、

移転先の作業場での初めての酒宴だ。詳細は後日、

「編集長のオマケ」に任せることにしようと思う。

 

 

年末を控えて

憧 憬 の 轍

 

2021年12月25日 年末を控えて

 

冬至を過ぎて少しずつ春に近づいている、

とは言ってもそれは暦の上の話で、

本格的な冬はこれからだ。

 

真冬日の予報が気持ちを重苦しくする。

 

そんな日が続く辛い冬さえも楽しむ前向きな気持ちが必要なのに。

 

 

 

 

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市内の公園にて



 

 

作業場の移転作業が完全に終わった訳ではないが、

年明けと共に移転先が実質的な本拠地となる。

 

移転作業に追われてオイルを抜いたままのKAWASAKI W1は主なガスケット類を交換、

HONDA CB400Fourはタンク内に発生している錆の対処やサイドスタンドの修正、

もちろん「オモラシ君2号」のCS90や『編集長+スポカブブラザース・弟』がレストアを計画しているC92、

そしていつになったら終わるのか予想もつかない「プロジェクト・C92-R」。

 

心機一転。諸事情があっての移転だが、

これを好機と捉えなければならない。

 

旧作業場でレストアを始めた頃のように、

また一から始まると思えばそれもまた楽しい。

 

 

年末には作業場でひとり酒を飲みながら1年分のブログを読み返すのを恒例にして来た。

 

最後だから旧作業場の薪(廃材)ストーブの前がいいのか移転先がいいのか、

そんな事を考えている中、

移転先の作業場での新年会が1月2日に決定。

 

新しい事が始まりそうで少し楽しい気持ちになった。

 

 

 

 

この1年、またしても好き勝手に書き綴った駄文にお付き合いいただきましてありがとうございます。

 

相変わらずのコロナ渦にあって新年の迎え方も変わってしまったかもしれません。

 

それでも迎える年が、

ほんの少しでも今年よりも良い年になる事を心から願っています。

 

この1年の感謝に代えて。

 

寒空に見た満月

憧 憬 の 轍

 

2021年12月22日 寒空に見た満月

 

沖縄の米軍基地で発生したクラスターが気になる。

 

オミクロン株が確認される前、

COVID-19の感染者は激減したが、

そのはっきりした原因は未だに分かっていない。

 

そうしている間に新たなオミクロン株だ。

 

一時期、沖縄の人口に対する感染者数が首都圏よりも多かった。

 

悪夢は繰り返されるのだろうか。

 

 

 

真冬日の寒さもオミクロン株も焼き尽くすほどの熱量。

 

一時期蔓延した「ストーブウイルス」は今のところ沈静化したままだが、

相変わらず燃えまくっているのは『大魔神・O氏』だ。

 

この季節に車検を終えたDUCATI900ssを見て目尻を下げている。

 

それと言うのも、

以前から気にかかっていたキャストホイールをアルミのスポークホイールに替えたとあって火に油を注いだ状態!

 

 

 

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ゴールドのキャストホイールが合わねぇ・・


         

 

 

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ん~ 確かに・・・



 

 

 

空いた時間は作業場の移転作業に費やしている。

 

移転先に移すものはほぼ移し終えた。

 

残った物は貰い手が決まっているか、

廃棄処分が決まっている物だけになった。

 

中でも厄介なのが古いタイヤとFRP製品などの産業廃棄物扱いの物だ。

 

タイヤは約50本。

 

知り合いの解体業者の伝手で格安で処分して貰える事になった。

 

この週末はクリスマスだが宗教的な背景はまったく感じられない。

 

ただ昨年よりも少し派手なイルミネーションが眩しいだけだ。

 

 

 

閑話休題 食事

 

26日から年末までの間、「余計な仕事」が増えた。

 

妹の家族が家族旅行に出かけるため、

飼っているアホな犬の世話をする事になった。

 

餌と水を替え、

散歩に連れ出すだけだが、

彼は状況がいつもと違っている事をすぐに察知するだろう。

 

以前にも同じような事は何度かあったが、

普段一緒にいる者がいない事にとても敏感だ。

 

