憧 憬 の 轍

憧 憬 の 轍
 
 
2015823日 この愛しい秋という季節に
 
 
 
祭りの最終日だと言うのに天気は芳しくない。
 
中日の昨日は雨のためにいくつかの予定が中止になったり
 
順延になったりで関係者は対応に追われているようだ。
 
そんな中、編集長は今年も御輿担ぎに、
 
スパーキー・シゲアキは祭礼委員長にと忙しそうだ。
 
今年もそんな季節になった。
 
秋の気配は日増しに濃くなる一方で相変わらず遠い旅路に憬れている。
 
それにしても編集長、甲子園の次は雨の中を御輿担ぎとご苦労様です。
 
「過積載軍団」2号車のR氏から
 
早朝に電話で「スクーターが動かねぇ~」。
 
そう言えば以前、
 
彼がスクラップ屋から調達したSUZUKI Address50
 
とりあえず走れる程度”に修理した事があった。
 
それがセルモーター3秒ほど回しただけで
 
ウンともスンとも言わなくなったらしい。
 
オマケにキックも降りないとか・・・。
 
「焼付き?」とは言ったものの、
 
セルモーター3秒で焼付くようなエンジンに端から用は無い。
 
まぁ、怪しいのはキックスターターギヤか?
 
 
サイドカバーを開けてキックレバーのシャフトや
 
ギヤの動きを確認しても特に異常は無いようだ。
 
クランクシャフトも手で回せる状態なので
 
ピストンやコンロッドも大丈夫? 
 
考えたのはセルモーターと連結するスターターギヤ。
 
バッテリーも充電状態に問題は無いのにセルモーターが回らない。
 
キックスターター廻りをグリスアップしたが
 
一度キックすると二回目はレバーが降りない。
 
 

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キックレバーやギヤには問題なし                                クランクシャフトの動きも確認できる
 
 
それにしても面倒なスクーターだ。
 
いていのスクーターはシートを外せば
 
下の収納部分も簡単に外せてエンジン本体に手が届くのだが、
 
このスクーターは収納部分が鉄板で作られていて外せない。
 
スイングアームごと本体から切り離さないと
 
横方向からしかメンテナンスが不可能。
 
オマケにセルモーターはシリンダーの真下だ。
 
スイングアームごとエンジン本体を切り離すのは簡単だが、
 
セルモーターを外し、
 
内部のスターターギヤを確認するためには
 
エアクリーナーやマフラーも外さなければならない。
 
やっと外したセルモーターはグリスが切れてスカスカの状態。
 
ブラシの動きもおかしい。
 
幸いにもスターターギヤやモーターの
 
メインシャフトに欠損や動きに影響するような傷は見られない。
 
 
 
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スッカスカのセルモーター                                       ついでにミッションオイルも交換
 
 
原因はよく分からないがクランクケース内部に
 
大量の2stオイルが溜まっていたようで、
 
仮組み状態でクランキングすると
 
プラグホールから勢いよくオイルが噴出した。
 
ピストンを下死点に降ろし、
 
エンジンを逆さまにした状態で出せるだけ出したつもりだが
 
エンジンを始動してみると白煙が濃い。
 
白煙については以前から気になっていたが、
 
R氏が入手した時点ですでにオイルの供給量が多く設定されていたのか、
 
本来そういうエンジンなのかは分からないので、
 
しばらくの間はこのまま乗ってもらう事にした。
 
サイドカバーを開けたついでに
 
ミッションオイルを抜いてみるとかなり劣化していた。
 
わずか90cc、されど90cc。新しいオイルを入れて
 
少しでも体感できる変化があれば嬉しいが、
 
外は雨模様で、乗ってみる気になれない。
 
 
6月の末に突然高回転域が回らなくなった編集長のGB250
 
今回のAddrress50も明確に原因が分からないまま
 
とりあえず直ってしまった。
 
アタマの中は消化不良状態。
 
考えられる原因はどれもこれもこじつけ的だし、
 
かと言って理論的な証明が出来るほどの知識も無い。
 
新しいバイクではないので、
 
定期的なグリスアップや調整やボルト類の増し締め
 
が必要なのだと考えるものの、これも気休めでしかない。
 
 
消化不良どころか未消化状態で近々に
 
再塗装を予定している初期型XL125のフレームの下地処理をしていると
 
外では祭囃子が聞こえる。山車の「お還り」のようだ。
 
 
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いわゆる「足付け」                 フレームにサビは見られない
数日前まで天気さえ良ければ今日は旧南郷村まで
 
ヒマワリ畑と蕎麦の花を見に行こうと思っていた。
 
年々本数を増やし今年は約200万本のヒマワリが咲いているらしい。
 
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2014824日 昨年は約130万本。すぐ隣には蕎麦の白い花が咲いていた。