憧 憬 の 轍

憧 憬 の 轍
 
 
2015年7月16日 ばちあたり、そして懺悔
 
 
前回、「憧憬の轍」を脱輪し
 
キャンプツーリングに使う道具の話なんぞを取り上げてしまった。
 
実はそればかりでなくiPhon4s
 
割れてしまったタッチパネルの交換に成功していた。
 
「まぁ、こんなモンでしょ」って少しばかりいい気になっていたら、
 
今度はiPad3
 
こんなバイクとは無関係な話題は却下したかったのだが、
 
編集長の命令によって取り上げる事に。
 
スマートフォンタブレットが離せなくなってしまった編集長は
 
近いうちに自分もタッチパネルを割ってしまうのではないかと
 
思っているらしく、「是非とも記事にしろ」と言う。
 
私なりに考えたところ、
 
これは全バラしたにもかかわらず
 
遅々として作業が進まない初期型XL125のエンジンが
 
怒って私に罰を与えたのだと思っている。
 
確かにこの2週間、
 
オイルポンプを組み付けてからはホッタラカシだもんなぁ・・・。
 
という訳で今回は
 
「憧憬の大脱輪」。
 
すべての責任は編集長にあります。
 
はぁ・・・(ため息)。これがもしもバイクなら確実にライダーは死んでるだろうに。
 
それにしてもこれだけの衝撃を与えても壊れないiPad3って
 
もしかしたらスゴイのかもしれない。
 
タッチパネルが割れているだけでなく、
 
4辺の角の3辺が潰れている。
 
何回落としたの? 
 
それでも機能が失われていないって、
 
ひと昔前の精密機器の比ではない対衝撃性に驚きを隠せない。
 
もしかしたらバイクやクルマよりもタフなのかもしれない
 
 

イメージ 1  イメージ 2

派手にやらかしてます!                        こうなるとタッチパネルは機能しない
 
まずは粉々に割れたタッチパネルを外す作業。
 
予想通りパネルは強力な両面テープで固定されている。
 
パネルがこんなに割れていなければ
 
ヒートガンやヘアドライヤーで暖めながら簡単に外せそうなものだが、
 
割れてしまったガラス製のパネルは少し力を加えるだけで細かく砕け散る。
 
タッチパネルの破片まで取り去るまでに約1時間を要した。
 
最終的には掃除機と柔らかい刷毛が必要だ。
 
 

イメージ 3  イメージ 4

両面テープで固定しているだけ            この角の潰れもナントカしなければならない
 
iPad3のキモとも言うべき液晶パネルを外し、
 
割れたタッチパネルを分離する。
 
ネクターを外すのは簡単だが
 
スイッチやカメラ用のレンズを保護している部品が
 
極めて薄い部材で作られているため、神経質な作業を強いられる。
 
それにしても両面テープの糊が厄介だ。
本体に残った両面テープの糊を拭き取る。
 
揮発性のクリーナーは機材に悪影響を与えかねないので
 
オレンジオイルを主成分とした液体クリーナーを使うが時間がかかる。
 
よほどヒマでない限りやるべきではない作業だが、
 
それをやってる私はヒマな人?
 
新しいタッチパネルに固定用の両面テープを貼り、
 
液晶パネルとコネクターを繋ぎたいところだが、
 
その前に潰れているケースの角を修復しなければ
 
新しいタッチパネルは納まらない。
 
小型のハンマーとポンチでコツコツと形を整える。
 
少々いびつながらも新しいタッチパネルを取り付ける準備完了!
 

イメージ 5  イメージ 6
タッチパネルのコネクターはこれだけ               新しいタッチパネルの準備完了
 
イメージ 7  イメージ 8
液晶パネルはビス4本で固定されている                 カメラのレンズ部分とスイッチ
 
両面テープで固定する前に
 
タッチパネルが正常に機能している事を確かめるために
 
仮組状態でスイッチを入れてみる。
 
タッチパネルの機能も問題ないようなので改めて両面テープで固定して作業は終了。
 
 
 

イメージ 9

動作に問題は無いようでひと安心
 
それにしてもこんなに両面テープに頼った納まりでいいの? 
 
iPhone4sはタッチパネルだけでも10本のビスが使われていたし、
 
そのビスを外すまでにバッテリーや
 
レンズユニットや基盤などを外さなければならなかった。
 
作業時間のほとんどは両面テープとの戦いだった。
轍、車輪の跡。
 
踏み外した私が悪うございました。
 
ツーリングに出かけない限り次の週末から
 
エンジンのリストアに邁進する所存でございます。
 
お許しくださいませ、初期型XL125様。
 
しかしながら夏の間は大目に見て下さい。
あぁ、懺悔、懺悔。すべては編集長の責任において、お許しくださいませ~。
 
 
 
 
追記
711日の「550B強化プロジェクト」にあたり
 
仲間から多くの助言や提案をいただきました。
 
材料や製作方法だけでなく格安な既製品を探してくれた仲間もいます。
この場を借りて御礼を言わせていただきます。
 
そうした経緯の中で残念な事実もありました。
 
ネットオークション詐欺です。
 
被害額こそ少額でしたが許される事ではありません。
 
より楽しいキャンプツーリングをしたいと言う
 
共通の想いの延長線上で巻き込まれてしまった惨事です。
 
金額の問題ではなく、
 
詐欺行為が簡単に出来るオークションの環境にこそ問題があると思っています。
 
利用規約はあくまで規約として、
 
オークションを主催する企業の社会的な責任も問われるべきです。
 
今のところ判っている事としては
 
中国人とそのグループが関与しているらしいという事です。
 
オークションの規約上、
 
個人レベルでの紛争と言う事でしか解決の手立てはありません。
 
被害者の中には警察に被害届けを出した人もいるようなので、
 
いずれ犯人は捕まるでしょう。
 
しかしその徒労は被害額を超えるものあり、本来必要の無いものです。
互いに顔の見えない取引や売買が日常化しつつある現代において今後、
 
更なる注意が必要である事を痛感しました。
 
それにしてもオークションを主催する企業の対応には不満が残ります。