真夏日に吹く風

憧 憬 の 轍

 

2022年6月26日 真夏日に吹く風

 

梅雨入りしたとは言っても本格的な雨季が来ないうち真夏日だ。

 

最近の天気予報はよく当たると感心している場合ではない。

 

急激な気温の変化に身体がついて行けない。

 

 

6月23日の沖縄・慰霊の日は沖縄県によって休日として制定されている。

 

摩文仁の丘の平和の礎には今回も55人の名前が追加され、総数が241,686人となった事が3日経った今日も報じられていた。

 

それはロシアによるウクライナ侵攻や台湾有事などが連日報じられる中にあって、戦争と言う狂気に満ちた非日常が日常的に意識されている事の表れかもしれない。

 

平和の礎に刻まれている名前が日本人のものだけではない事を知らない人も多い。

 

真に平和を願う想いや純粋に戦没者を弔う気持ちには敵も味方も国境さえ無いのだから。

 

そして礎を前に人は思うだろう、「命どぅ宝(ぬちどぅたから)」と。

 

 

 

 

 

 

W1も‘75 CB400Fourも7月6日に車検を予約した。

 

この週末を含めて2回しか週末は残っていない。

 

そんな切羽詰まった状況ながら解決できない問題を引きずっている。

 

タンクの燃料コックからの漏れは「W1 初期型用」と謳ったパッキンをHONDA純正部品の数倍の値段で買ったが、届いた物はHONDA純正部品と同じものだった。

 

要は取り付け方とレバーをセットするリングの締め付け具合がミソらしい。

 

 

 

 

同じ物じゃなぇーか?


                      

 

 

 

コックの漏れをテスト 1時間後に合格!



 

 

 

W1のタンクにはふたつのコックがある。

 

W1SAあたりからは左右対称なコックになったらしいが、初期は同じものが付いている。

 

片方のコックはパッキンを入れ替えて漏れが止まったが、もうひとつのコックは止まらない。

 

原因は過去のメンエナンス時に、レバーを押さえるリングを力任せに絞めこんでコック本体のネジ山を痛めてしまったため、リングが斜めに入るようになったからだと思う。

 

 

 

部分的だがネジ山が無くなっている


             

 

 

 

この傷を見た時から不安だった



 

 

悪い予感程に当たるもので場所が場所だけにネジ山を再生する手立てがない。

 

最初の2山程度が斜めにならずに入ればその奥の残っているネジ山で締め付けることが出来る。

 

先日シリンダーヘッドカバーを押さえるボルトをすべてヘリサート加工したXL250Rのオイル滲みに苦戦していた頃に買った補修材を使ってみる事にした。

 

これでダメなら片側だけを使って車検に臨むことにしようと考えたのは左右のキャブレターがバイパスされているので、片側だけでも左右のキャブレターに燃料を供給できるからだ。

 

フロートチャンバーをガソリンで満たし、フロートバルブがガソリンの流入を止めている状態でキャブレターのオーバーフローのテストをした。

 

1時間以上経っても透明なホースの油面が変わらないので合格とした。

 

 

オーバーフローのテスト


                     

 

 

約1時間後 油面は変わっていない



 

 

今後この燃料コックをどうするかを考えている余裕はない。

 

今は車検を通す事しか考えない事にした。

 

同型のコックがオークションに出品されているが目を疑いたくなる値が付けられている。

 

W1SA以降に使われている物ならリプロ品もある。

 

メグロの時代からの形に拘るか、そんな拘りは捨てるか。

 

これはこれで悩ましい話だ。

 

キャブレター自体が少々のコックからの漏れを止めることが出来れば問題は無いのだが、フロートバルブだけでなくジェット類も交換したい状態なのでキャブレターの前で確実に燃料を止めたい。

 

汎用の安価なON-OFFだけのコックを手配した。

 

そしてエンジン周りが一段落したので、長い間外していたリアフェンダーやフラッシャーなども組付けた。

 

 

久しぶりに元の姿になったW1


                

 

 

さぁ、ガソリン入れるか・・・



 

 

車検に向けて最終的な確認事項はまだ幾つか残っている。

 

車検場までは自走して行く予定だが、短い距離でも走らせてみなければ分からない事も少なくない。

 

 

今年初めての真夏日アスファルトから立ち昇る陽炎の向こうに山が見える。

 

気が付けば山頂部を覆っていた残雪も今はほとんど残っていない。

 

