今回のキャンプツーリングはT氏のテントやストーブなどの道具と共に
憧 憬 の 轍
憧 憬 の 轍
2015年6月20日 こんな天気の良い日に走らなくていいのか？
今年の太平洋高気圧はまったくの根性無しで、
6月の中旬だと言うのに勢力が弱い。
エルニーニョが原因だとか言われているが、
天下の太平洋高気圧たるものがこんなにブザマでどうするんだ！
元はと言えば太平洋高気圧がシャキッとしないからだ！
頑張れ、太平洋高気圧。夏が来ねぇじゃねぇか！
それでもアタマの中は既に真夏だ。
週末ごとにツーリングに出かけたくて地図と天気予報ばかり見ている。
今回のツーリングは直前まで仕事のスケジュールが
調整できなかった事もあって比較的近場へ。
走行距離が短いとは言え、トラブルは起るもの。
50ｋｍほど走ったところで“過積載軍団3号車”がパンクだ。
運がいいのか悪いのか・・・。 タイヤの空気は抜け切っていない。
完全に空気が抜け切っていないので
最初はエアバルブのトラブルかと思った。
約1㎞先にガソリンスタンドがあることが分かっていたので、
とりあえずそこで空気を充填してみたが
5分もしないうちにタイヤは潰れてしまう。
パンク修理の道具は準備していたが、
すぐ近くに修理してくれる店があると聞いて訪ねてみると・・・
バイク屋ではない。もちろんクルマ屋でもない。
それでもリフトやジャッキやらひと通りの設備は揃っている。
「バイクのパンクは修理した事がねぇ」
と言うオヤジを説き伏せて修理してもらった（させた？）が、
自転車のパンク修理なら得意だとか言う割には手際がいい。
怪しさ満点のオヤジの店を後にして向かったのは
むつ市の「矢立温泉キャンプ場」。
敷地内にはロッジやゴルフの練習場もあるが、
こぢんまりとした静かなキャンプ場だ。
地理的にも下北半島を回る拠点には最適だ。
「過積載軍団3号車」のヒロさんこと
T氏のキャンプ道具は日増しに充実しているようだ。
ひと通りのモノは揃っている私だがそんな彼の毒気に当てられ、
ネットで偶然見つけたモノを衝動買いしてしまった。
衝動買いとは言え実は10年ほど前から
ずっと欲しかったGSI社のWOK・中華鍋。
この中華鍋のテストが目的。
ソロキャンプには重さもサイズも大きめ。 明るいうちに夕食の準備。
梱包を解いて最初に気が付いたのはフタの形状。
以前に雑誌で見たものよりも浅い。
フタがボウル代わりにもなるって言うふれこみだったはず。
色も黒だったと記憶していた。
それでも既に生産は終了しているらしいので、
マイナーチェンジしたモデルを手に入れたのだと自分を納得させるしかない。
予告無しのマイナーチェンジなんてバイクの世界では良くある事じゃねぇか・・・。
中華鍋だけに最初に作るのはやっぱりチャーハン？
使ってみるとさすが中華鍋、GSI。
だが問題はストーブにあった。
中華鍋だけに煽って使うため、ストーブの五徳部分がもたない。
一般的にコールマンの五徳部分は薄い板状の金属なので、
鍋を煽って使うと変形してしまう。
修正は簡単に出来るが、今後この鍋をキャンプ道具に加えるためには一考が必要だ。
早朝からホトトギスが鳴き、時折キツツキが木をついばむ音も木魂する。
市街地からバイクでわずか5分ほどの距離に位置し、
オマケに温泉が目の前にある、
まさにキャンプツーリングのためにあるような所だ。
予定通りに朝イチバンに電話したのは「ぬいどう食堂」。
下北の夏の味覚のひとつ、ウニが目当てだ。
昨夜は風も穏やかだったので期待していた。
残念ながら2日前からウニは揚がっていないとのこと。
その頃、吉報を待って早朝から待機の「日帰り合流組」は
ウニが揚がらなければ2組に分かれて別行動の予定だったが、
2組とも結局むつ市で合流することになった。
あっという間にキャンプ場に到着。
GB250は高回転域が回らないと言うトラブルが発生したものの
市街地を走るには問題の無い状態だ。
対して納車して間もないS1000Rは次元の違う存在。
一緒に走るのは逆に疲れそうな気もするが、
合流後の相談で目的をウニから焼き干しラーメンに替えて
脇野沢を目指す事になった。
この季節、海沿いの道は走っていて実に気持ちがいい。
一方その頃、むつ市を目指していたもうひと組、
KEN＆タカの「ジャミフレンズ」は
KENのモンキー改のエンジントラブルで合流を断念。
バスと電車を乗り継いで帰り、軽トラックで再びお迎えに。
