憧 憬 の 轍
2016年7月10日 空を見上げて
参議院選挙の投票日。
期日前投票を済ませているので出かける必要はない。
そんなことより今日は「ウルトラマンの日」だ。
1966年の今日が第1回目の放送だったので
今年は50周年なのにそんな話題はどこからも聞こえてこない。
諸般の事情と天気予報から「佐井村ウニツーリング」を再度延期していた。
昼が近づくに連れて空は曇り出してにわか雨も降り、
梅雨時期の不安定な天気に歯噛みする週末だった。
キャブレターの調整が一行に進まない初期型XL125K。
まるで迷路に迷い込んだような気分でいると、
先日CⅣ92を手放した「92ブラザーズ(弟)」が
何やら楽しそうな事をしているらしいとの情報が入り
気分転換のつもりで彼のガレージへ。
そこにはピッカピカの赤いバイク。
1964年型のHONDA C110。
スポーツカブだ。
ヒップストッパー付きのシートにしても
一直線に斜め上に伸びたメガホンマフラーにしても実に面白そうな1台だ。
ブレーキとサスペンションを整備中 奥にも気がかりな1台が・・・
気分を入れ換えて再びXL125Kのキャブレターに取り掛かる。
純正のPW24、中古のPE28、
さらに2st将軍が使っていたPE24も加えて比較検討してみる。
最も始動性が良いのはPE28だが
汎用のマニホールドを大幅に加工しなければ付けられない事と
フレームとの間に寸法的な余裕がもてず
エアクリーナーの取り付けにはひと工夫する必要がある。
さらにノーマルのマフラーではかなり給排気のバランスが悪いようだ。
次にPE24はPE28よりも少々小振りなのでサイズは理想的。
スロットルボアも大きめなのでセッティングさえ出来れば
けっこう面白い仕上がりが期待できそうだが問題はこれもマニホールド。
汎用のPE24用のマニホールドの取り付け穴は
ピッチを62mmまで広げる事が出来そうにない。
方法としてはSL230用のマニホールドと汎用を組み合わせるしかないが、
おそらくエアクリーナーについてはPE28と同じ問題が起きそうだ。
PE28をモノにしようと試行錯誤の結果、
かつて「樵の巨匠」がCB350Fourのマフラーをベースに製作した
「樵スペシャル」があった事を思い出し取り付けてみた。
ノーマルのマフラーより抜けは良くなっているが
セッティングにはやはり数種類のジェットを用意しなければならない。
結局のところどれもこれも満足な結果が得られず
時間ばかりが過ぎる。
調子が悪い原因はキャブレターのせいだけではなく、
何か基本的なことを間違えているような気がしてならない。
以前から気になっていたのは点火系統、
進角機能に不具合がありそうな気がする。
気になることだらけ、
なのだが再度スパークドアドバンサーも解体して点検。
動きに問題はないようだ 再度バラしてグリスアップ
整備マニュアルも持たずに作業している事自体が
間違っているといわれれば返す言葉がないが、
CLYMER社の解説書を参考にしている。
写真やイラストが多用されていて見やすく、
英文も比較的簡単に書かれている。
元来エンジンや車両に用いられる単語は英語が多い。
メーカーとエンジン形態別 写真やイラストが多い
メーカーごとにエンジンの形態と年式で分けるという方法は
日本ではあまり行なわれない分類方法かもしれない。
今回参考にしているのは「100~350cc OHC Singles 1969~1982」。
輸出専用だったモデルの事や仕様の違いも分かって面白い。
キャブレターについては最終的に純正のPW24を使う事を考え直し、
後日PE24を組み付ける方法を再検討する事にした。
PE24なら純正のマフラーでもけっこうパワーアップが期待できそうだ。
PW24は既に生産は終了しているがジェット類などは
現行品と共通で入手に困らない。
純正品のマニホールドも含めてPW24を再点検する事にした。