憧 憬 の 轍
2015年8月2日 漂泊ノ思ヒ止マズ
この季節に雨音で目覚める朝はそれだけで気がめいる。
海へ行きたいと思っていただけに
早朝からの雷雨に心のプラグはすっかりカブリ気味。
それでも地図を眺めて次のツーリングに思いを馳せている。
リフタープレートが割れてクラッチの組み立てが止まっていた
初期型XL125のエンジンだが、
純正部品が見つかって組み立て再開。
部品取りのはずのXL125Sのエンジンは
細部がかなり改良されているようなので、
後でこのエンジンはあらためて組み直してみようと思う。
40年経っても純正部品が出た 早速組み付け
リフタープレートを取り付けたエンジンの右側は
サイドカバーを取り付けるのだけなので、
左側のローターやコイルの取り付け。
さらにカムシャフトやスプロケットも付けて
シリンダーヘッドの組み立て。
左側:コイルとローター ヘッドとカバーの間にガスケットは無し
ホンダの古いプレスインフォメーションを見ると
1975年に初期型が発売され、
3年後の1978年に後継モデルのXL125Sが発売されている。
一見してほとんど同じように見えるエンジンは
細部にまで改良が施されたようだ。ポ
ギヤ比がよりハイギヤードな設定になったりと言った
いわゆる“進化”だけでなく、
初期型において新技術として採用したものを
あえて採用していない点も少なくない。
XLの名称はその後1982年に
その頃には初期型とはまったく別物になっている。
シリンダーヘッド左側にポイントを配した初期型、
Rになるとシリンダーヘッドに点火システムは付いていない。
またシリンダーヘッドに設けられた
エンジンハンガーも微妙に位置が違っている。
初期型とSに関してはフレームの形状から
エンジンの頭頂部で固定する必要は無いように思うのだが・・・。
キャブレターも付けてみた 細かな調整は後ほど
エンジンの組み立てはひと通り終えたが、
タペットやポイントのギャップは
エンジンを始動する時にあらためて調整し直さなければならない。
この後はタンクやフレームの塗装、
足回りのレストアとやらなければならない事は山ほどあるが、
早くエンジンを始動してみたいので
フレームの再塗装を優先する事にした。
“樵の巨匠”から預かった箱に入っている部品類を再確認しながら
来週からはフレームの下地作りに取り掛かるつもりだが、
連日の暑さゆえ天気さえ良ければどこかの海岸でキャンプしたい。
こんな状態までは望まないけれど・・・海へ行きたい