明日も同じような天気と報じられているが、その後は本格的な梅雨が始まる。

 

梅雨も鬱陶しいが、口の周りが汗ばむマスクも鬱陶しい。

 

 

 

万全と言えるなら

憧 憬 の 轍

 

2022年6月19日 万全と言えるなら

 

朝方に愛媛県で震度4の地震、午後には石川県で震度6弱

 

先週、市役所から配られた新しい津波ハザードマップを見直した。

 

地震のニュースと共に近隣の原子力発電所の状態も報じられる。

 

慢性化しかけた不安が過ぎるが天災に抗う術は無い。

 

 

 

 

7月初旬に予定している車検に向けてこの週末もW1の整備。

 

私の体重ではクソ重いキックスターターを踏み下ろすためには少々コツがいる。

 

センタースタンドをかけた車体の右側でまずは右足でステップに立ち、左足はクックスターターに。

 

そして全体重をかけて踏み降ろすのだがこれがなかなかの重労働だ。

 

完全に踏み下ろし、初爆があればその後はすぐに始動してくれる。 

 

車検場には自走して行く予定なのでアイドリングや吹け上り具合を調整するつもりだったが、タペットの音が気になり再調整する事にした。

 

冷間時の間隙は0.05~0.07㎜。

 

ピストンを上死点にするためにはキックスターターを踏んでクランクを動かすしかない。

 

直接クランクシャフトを回せる小窓があれば楽だが、W1にそんなものは付いていない。

 

死点前5度を表すマークが見えるボルト穴は左側、キックスターターは右側だ。

 

 

 

死点前5度を表すマーク



 

 

バルブクリアランスを調整し直し再びエンジンを掛けようとした時、キャブレターがオーバーフローしている事に気が付いた。

 

量的には僅かだがキャブレターのフロートバルブは交換していない。

 

さらにタンクを外してみるとコックからもれていた。

 

コックのメンテナンスキットが高価だったのでHONDA純正部品のパッキンで修理したつもりだったが、不完全な仕事をしてしまった事になる。

 

 

僅かだが止まらない・・・

 

 

次の週末に結果を出すために用意しなければならない事だけでなく確実な作業が求められる。

 

緊張感。

無頓着と無関心

憧 憬 の 轍

 

2022年6月12日 無頓着と無関心

 

それは2014年に始まった。

 

そもそもおかしいと思っているのはウクライナの領土の一部の独立をロシアが認めた事だ。

 

ウクライナから独立するのだからそれを認証するのはウクライナでなければならない。

 

ロシアは侵攻した地域の住民にロシア国籍とパスポートを付与し始めたらしい。

 

侵攻どころか侵略と言うべきだと思う。

 

いわゆる「親ロシア」の人々をロシアに移住させれば、事態は戦争にまで発展しなかったと考えるのは浅はかだろうか。

 

戦争が長引くにつれて関心が薄れる。

 

このまま対岸の火事になってしまうのだろうか。

 

 

 

 

 

 

そろそろ7月初旬に満了する車検の準備もしなければならない。

 

‘75 CB400Fuorも『編集長』のZephyrχも、『樵の巨匠』のBMW 1100RRも、そしてW1も。

 

W1の登録事項証明書(返納書)の日付けは昭和59年(1984年)7月だが、最後の車検が満了したのが昭和51年8月なので、なんと46年ぶりの車検となる。

 

今では公的な書類がA4サイズで統一されているが手元にある証明書はB5サイズだ。

 

この書類を持って陸運事務所に問い合わせたところ、原本である事が間違いないとして登録には問題ないとの回答を得た。

 

ただデータベースにこの車両の記録は無かった。

 

さらに今ではQRコードなどで瞬時に判別できるデータも無いため(当たり前だ!)、登録申請にはひと手間かかる。

 

新規登録扱いだが新車扱いではないので車検の有効期間は2年となる。

 

 

B5判の登録事項証明書



 

 

エンジンやキャブレターは一段落したので今日はブレーキの確認。

 

前後輪共にドラム式、前輪はツインリーディングだ。

 

ブレーキダストだけでなくブレーキシューの残量が気にかかっていた。

 

 

まずは前輪からブレーキダストを落す


            

 

 

錆はほとんど無かったがダストが酷い



 

 

 

予想はしていたがブレーキパネルの内部はダストで真っ黒。

 