ある愛犬家によれば「餌」と言う言い方自体が犬に対して失礼なのだとか。

 

ペットとは言え家族同然なら「食事」と言わなければならないそうだ。

 

子供の頃、

飼っていた犬には食事の残り物を与えていた。

 

さらに首輪こそ付けていたが放し飼いだった。

 

もちろんその犬はもう50年も前に姿を消したままだ。

 

自らの最期を知って飼い主のもとを去るのは、

犬としてのひとつの矜持なのかもしれない。

 

古い写真を見ながら思い出すのは、

ある愛犬家のアメリカ人が引っ越しの際に置いていったドッグフードを与え時の事だ。

 

1970年頃の日本の田舎で、

店頭に並ぶドッグフードを見た記憶は無い。

 

「こんなに美味いものがこの世にあったのか」と言わんばかりに一心不乱に食べていた姿が懐かしい。

 

今、もしもあの頃のような残り物の食事を与えたとしても、

ドッグフードしか口にした事の無い彼は匂いを嗅いですぐに横を向くだろう。

 

スーパーマーケットにもホームセンターにもペットフードの売り場があって当たり前の時代なのだから。

 

もしも明日、

1981年に公開された映画『The Road Warrior(邦題『MAD MAX 2)』のような時代が来たとして、

この犬は私に「食事」を分けてくれるだろうか。

 

『樵の巨匠』もキャットフードを猫よりも先に口に出来るのだろうか。

素直じゃない

憧 憬 の 轍

 

2021年12月19日 素直じゃない

 

 

雨から霙に、そして雪に。

 

昨日、ついにまとまった量の雪が降った。

 

街は既にクリスマスの彩に華やいでいるのに素直にはしゃげない自分がいる。

 

 

 

 

移転先の作業場に完全に拠点を移す前にI氏から預かっている除雪機の状態を把握しておきたい。

 

エンジンが手の施しようのない状態なら旧作業場の鉄クズ共に行先はおのずと決まっている。

 

ただその前に日常の足として使っている車のメンテナンスをする事にした。

 

移転先の作業場には四輪車を入れる事が出来ない。

 

これまでの作業場は倉庫だったのでトラックを入れてもスペースに余裕がある。

 

オイルを交換したついでに、ではないがプラグも交換した。

 

少し前から始動性や燃費の低下が気にかかっていた。

 

まずはシリンダーヘッドの上に鎮座するインタークーラーを外さなければならない。

 

 

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このインタークーラーが邪魔者


                

 

 

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さっさと外して・・・



 

 

メーカー指定のプラグはNGK製のDPR7EIX、

長寿命と言われるイリジウムプラグだ。

 

最近はDCPR7EIX-Pと言う製品が主なようだ。

 

ところが抜き出しプラグはNGK製のIKR7B。

 

早速NGKのホームページで調べてみるとIKR7Bは車両メーカーの組付け時用のプラグで、

交換用はDCPR7EIXとの事だった。

 

 

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付いていたのはIKR7B


                    

 

 

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どれもこれも・・・ オマエはすでに死んでいる・・・



 

 

今さらながら、

メーカーが謳う「長寿命」とは実際にどれくらいの距離、

または時間を指すのか、

具体的な数値が知りたくて調べてみると驚く事ばかりだった。

 

NGKによれば俗に言うイリジウムプラグには「片貴金属タイプ」と「両貴金属タイプ」があり、

「片貴金属タイプ」の推奨交換距離は一般的なプラグと同じとの事だった。

 

軽自動車で約10,000㎞、二輪車では約5,000㎞。

 

指定のDPR7EIXは片貴金属タイプって・・・、

これのどこが長寿命なんだ! 

