憧 憬 の 轍
2015年8月16日 夏安居、雨安居
盆休み。
敬虔な仏教徒ではないので夏休みと言った方がいいのかも知れない。
それでも墓参りをし、
迎え火や送り火を焚く。
習慣と言ってしまえばそれまでの事だが。
朝方晴れていると思った空も時間と共に雲が広がって
バイクで出かけるには微妙な天気。
目的地を目前にして大雨に当たる事もあるので、
特に行きたい所がある訳でもないので
こんな日はおとなしくしているに限る。
エンジンの組み立てを終えた初期型XL125のフレームの
再塗装に向けて足回りを解体する。
再塗装のため、いよいよフレームに着手 1時間もあればこんな状態に
オイルの滲みすらない事が返って不自然だと感じていた
フロントフォークは予想通りほとんどフォークオイルが残っていない。
車輪を外した時にブレーキシューを確認したが、
前後共に真新しい部品に交換されていた。
インナーチューブのトップボルトの緩さから考えて
確実に一度は開けたと思うのだが、
フォークオイルに関しては無頓着に扱われて来たのだろう。
さらにオイルシールがクセモノで、
予想外の力仕事を強いられる事になった。
潤滑剤を吹き付けたりバーナーで炙ったりと
汗ダクになりながら作業を続けたが、
結果としては切断する事に。
アウターケースに傷をつけないように今度は神経質な作業が続いた。
フォークオイルは色だけでなく匂いもオカシイ フロントフォークはフルオーバーホール決定
気が付けば作業時間のほとんどをオイルシール外しに費やしていた。
外れにくかったのはオイルシールだけではなかった。
アウターケース底面にあるボルトも片方がまったく回らなかった。
幸いにも抜けた方のボルトを見る限りでは、
大量に塗られたロック剤がアウターケースと
ボルトを完全に接着している状態だったので、
ボルトの再利用は諦めて穴を開けてエキストラクターを使ってみた。
エキストラクターが折れそうになるほどの力をかけても
ビクともしないので、
ドリルでボルトのアタマを飛ばすと言う荒技を使う羽目になった。
さっさとフレームをバラして塗装の準備、
のつもりが予想外の作業になってしまった。
それにしても以前このバイクに手を付けた人は、
エンジンに使われていた液体ガスケットにしても今回のロック剤にしても、
大量に塗りつけるのが好きだった(?)ようだ。