After days of CB400Four
☆月光仮面になりたくて☆
其の拾七
2014年3月8日
フロント廻りを組んだフレームにサドルシートやタンクを載せてみる。
バイクが本来の形に近づいていく。
スイングアームを付けてリア廻りを組めば後は電装系か
と軽いため息をついた私にO氏の爆弾発言。
「タンクはとりあえずこのままで・・・」ってホンキかい?
この気色悪い色のままで乗るってか?
大人の事情とは言え許されません!!!
作業を見守ってくださっている皆様の御意見を伺ってからにさせて頂きます。
サドル型シートは程度こそ悪くないとは言えシートレール部分に錆が目立つ。
今回はボディのヤレ具合に合わせてこのままで・・・
と言いたいところだが、やっぱり許されません!
ブラストして再塗装です。
このままじゃ~許されません やっぱりこうじゃないと
O氏待望のプレスハンドルだったが取り付けにあたり問題発生。
フロントフォークにブラケットを固定するボルトも
ブラケットにハンドルを固定するナットも付いてこなかった。
手持ちのモノはピッチが合わない。
入手することは比較的容易だが、
ハンドルとブラケットの間のラバーブッシュは
何かを代用するしかないだろう。
とりあえずゴムシートを切り重ねて固定するが
タンク下のクッションラバーあたりが使えそうだ。
プレスハンドルを付けるために足りないのは
ボルトやナットやラバーブッシュだけではない。
ウインカーも本体とレンズは付いて来たものの“中身”がない。
ソケットがない!
ゴムシートを切り重ねてブッシュの代わりに ウインカー・・・ソケットが無い
ウインカーについては当初より一般的な
6V球を使えるようなソケットを入れる計画だったが
この際LEDだ!
神社仏閣スタイルながら中身はLEDで
ウインカー点滅チッカチッカにしちゃいます!
かたくなにオリジナルに拘る仏閣マニアの皆様には
お叱りを受ける所業でしょうが
古いパーツの値段がやたら高騰していて
やってられねぇ~のも事実です。
需要が増えれば値段が上がるのは必然としても
ゴミのような部品をオークションに出品するのはどうかと思いますね。
2013年6月末にこのC92を初めて預かってから
約9ヶ月が過ぎようとしている。
途中3ヶ月ほどはオーナーのO氏の元に置いたものの
2013年10月からは再び私の作業場でリストア作業に入った。
当初パイプハンドルにクッション入りのシートが付いていたが
「神社仏閣」デザインの復刻を目指して
プレスハンドルとサドル型シートが奢られる事になった。
エンジンの内部から始めて手をつけていないのは
ボディの塗装くらいのものだ。
今にして思えばミッションをバラしたり組んだりしていた頃が懐かしい。
この記録もそろそろ終わりが近い・・・
はずだったが、新しいプロジェクトは既に始まってしまった!?
新たなプロジェクトはこのオーナメントから始まった・・・
それは数日前のこと、
オーナーのO氏がハンドルに付く“BENLY”の
オーナメントを入手した事に端を発する。
オーナメント入手の経緯は割愛する。
ただ、酒豪で知られるO氏だが
やはり酒の力とインターネットは恐ろしい、とだけ書いておこう。
「新品、未使用品」のそれはまったく古さを感じさせないほど美しく、
錆だらけのボディには不似合いなほど輝いていた。
まさしく「掃き溜めの鶴」である。
「50年の歴史と星霜」を感じる
O氏お気に入りのボディにその「鶴」は留まることを拒んだのだった!
いや、正確には留める事をO氏が許さなかった。
かくして大魔神は「再塗装」を叫び、
次の冬にお色直し(若返り、アンチエイジングとも言うらしい)
を行う事になったのであった。
“輝く宝石には魔性が潜んでいる”と言われるが
オーナメントの魔性は見事にO氏を虜にしてしまったらしい。
もうこうなると“悪い病気”どころではない!
次の冬が来る前にエクソシストも探さねば!
「神社仏閣」だから坊主や神主の方がいいか?
ボディの裏側に般若心経でも書いておこう・・・。
桜吹雪の月光通りを疾風のごとく駆け抜けて今春
この記録は終わるはずだったが
予期せぬ形で続編が企画されてしまった。
外は雪が降っているにもかかわらず
私の頭の中には時ならぬ桜吹雪が舞っている・・・。予感的中!!!