 

「長寿命」とか「10万㎞交換不要」などと言われるのは「両貴金属タイプ」の事だった。

 

片貴金属タイプのイリジウムプラグでさえ一般的なプラグの3倍程度の価格、

両貴金属タイプはさらに高い。

 

このクルマに乗り始めた頃、

走行距離は10万㎞を少し越えていた。

 

詳細な整備記録は無いので断言できないが、

今回抜き出したプラグは新車出荷時からの物だった可能性が高い。

 

だとすれば両貴金属タイプのIKR7Bは謳い文句通りに高寿命だったと言える。

 

 

自分の勘違いと言うか知識不足を棚に上げて言う事では無いが、

1本あたりの価格が4~5倍もするプラグを用意する余裕はない。

 

それ以前に、

たとえプラグが10万㎞走行に耐えるとしてもこのクルマ自体が今後10万㎞走れるとは思っていない。

 

そこで今回用意したのはDENSO製のXU22EPR-U。

 

「DCPR7E相当」と箱に書いている。

 

DCPR7EはNGK製の一般プラグの品番だが、

探せばDENSO製はNGK製よりも格安で手に入る。

 

高価なプラグは燃費も着火性も耐汚損性も加速力も向上すると謳っている。

 

プラグだけでなく種々のケミカル剤にも燃費向上を謳う製品は多い。

 

それを実感できるかどうかを自分の感覚で確かめてみたい。

 

 

 

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ダイレクトイグニッションコイルは外しにくい


         

 

 

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10,000㎞走行後が楽しみ



 

 

このプラグの推奨交換時期が10,000㎞走行後なら、

来春の雪が解けた頃がその時期に当たる。 

 

新しいプラグに交換してエンジンの始動性は確かに良くなった。

 

ここのところ感じていた燃費の低下が改善されるなら今後、

車を替えない限り高価なイリジウムプラグは必要ないかもしれない。

 

10,000㎞ごとにプラグを抜いて状態を見てみようと思う。

 

暖かい季節なら、

天気さえ良ければ青空ガレージも気にならないだろう。

 

 

 

プラグ交換を終えてI氏から預かっている除雪機に手を付けた。

 

最悪腰上をバラせば原因は分かりそうだが、

もしも修理不能と判断すれば鉄クズにするしかない。

 

まずはタンクとセルモーターを外してみた。

 

 

 

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タンクを外して・・・


                        

 

 

 

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セルモーターも外して・・・



 

 

疑っていたセルモーターやスターターギヤに異常は無かった。

 

クランクシャフトをゆっくり手で回すとやはり金属の擦れ合う音がする。

 

ギヤボックスまでバラさなければならないとすればエンジンを降ろす必要がある。

 

そう思うと気が重い。

 

フライホイールとクランクケースの僅かな隙間から中を覗くと角の欠けたマグネットが見えた。

 

クランクケースにも擦れた跡が残っていた。

 

 

 

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外したフライホイール


                      

 

 

 

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マグネットが・・・



 

 

錆だらけのフライホイールの内側にあったのは剥がれ落ちて砕けたマグネット。

 

ただの金属片なら下に落ちるだけだが破片でさえマグネットだ。

 

フライホイールの内側だけでなくコイルにも貼り付いていた。

 

 

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フライホイールから剥がれたマグネット4個


         

 

 

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マグネットだけに始末が大変



 

 

ジェネレーター部分をよく見るとこのコイルが点火用でない事に気付いた。

 

さらにAccessory Powerとラベルの付いたコネクターがあり、

どこにもつながっていない。

 

どうやらオプションの機器用の電源らしい。

 

結論から言えばこのマグネットが無くても除雪機としては問題ない。

 

そもそもオプションの機器など無いのだから。

 

あちらこちらにへばりついたマグネットの破片を取り除き、

再び組み立ててエンジン始動! 

 

少々煙が多いのはシリンダーに残っているオイルのせいだと思う。

 

使っていれば煙も少なくなるだろう。

 

とりあえず一見落着だ。

 

 

 

                 

 

 

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様々なオプションがあるようだ

 

 

 

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エンジン始動

 

 

 

youtu.be

 

 

真冬日と聞いても、

実際にその寒さの中に立って初めて冬を実感するのだから進歩も学習能力も無い。

 

壁に掛けたカレンダーは最後の1枚がFFストーブの温風に小さく揺れている。

 

今年も終わる。早いなぁ・・・。