油分はほとんど無かったので洗い流すのは簡単だったが後輪には錆が出ていた。

 

 

 

後輪には錆も見られた


                     

 

 

ハイ、バラして大掃除ですね



 

 

スプレー式のパーツクリーナーと灯油で洗い、ブレーキシューの残量を測ってみると前後輪とも5㎜。

 

もしかして替えてからほとんど走っていなかったのかも知れない。

 

おそらくダストを落さずにブレーキシューだけを替えたのだろう。

 

シャフトやベアリングに残っていたグリスもすべて洗い流し、新しいグリスを入れた。

 

 

 

前輪 残量は5㎜


                        

 

 

後輪のブレーキシューも5㎜



 

 

 

2週間先までの天気予報を見ると傘のマークが増えている。

 

いよいよ入梅だ。

 

考え方によっては冬よりも憂鬱な季節が始まる。

 

雪が降る季節にバイクは乗れないがスキーやスノーボードが出来る。

 

雨の続く季節はただ煩わしいだけでしかない。

 

 

再演

憧 憬 の 轍

 

2022年6月5日 再演

 

天安門事件から33年」。

 

台湾では追悼集会が開かれたが香港や中国本土では開かれていない。

 

日本赤軍元最高幹部、20年の刑期を終えて出所」。

 

彼女が関わった事件の多くは海外で起きているため、事件そのものよりも名前だけが独り歩きして来た。

 

時代の流れと共に変わったものがあれば変わらないものある。

 

語り継ぐ者がいれば口を閉ざす者もいる。ただ多くの疑問が置き去りにされたままだ。

 

 

 

 

 

 

毎日気温が下がり、7日(火曜日)は最高気温が10℃程度と予想されている。

 

天気図を見れば日本列島が低気圧で囲まれている。

 

当初、今年の梅雨は入りも開けも早いのではと言われていたが、どうやら外れそうだ。

 

雨が降ったら即時中止と言われていたが、林道ツーリングに向けて『樵の巨匠』のガレージ前は朝から賑やかだった。

 

朝方の霧は晴れ、青空も見え始めていた。

 

 

ミーティング(?) 単なる世間話


               

 

 

さぁ、出発!



 

 

バイクの整備に手こずりながらも予定していた車両はすべて揃った。

 

自分は所用で参加できないのでツーリングの詳細は『編集長』に任せることにしよう。

 

 

先週末から手を付けたXL250Rはシリンダーヘッドのボルトにトルク抜けが無い事を確認してヘッドカバーを載せた。

 

ヘリサート加工したネジ山に期待しながらボルトを締めた。

 

マニュアル指定のトルクは1.0~1.4㎏・m、シーリングワッシャーの入るボルトは1.0~1.2㎏・m。

 

ヘッドカバーに使われるボルトはどれもM6だが6種類の長さ、タペットカバーまで入れれば7種類となる。

 

5㎜程度の差であれば間違って入れても問題無く締まってしまう。

 

さらにシーリングワッシャーの入るボルトをパーツリストで確認しながら。

 

 

 

1.0㎏・mで締めた後に1.2㎏・mで揃えた


        

 

 

 

ヘッドカバーには6種類のボルトが使われる



 

 

トルクは問題なくかかったが明日以降、タンクを載せる前に再確認するつもりだ。

 

 

バルブクリアランスも再調整


                  

 

 

エギゾーストパイプのガスケットを交換



 

 

1982年、HONDAは当時のパリ・ダカールラリーに参戦していたXL500改をモデルにXL250R Paris-Dakarを発売した。

 

修理しているXL250RはParis-Dakarモデルとして発売されたものではなく、その原型のXL250Rだった。

 

ジャンクヤードから仕入れたタンクやフェンダーやシートなどを組み付け、キャンプツーリングに特化する事を考えて大きなキャリアを作ったり、後継モデルのXR250 BAJAの2灯式ヘッドライトを取り付けたりしたため、原型から大きく離れてしまった。

 

外した部品はすべて保管してあるが元に戻す気はなれない。

 

 

 

タンクは展示品になってしまった


               

 

 

 

保管してあるオリジナルの部品



 

 

 

本来のブロックタイヤを舗装道路も走りやすい物に替えたXL250Rは、大型のバッグを括り付ければ1ヶ月どころか1年がかりの長旅も出来ると思っていた。

 

