憧 憬 の 轍
2024年10月27日 日々、深まる秋
新聞によれば県内の紅葉の名所のうち標高の高い場所は既に見ごろを過ぎている。
秋が駆け足で山を下り、木枯らしが吹く頃には冬の匂いも強くなる。
いつの間にか春と秋が短くなってしまった。
10月最後の週末。
バイクの季節の終わりを予感したライダーたちにとっては貴重な週末だ。
『編集長』は朝から八甲田方面へ、『チャレンジャー・タカシ』は八甲田を超えて中野紅葉山まで、『ギタリスト・T氏』は隣町の朝市へ。
3人とも今年になってからキャブレターをオーバーホールし、未だに調整中のはずだが・・・。
「走る」と聞けば黙っていられないはずの『特攻隊長』は先週に引き続きVTR250のメンテナンス。
今日はサーモスタットを抜き出して作動状態確認や冷却経路の再確認だった。
『若葉マークのS🔰』もBANDIT250のエンジンのオイル滲みを解消するためアニキ分の『スポカブ・ブラザース(弟)』の指導のもと滲みの原因を調べてみたが特定できないままだった。
日が傾き始めたころ、外で軽快なエンジン音が止まった。
『編集長』の「お散歩マシーン」、CS90の音だった。
先週末、『樵の巨匠』が持ち込んだ除雪機はエンジンがミツビシ製だったが本来はBriggs&Stratton製のエンジンが載せられたものだった。
1980年代の除雪機で北海道の岩見沢にあった会社で作られたものだった。
邪推ながらエンジンの不調にあたってBriggs&Strattonの部品を調達出来ずにミツビシ製エンジンに乗せ換えたのだろう。
デッドストックの部品や代替用の部品を探しているが見つかりそうにないばかりか、除雪機なのだから雪が降る前に修理できなければ意味がない。
すべてのものに寿命があると言う事は知っていたはずだ。
生体だけでなく機械にも寿命はある。
家電製品が次々に壊れたりするのは購入時がほぼ同じ頃で、それぞれの寿命も同じくらいだからと考えて来た。
数日前から違和感を覚えていたのはテレビ。
アメリカ仕様のデジタルテレビだが、設定されている周波数帯の関係でアンテナコードを繋いだだけでは視聴できない。
地上デジタル波をアナログに変換する機器を介して、いわゆるテレビのモニターとして使って来たが、液晶ディスプレイの表面がありえない状態になっている。
さらに画面の端には曇りも現れた。
日常的に使っていたコンピューターもシャットダウンに10分以上かかる事がある。
何らかの修正ソフトが自動的に送られて来た事が原因のようだが・・・。
今やコンピューターで様々なものが制御され利便性が日増しに向上しているのも事実だが、それについて行けない。
もうすぐ日付が変わる時間だがテレビはどこのチャンネルも選挙特番が続いている。
政権与党の獲得議席が伸び悩んでいる事は予想通りだ。
最終的な結果は明日以降になるのだろうが何かが変わろうとしている事に対する期待と不安。
それは国内だけのことにとどまらず、アメリカの大統領選挙も早ければ来月早々に結果が出る。
多くの意味で、多くのバランスが変わろうとしているのかもしれない。