まだまだこれから

憧 憬 の 轍

 

2023317日 まだまだこれから

 

明日から気温が下がり春分の日20日前後は降雪の予報も出ている。

再び暖かくなるのは次の週末からのようだ。

しかし九州方面では桜が咲き始めるらしい。

当地の開花予想は4月20日頃らしいが、ひと昔よりも半月以上早く咲く事になる。

今年も桜前線が北へ向かって駆け上がる季節になった。

昨年の4月初め頃、所用で訪れた弘前で見た胴吹き桜は、今年もさらに早く咲くのだろうか。

 

 

 

昨年の11月、新しいバッテリーを繋いでスタータースイッチを押した時、エンジンは簡単に始動した。

ただアイドリングはメーター読みで約3,500rpmだった。

スロットル調整スクリューを回して規定値の1,000rpm付近まで下げることが出来た。

邪推ながら3,500rpmのアイドリングは、スタータージェットだけでなくメインジェットによるものだったと思う。

 

キャブレターを完全に分解し、いわゆる消耗部品を全て交換する事にした。

懐具合は一気に氷点下まで下がったが、そんな事には慣れている。

単に整備するだけでなく製造された当時の状態に戻したかった。

エンリッチャーのダイヤフラムは破れもなく汚れを落とせば使えるレベルだが交換した。

スロットルのバタフライバルブにしても燃調の悪い状態で走って来たのだと思う。

 

 

バタフライバルブ 汚れを落とす 歪みは無い


       

 

 

エンリッチャーのダイヤフラムは交換



 

フロートバルブの交換に伴いバルブシートも一緒に交換したいが簡単に外れそうにない。

キャブレター本体の外側から差し込むように作られていて、真鍮製のキャップで蓋をする。キャップの周囲にはご丁寧にポンチが打たれていた。

Oリングも入っているのでせめてねじ込み式に作られていればもっと整備性が良かったのに・・・。

CLYMERのマニュアルではこのキャップをdrill outすると書かれているが、バルブシートを交換するので内側からキャップごと叩き出した。

 

 

せめてねじ込み式なら楽なのに・・・


             

 

 

叩き出したためストレーナーが潰れたバルブシート



 

1985年のデビューから2007年の生産終了までの間に、ほぼ毎年マイナーチェンジを繰り返して来た。

カラーリングなどの外装については興味が無いが、エンジンの特性や出力に関しては興味津々だ。

集めた資料によればアメリカ仕様(2WE)は1996年にキャブレターのセッティング変更によって145psから140psになっている。

具体的な変更内容は分からないがカナダ仕様(2LT)との違いはジェットニードルとパイロットスクリューの戻し値だけだ。

V-Boostシステムのプログラムまで変わっていれば話は別だが主な変更内容はこのジェットニードルとパイロットスクリューの戻し値に関係しているような気がする。

5psの差に拘りは無かったはずなのに新しい部品を組み込むとなれば気になる5psだ。

横置きのキャブレターなのでジェットニードルは簡単に交換することが出来る。

いずれカナダ仕様(2LT)用の5EZ50に入れ替えてみる事までも考えている。

即時に交換しなければならないのは自身のクラッチやブレーキなのかもしれない。

 

 

追記 3月20日 やっちまったぜ・・・

解体してクリーニングを終えたVMX12のキャブレター、MIKUNI BDS35。

3番と4番の再組立てを始めた。

ジェット類やOリングなどの消耗部品は社外品ながら格安な物を見つけ、とりあえずは順調なつもりだった。

製品は国産との振れ込みだったが精度が悪い。

例えばジェット類、ねじ込む時に妙な抵抗がある。

そうかと言ってねじ込めない訳ではない。

さらに付属していたビス類は長さが僅かに違っているが、繰り返されたマイナーチェンジと無関係ではないかもしれない。

さらに多くの輸出用モデルは仕向地ごとに仕様も違っている。

それでも径とピッチは合っているので長い物は切り詰めることも出来る。

HONDAのパーツリストのようにビスやボルトは径や長さを、Oリングやオイルシールについてもサイズが書かれていればいいのだが、YAMAHAのパーツリストには部品名しか書かれていない。

 

4基分セットの1基分



 

キャブレターのメンテナンスキット、燃調セットと言えばK社の製品が広く知られている。当然K社の製品を考えていたが価格は4基分で約2倍だった。

しかし今、セット内容を見直せばK社の製品にするべきだった。

「安物買いの銭失い」。

今やジャミフレンズの総領とも言うべき『JAZZのタカ(自称)』の得意技を自分もやらかすとは・・・。

ところで彼のJIMNYは見かける度に怪しさを増していて目指す方向がまるで見えない。

今回購入してしまったセットに付属していない部品もK社の製品は含まれている。

それらの純正部品を検索してみたが、結果は傷口に塩どころではなかった! 

外径6㎜程度のOリングが約900円也! 

スロットルバルブに至っては約25,000円って、こんなモンを4基分揃えていたらキャブレターのオーバーホール代で中古のバイク1台買えるべよ!!! 

それでもやらかしちまった事は仕方ねぇ・・・、と言うワケでクソ高けぇ部品を1個ずつ買って、Oリングは以前世話になった専門店に持ち込んでみようと考えている。

そんなメンテナンスキットだが、ガスケットに関しては外国製品によくあるビス穴の位置が違ったり、形状自体が違ったりする事は無かった。

騙されたとは思っていないし、クレームを付ける気もない。

ただ気にくわねぇ・・・。

本当にMade in Japanならモノ造りの誇りを忘れるんじゃねぇぞ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

編集長のおーまーけー

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