時間と懐勘定が許せば明日にでも出かけたくなる。様々な事情で長らくキャンプもしていない。

 

何度も出かけたキャンプツーリングを思い出しながら、久々にテントや寝袋を広げてみたいと思った。

 

 

 

類は友を呼ぶと言うべきか・・・。

 

2年ほど前から時々作業場に遊びに来る『ナンちゃん』ことM氏が『サトちゃん』ことS氏を連れて来た。

 

基本的にGINZA BASEは「去る者は追わず、来る者は拒まず」が鉄則だ。

 

トーハツのアローをレストア中との事だが思うように作業が進んでいないらしい。

 

カンカン帽に丸眼鏡、昭和30年代を標榜する出で立ちも然ることながらサバイバルゲーム好き、モデルガン大好き、そして軍服マニアだ。

 

そんな彼のトーハツが近々にGINZA BASEにやって来る。

 

 

 

6月最初の週末。

 

今月が終われば今年も半分が過ぎる事になる。

 

来月に控えた車検の準備もしなければならないため、これまで以上に慌ただしくなりそうな予感。

 

年齢のせいか時間の経過が早く感じる。

 

それでも残る週末は3回しかない。

 

それだけに梅雨入りの時期が気にかかる。

 

 

 

 

 

 

 

編集長のおまけ!!

私編集長、今回T氏のイーハトーブを借りまして林道デビューしました~(笑

目的地の河原では川虫捕まえて釣りしたり、カエルやサンショウウオと戯れたり

樵師匠が準備してくれた中華ザルにみんなで舌鼓!!

バイクも服もデロデロになったけど

おもしぇ~かった~

 

  

  

  

  

 

憂慮

憧 憬 の 轍

 

2022年6月4日 憂慮

 

西の彼方で続いている戦争は悪化の一途を辿り、先が見通せない。

 

そもそも戦争と言う状況を招く背景にはそれぞれの国の大義がある。

 

小さな国が大きな国に立ち向かう時、直接的に無関係な国が後押しをする。

 

これまでも多くの小さな国が大国の代理戦争をして来た。

 

手に余るほどの情報が飛び交う中で事実を知る事が難しい時代だと思う。

 

意図的に作られた情報ほど広がりやすいし、真贋が判断出来ないような映像も簡単に作り出せる。

 

たったひとつの事実が幾つもの真実を生み出してしまう。

 

 

 

 

 

 

『樵の巨匠』が企画した林道ツーリングを明日に控え、慌ただしい1週間だった。

 

「オモラシ君4号」となってしまったIhatovo TL125は再び『樵の巨匠』のガレージで整備と再始動を繰り返した。

 

手配したキャブレターのオーバーホールキットが届いて、早速ジェット類やニードル、スクリューも新品に替えた。

 

腰上だけでも解体してバルブやポートの状態も確認したいが時間が無い。

 

すると「EX側のバルブクリアランスが無かった」と『樵の巨匠』からメールが届いた。

 

大急ぎでクリアランスを調整し試運転した結果、ひと通りの問題は解決した。

 

一方、『林道1号』ことT氏もメンテナンスに忙しい。

 

『樵の巨匠』と同じTLR200だ。「チェーンテンショナーの具合がおかしい」と言うので、これも速攻で修理決定!

 

 

 

一部が破断していたテンショナー


              

 

 

 

スライダーの補修(ピンク色の部分)は秘密の材料で



 

 

 

『樵の巨匠』は今回のツーリングに特段の思い入れがあるらしく、今日はいつもに増して良く動く。さらに明日の昼食の準備までしていた。

 

 

 

燃調関係の部品を交換したIhatoboのキャブレター


   

 

 

明日の昼食は河原で中華ざる・・・らしい



 

 

明日のメンバーはこれまでに何度も一緒に走っているメンバーだが、未舗装路を走るツーリングは初めてだ。

 

路面の状態と速度に注意すれば大きな問題は無いと思っても、メンバーがメンバーだけに何かが起こりそうな予感が・・・。

 

もう誰もが明日の事しか考えていない中で『樵の巨匠』の作業はまだ続いていた。

 

『某設計屋サン』ことK氏が体調不良のため不要になったHONDA Tactを副業に使う事にした『🔰若葉マークのS』はこのスクーター用に汎用のサイドスタンドを購入した。

 

インターネットを介してすぐに注文してしまうあたりはイマドキの若者なのだが、やはり修行が足りない。

 

