初雪通信

憧 憬 の 轍

2019年12月1日 初雪通信

 

金曜日の夜に降った雪は日の出と共に溶けてしまった。

 

早朝、見慣れたはずの街の景色が白く染まっていた。

 

遠くに見える八甲田の稜線ばかりか裾野まで青空に白く映えて見えた。

 

今年も残すところ30日。

 

長期予報では偏西風の蛇行と低気圧の影響で太平洋側にドカ雪が降りそうだとか。

 

冬なのだから雪が降るのは仕方ないが、ドカ雪だけは勘弁してほしい。

 

 

 

I氏の除雪機は“水飴”と“キャラメル”状態の劣化したガソリンを出来る限り除去し、ガスケット類やティクラ(プランジャー)のホースを交換する事でとりあえず復調した。

 

多分な謝礼を頂いてしまった事をこの場を借りて御礼申し上げたい。

 

作業場はいつ終わるとも知れない「プロジェクトC92-R」のエンジン部品やフレーム、さらに再生過程のCA105Hが順番待ち状態だ。

 

 

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CA105Hはとりえず形になっているが・・・


          

 

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C92-Rはすべてがバラバラのまま



 

 

そんな状態にあるにもかかわらず、XL125K2のスペアエンジンとなるべくXL125sのエンジンの組み立て準備を始めた。

 

少しでもバラしたままの部品を整理したいだけでなく、自分の手に負えない程に煩雑になってしまった作業場の“手術室”自体を整理したかった。

 

パーツリストが欲しいところだが古い車両なのでオークションサイトを覗いても4,000円から6,000円もする。

 

近所のバイク屋から借りてきてコピーする事も考えたが、部品の注文などで後の事を考えると煩わしい。

 

そこで『RON AYERS.COM』からダウンロードした。

 

“Diagrams Shown are U.S. Models”の注意書きが気になるところだが、これまでの経験上、輸出車両のエンジン内部の仕様が日本国内用と大きく違っていた事はほとんどない。

 

部品の品番も共通だしボルト類やオイルシールのサイズも分かる。

 

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全部英語だけど何とかなるべ?


                

 

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ミッションの確認



 

 

XL125K2のエンジンばかりでなく気になっているのは『サンちゃんことS氏』のKAWASAKI KSR80だ。

 

10月13日のLAST RUNの時にイマイチ高回転まで伸びなくなっているような気がしていた。

 

前オーナーの特攻隊長のアクセルワークを知っているだけに、もっとスッカーンと回るはずだ。

 

そればかりか前輪ブレーキはスカスカでチェーンもダラダラ。

 

2度目の大手術後、S氏に渡して以来メンテナンスらしいメンテナンスはしていなかったので、作業場で越冬ついでの総点検を予定していた。

 

キャブレターのオーバーホールや可動部分のグリスアップ(状態によっては解体する)で本来の状態に戻ると思っている。

 

まずは前輪ブレーキのスカスカから。

 

極端にパッドが摩耗していないとすれば、ブレーキフルードのラインに気泡が噛んでいるのかもしれないし、パッドを押えているピンに錆が出てしまったのかもしれない。

 

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これでブレーキ、ホントに効いてたの?


            

 

 

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ブレーキフルードを全量交換しエア抜き



 

 

前輪ブレーキのメンテナンスとドライブチェーンの張り直しを終え、キャブレターに滲んだガソリンが気になる。

 

タンク内部やキャブレターに異物が無ければ単にフロートチャンバーのガスケットが劣化しているだけかもしれない。

 

作業場での越冬が決まっているのでゆっくり整備して来春、スッカーンと回るようになってから帰ってもらおうと思っている。

 

 

冬支度をしなければならないのはバイクばかりではない。

 

これから厳しくなる寒さを凌ぐために作業場で使う薪を用意しなければならない。

 

薪と言っても工事現場から出た廃材だがストーブに入れられる寸法に細断する作業が思いの他、時間がかかる。

 

 

 

 

 

 

閑話休題 Congratulations! 

昨日(11月30日)、特攻隊長は早朝から青森市へ。

 

ウイングカラーのシャツを携えて。

 

彼が津軽方面へ行く時、必ずと言っていいくらい八甲田を山越えするのは峠道が三度の飯より好きだからだ。

 

しかし今回は有料道路を使ったらしい。

 

それもそのはず、愛する娘の結婚式と披露宴とあって、いつもの危ないまでにハイテンションな特攻隊長のままではいられない。

 

「バージンロードをバイクで駆け抜けろ」とか「艶消しの黒い革ツナギとヘルメットで」とか、日程が決まって以来、冗談半分にからかってきたが、感慨深い時間を神妙な面持ちで過ごして来た事だろう。

 

この季節にあって彼の仕事は多忙を極めているようだが、顔を見かけたら「おめでとう」と声をかけてあげたい。

 

Live, Love, Laugh, and be Happy!

 

って・・・・、てれくさくて英語で書いちまったじゃ・・・。