After days of CB400Four
☆月光仮面になりたくて☆
其の拾四
2014年2月16日
昨日からの “台風並みの低気圧” がもたらした大雪のおかげで
リストアどころではない騒ぎ。
さらにそんな夜に飲み会を開いて朝まで飲んでいたタワケモノでありました。
オーナーのO氏の命令により
例のプレスハンドルを是が非でも落札しなければならない!
オークションの終了時刻は午前4時14分。
夜更けに帰ってきてオークション終了間際に
一発決めてやろうと目論んではいたものの
タクシーは来ない
来ても走れない
挙句の果てに自宅の300m手前で降ろされる始末。
時計を見ながら雪の中を猛ダッシュして
プレスハンドルその他を無事落札したのでありました・・・。
それにしても朝の4時14分終了のオークションって
出品者も出品者なら落札する方もする方だってか?
プレスハンドルを待っているフレーム スポーク磨きもまだ続く・・・
其の拾四の弐
2014年2月18日
関東方面を中心に大雪の影響はまだ続いている。
普段雪の降らない所に降ったとは言え
あまりにも被害が大きい事に驚く。
そんな事だから陸送関係は遅れることを予想していたが
16日早朝に落札したプレスハンドルその他が夕方に届く。
やっぱり雪国のトラックドライバーはこうでなくっちゃ~!
ハンドルが届いたとなればスポーク磨きなどやってる場合ではない!
さっそく仮組み。
ハンドルとフロントフォークをつなぐブラケットは
鉄板から作るつもりでいたが、
付属しているとの事でオーナーのO氏もいつにも増してハイテンション。
完全にレッドゾーン振切って「神社仏閣」デザインを語っていた。
とりあえず雰囲気だけでも・・・ このブラケットがキモ。
俗に「神社仏閣」と言われるシリーズがデザインされた時、
このプレスハンドルやサドル型シートはもちろんの事
今こうして組み立ててみると
そのひとつひとつが思い入れをもって作られていたことが伺える。
ハンドルがパイプに変わったりリアフェンダーのレールがウインカーと一体になったり
バイクは外観を変えた。
それらの変更理由をうかがい知ることは出来ないが
フロントフォークからライトケースを経て
ハンドルのグリップ部分に至る連続したプレスライン
そして独特な形状のレバー類まで一貫したコンセプトの元に
デザインされていた事が良くわかる。
ハンドルの角度に対してウインカーは水平 このカタチだべぇ?
C92の初期型と後期型の違いを調べてみると
ハブベアリングのサイズや
オイルポンプの容量なども変更されている事がわかる。
さらに各部の細かな寸法差まで数え上げればきりがない。
「走るための機械」
をより進化させるためにそれは必然だった。
技術が進歩するための必要不可欠な過程だ。
しかしプレスハンドルを載せてみて気づいたのは
パイプハンドルにつけられていた左右のスイッチ類が
明らかにプレスハンドル用にデザインされたものである事や
まるでパイプハンドルに“ただぶら下げた”ように付けられた
ウインカーに対するある種の違和感だった。
思えばC92の前身であるC90にセルモーターはない。
セルモーターが付いてC92となるわけだが
セルモーターを追加する事だけが目的ならば
クランクケース左側のサイドカバーは
C90のままでもセルモーターは追加できていたはずだ。
しかしC92のクランクケース左側には
セルモーターの片側を包み込むようなデザインのサイドカバーが付いている。
その理由を考えるとき、
一連の完結したデザインに手を加えること自体
安易にするべきでないと強く感じる。
ニトロ+ターボのアブナイおじさん