何とかして取り付けたいのは分かるが、ボルトオンと言う訳にはいかず適当な所でプレートを切断しフレームに溶接する事にした。

 

 

問題のサイドスタンド


                      

 

 

溶接作業のため外した燃料タンク



 

 

スクーターは樹脂部品が邪魔になる


             

 

 

今日も「火花が似合う男」です



 

 

この後、樹脂部品の処理 


                   

 

 

ハイ、出来ました~



 

 

慌ただしい作業が終わる頃、『樵の巨匠』のガレージには雲の合間から日が差していたが気温は高くない。

 

明日の予報は曇り。

 

自分は所用のために参加できないので、「笑える土産話」を期待しながらXL250Rのメンテナンスを終わらせたいと思っている。

 

物事の本質

憧 憬 の 轍

 

2022年5月29日 物事の本質

 

今年初の猛暑日群馬県で観測された。

 

本州付近が高気圧で覆われ広い範囲で晴れた1日だった。

 

季節は確実に夏に向かっている。

 

テレビのニュースでは早くも熱中症対策を呼び掛けていた。

 

近々に梅雨入りする事など忘れてしまいそうな5月最後の週末だった。

 

相変わらずCOVID-19の感染者数や西の彼方で続いている戦争が報じられている。

 

いずれも看過できない情報だが、少しずつ緊迫感が薄れているようで怖い。

 

 

 

 

『樵の巨匠』からの出走命令に従ってXL250Rのオイル漏れを修理した。

 

フレームはクレードルタイプではないので、簡単にエンジンを降ろすことが出来る。

 

そうは言っても出来る事なら降ろさずに腰上だけを解体したい。

 

これまでの経験からシリンダーヘッドもカバーもホーンを外せば出来ると記憶していたが、ケーブル類をある程度まとめておかなければ作業の邪魔になる。

 

 

 

シートもタンクも外して


                      

 

 

 

久しぶりにヘッドカバーを外した



 

 

 

今日の本題はここから


                      

 

 

 

外したシリンダーヘッドとカバー



 

 

シリンダーヘッドのボルトは僅かに緩んでいたが、ヘッドガスケットからは漏れていなかったようで一安心。

 

やはり問題はシリンダーヘッドとカバーの合わせ面とヘッドカバーのボルトだ。

 

バランサーがあるとは言え振動の大きいエンジンをメインフレームに吊り下げた構造なので、どうしてもシリンダーヘッド周りからオイルが滲む。

 

同じXLでも『大魔神・O氏』が下駄代わりにしているXL125K2のようなクレードル型フレームの方が良かったと思う。

 

バルブクリアランスを調整するためのカバーにはOリングが入るのだがシリンダーヘッドとカバーの合わせ面にガスケットは入らない。

 

そのため液体ガスケットを用いるがボルトに必要なトルクをかけきれない事がオイル滲みの最大の原因だ。

 

そのためにシーリングワッシャーを併用しても意味が無い。

 

 

抜いたボルトには舐めてしまったネジ山が・・・


       

 

 

下穴加工後ヘリサート用のタップをあてる



 

 

ヘリサート加工を終えたシリンダーヘッドを載せてボルトを締めた。

 

整備マニュアルに指定されている締め付けトルクは3.0~3.6kg・m。

 

これを3.3㎏・m±10%と考えて以前、3.3㎏・mで締めた記憶がある。

 

今回は3.5㎏・mで締めた。トルクの抜けを確かめる必要があるのでXL250Rの作業、今日はここまで。

 

 

 

ヘッドカバーを載せるのは明日以降


             

 

 

 

締め付けトルクは3.5㎏・mで



 

 

先週末から『樵の巨匠』のガレージで整備して来たIhatovo TL125は『樵の巨匠』自ら近所の山道で試運転し、今日は来週末の「林道ツーリング」で乗る予定の『編集長』が試運転した。

 

『樵の巨匠』が試運転した時は大きな問題も無かったが今日は出だしから調子が悪い。

 

プラグの燻ぶりは相変わらずだがキャブレターのオーバーフローが止まらず、山道に入ってすぐに引き返して来た。

 

 

『編集長』、行きます!


