憧 憬 の 轍


憧 憬 の 轍


2016年7月10 猿じゃねぇぞ



去年の今頃も同じ様な事を書いた記憶がある。


今年も太平洋高気圧の元気がない。


無さ過ぎる。


本来、夏の短い東北地方においても


暑くて仕事なんかしている場合じゃないのが夏と言うものだ。


水に浸かっているか、


カキ氷でも頬張っていなければ気がすまないのが


「夏らしい」夏と言うものだ。


この分だと梅雨が明けた頃には秋の気配がしそうで


考えただけで気が滅入る。




 
初期型XL125Kのキャブレター調整が一向に進まない中、


オークションで激安で手に入れたCB400FOURのチェーンケース。


数年前入手した錆の出始めたチェーンケースは


リアフェンダーと共に気がかりな部分だった。


安い物には安いだけの、高い物には高いだけの理由がある。


メッキがピカピカのチェーンケースはもちろん社外品。


いわゆるリプロパーツと呼ばれる複製品、Reproduction partsだ。


錆だらけの純正部品と比べてみると鉄板が少々薄い。


プレスの甘さも否めないが見た目はそれなりにきれいな仕上がりだ。


近いうちに純正部品を再メッキしたいと思っているが


精巧なりプロパーツの方が安い。



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上:純正品 下:リプロパーツ                     形としての問題はない



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プレスの甘さ(歪み)は安物の証?                 錆がないだけ良しとするか・・・
 
後輪が写っている写真はマニアックな目で見れば

オリジナルと違っている部分が数箇所ある事が分かる。

チェーンケースだけでなくリアサスペンションもリプロパーツだ。

さらに暴露すればタイヤもリムも本来の物ではない。

GB250のリムにCB400Fourのハブを組んだ物だ。

前後輪共にタイヤサイズは本来のサイズよりもひと回り幅広になっている。
 

初期型XL125Kの作業が遅々として進まないのは自信がないからだ。


純正のPW24は相変わらず始動性も安定性も悪いままだ。


気持ちを入れ換える意味でもキャブレターの調整以前に


やっておかなければならない作業を見直すことにした。



バルブクリアランスやポイントギャップの調整、


そして点火タイミング。

CLYMER社の解説書では点火タイミングの調整方法として


実にアナログな方法を紹介している。


そればかりかタイミングライトを使う場合は


その取扱説明書を参照するように、と書かれている。


アナログな方法とは2個の乾電池と


豆電球を使ってタイミングを合わせる方法だ。



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homemade unit”と紹介されている                 早速作ってみた
 
要するにポイントが開く瞬間を探るための装置。


電通テスターがあれば足りるモノを


わざわざ木製のベースまで用意して作るなんて、


今さらながらアメリカ人の考える事はよく分からない。


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F”マーク直前までは点灯                       “F”マークで消灯 この瞬間にスパーク
 
初期型XL125Kのシリンダーヘッドには

2種類の穴が開けられている。


ひとつはピッチ62mm、もうひとつはピッチ48mm


マニホールド取り付け用のボルト穴のピッチ48mm


モンキーやスーパーカブと同じだ。


ブロックのインテークはφ30mmPE24の給気口は25mmだ。

48mmピッチのボルト穴と


インテークのセンターは2mm程度オフセットしている。


すなわちPE24の給気口は


ブロックのインテークφ30mmの内側に収まる事になる。


モンキーにPE24を付けるためのマニホールドを用意すれば


このエンジンでPE24を試す事が出来る事になる。

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純正のマニホールド用 ピッチ62mm                もうひとつはピッチ48mm


基本に立ち返ろうとしながらもキャブレターの事ばかり考えて


エンジンそのものを良く見ていなかった訳で、


反省しきり。猛省だ。「反省だけなら猿でも出来る」のならば


今の自分は猿並か?


霊長類の頂点に立つ人類としては猿などと同列では許されない。
 
猿並で終わる訳にはいかない人類が用意したマニホールドは

PE24用ながら取り付けボルトのピッチは5254mmに対応する製品。

Made in Japanではないようだが急造の加工で連結できるようにした。

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純正PW24用                                汎用品加工PE24
 
純正のPW24はこれまでに何度も内部を点検済み。


フュエルホースをつなげばいつでも始動性を確認できる状態だ。


実際に走って比較してみたいので

PE24を取り付ける準備が終わるまではキックレバーを踏まない事にした。
 

明日、718日は海の日。


一般的には連休で、各地でさまざまなイベントが催されている。


ジャミフレンズの悪友KENや編集長はクラシックカー・ミーティング、


過積載軍団2号車のR氏は鯛を狙って海へ漕ぎ出し、

3号車のヒロさんことT氏はサンドブラスターの購入を検討しながらの


「錆落とし祭り」。



誰もが、何をするにしても恨めしいのはこの空模様だ。
 
 
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空模様も気にせずコイツは何をしているのか?