                      

 

 

帰って来たIhatovoは「オモラシ君4号」になった



 

 

明後日以降の天気はまた崩れるようだ。

 

気温も上がらないようで、来週は整備に精を出す週末になりそうな気がする。

物思い

憧 憬 の 轍

 

2022年5月22日 物思い

 

初夏を予感した金曜日(20日)を境に天気は下り坂。

 

鈍色の空模様と風の冷たさが今度は梅雨を予感させる。

 

今年の梅雨前線は早めに北上するらしい。

 

梅雨が明ければ季節は夏だが、期待通りの暑い夏が来るのだろうか。

 

空梅雨だったり、冷夏だったりする可能性も捨てきれない中で、天気予報に一喜一憂する日が始まった。

 

 

 

 

昨年、『樵の巨匠』はレストアを終えたHONDA TLR200を駆って八甲田山麓の林道を走り、川原で蕎麦を啜ったりして夏を楽しんでいた。

 

彼は海が苦手と言うか海水が苦手らしく、水遊びはもっぱら海ではなく川だ。

 

今年もそうしてくれるのかと思っているとオフロード車を募っての林道ツーリング提案し、勝手に6月5日と決めてしまった。

 

その無謀とも言える計画に向けて、多忙な『林道1号』ことT氏のTL125を『樵の巨匠』のガレージで整備する事になった。

 

 

 

外見上は大きな問題は無さそうだった


            

 

 

 

『樵の巨匠』の林道用TLR200と配達用BMW



 

 

エンジンの始動性も悪くないし走らせてみても特に違和感は無かったが、作業を進めるにつれて次々に気になる点が増えて行く。

 

サイドスタンドが時々チェーンに干渉するのはフレームの受け側が摩耗した事が原因だったので、まずは溶接で肉盛りした。

 

 

この程度の事は日常茶飯事


                  

 

 

まぁ、こんなモンでしょう



 

 

『樵の巨匠』は左側のサイドカバーの納まりが悪いのはメインハーネスを始めとした配線に問題があるとして、大幅な変更に手を付けた。

 

本来6Vのバイクを12V化する過程で電装がオリジナルと変わっている。

 

確かにカバーの内側にはバッテリーケースだけでなく、フラッシャーリレーやレギュレーターが混み合っている。

 

バッテリーケースの奥にはエアクリーナーボックスがあるがその位置は変えられないので、バッテリーケースのステーに手を加えて僅かな余裕を作った。

 

 

基本的に『樵の巨匠』はこの手の作業が好き


        

 

 

レギュレーターはシート下に移設



 

 

とりあえずは問題無く走ったTL125だがプラグを抜いてみると・・・。

 

『樵の巨匠』によれば規定量を大幅に超えて入れられていたエンジンオイルが原因ではないかと言う。

 

キャブレターもひと通りオーバーホールする予定なので改めて燃調を採り直さなければならない。

 

硬くクセが付いてしまったプラグコードもシリコンに替えた。

 

 

 

プラグは真っ黒、コードはガチガチ


             

 

 

プラグもコードもリフレッシュ!



 

 

タンクのカラーリングはBIALS TL125だがこのエンジンは後継モデルのIhatovo TL125のエンジンだ。

 

BIALSのエンジンはポイント点火だがこのエンジンはCDI点火。

 

ポイント点火が後継モデルでCDI点火に進化するのは、今や『大魔神・O氏』の下駄代わりのXL125もそうだった。

 

XL125もBIALSも同じ系統のエンジンで初期型が122cc、後期型が124ccとなる。

 

誇らしげにCDIと書かれたカバーを外す。

 

別名「貝殻」と呼ばれるカバーだが、「武田久美子の水着」と言う呼び名もあるらしい。

 

錆の粉だらけの内部に「開けてびっくり久美子の水着」だったが、こんな汚ねぇ物をグラビアクイーンに着せる訳にはいかない。

 

 

 

こんな状態でも点火機能に問題は無かった


        

 

 

パーツクリーナーで簡単に落ちる



 

 

速攻で外して大掃除決定!


                  

 

 

超音波洗浄~



 

 

ここまで手を付けてしまうとせめて腰上だけでも、いやクランクケースも割って全バラして・・・、と言いたくなるがそんな時間は無い。

 

残すはキャブレターのオーバーホールだが担当者は『編集長』だ。

 

彼は最近、Zephyrχのキャブレターだけでなく廃車同然のCB400F(NC31)のKEIHIN VP型の再生にも挑戦している。

 

 

 

もちろんガスケットも作り直した


                 

 

 

さぁ、『編集長』の出番です



 

 

『樵の巨匠』の整備作業にケチを付けながら傍観していたつもりが宿題を貰ってしまった。

 

訳の分からない樹脂でいい加減に補修されたサイドカバーの修理だ。

 

これまでの経験から接着剤や部分的な補強では先が見えているだけでなく、カバーには全体的に歪みがある。

 

勢いで「FRPで作り直す!」と言ってしまった。

 

ヤバイな・・・。

 

 

 

左側サイドカバーの内側


                    

 

 

なんだかんだと言いながらも製作中



 

 

サイドカバーを6月5日のツーリングに間に合わせる自信は無いが、サイドカバーは無くてもバイクは走る。

 

それよりも気がかりなのは古びたタイヤだ。

 

トライアル用のタイヤは柔らかく減りやすい。

 

オゾンクラックだらけのタイヤと言えば『チャレンジャーのタカシ』、出張修理を依頼しようかって、それは笑えない冗談だ。

 

『樵の巨匠』のガレージではキャブレター担当の『編集長』が奮闘中だった。

 

その後、CDIの接点の誤組などもあったがIhatovoTL125は無事に再始動した。

 

 

 

キャブレターを組み直す『編集長』


              

 

 

点滴状態で再始動 このまま走れる?



 

 

 

宿題と言えば6月5日のツーリングに、今や「オモラシ君3号」となってしまったHONDA XL250 PARI-DAKARで参加しろと言われ、急いで修理しなければならなくなった。

 

『樵の巨匠』は「オイルが漏れても走れるんだから、修理は後でゆっくりやればいい」などとほざきやがる。

 

シリンダーヘッドやヘッドカバーのボルトをすべてスタッドボルトに替えてしまいたいが、今回はヘリサート加工で対処する事にした。

 

 

 

「オモラシ君3号」になってしまったXL250R


        

 

 

シリンダーヘッドからシリンダーにかけてのオイル滲み



 

 

XL250Rのエンジンに本格的に手を付ける前にやっておきたいのは‘75 CB400Fourに入れたMOTULのテストだ。

 

5月4日のトラブル続きのツーリングの際に1ℓあたり約5㎞伸びたのは偶然だったかもしれないからだ。

 

目指したのは横浜町の菜の花畑。すでに満開の時期は過ぎているが今回は花が目的ではない。

 

 

 

畑の向こうには陸奥湾


                     

 

 

 

ヘルメットのシールドを開けてゆっくり走りたい



 

 

 

テストの結果は走行距離145㎞で消費した燃料が4.45ℓ。

 

実に1ℓあたり31.86㎞。

 

‘75 CB400Fourのタンク容量は14ℓなので、これまでの1ℓあたり約25~27㎞では350㎞~380㎞が、32㎞で計算すると約450㎞となる。

 

仮にオイルの寿命が3,000㎞として、約120~110ℓ必要な燃料が約93ℓで済む事になる。

 

この差を現在の物価でガソリン代に換算すると2,800~4400円だ。

 

実に吝嗇な、いわゆるセコい計算をしている訳だが、これまで安物のオイルを早めに交換しても改善しなかった事も改善されるなら先行投資とも言える。

 

しかしまだ結論が出た訳ではない。

 

真夏の炎天下でギヤが入り難くなる事については検証できていないのだとしても、高価なものにはやはり高価な理由があったのだった。

 

 

Ihatovo TL125が再始動した『樵の巨匠』のガレージで『編集長』はまた別なキャブレターを解体していた。

 

知人が約10年間倉庫の奥で保管していたSUZUKI SAVAGE400のキャブレターだ。

 

 

 

すっかりキャブレターマニアになってしまった・・・


     

 

 

 

とりあえず全バラ



 

 

 

固形化していたガソリン


                    

 

 

 

固着していたバタフライの跡



 

 

 

このキャブレターはその後、鍋に入れて煮たりパーツクリーナーに浸したりしながら再生を目指している。

 

先日再生を試みたCB400F(NC31)のKEIHIN VPと同様に負圧式のキャブレター、ダイヤフラムの状態は良かった。

 

いわゆるアメリカンタイプの400cc単気筒が再始動する日も近い。

 

 

午後から降り出した雨は上がっても夜になって霧が濃くなった。

 

明日は雨のようだし天気予報に傘のマークが増えている。

 

アテにならないと思いながらも梅雨入りと梅雨明けの予報が気になる。