憧 憬 の 轍
2016年3月6日 理由(わけ)
「なぜバイクに乗るのか?」
バイクに乗る人なら一度は誰かに尋ねられたことのある質問だと思う。
なぜ山に登るのか、と訊かれ「そこに山があるから」
と答えたのはジョージ・マロニー。
彼は本当にそう思って答えたのではなかった、
と思っている。何度も同じ質問を受けて辟易としていたか、
「登りたいから登るんだ」が本心だったと思っている。
バイクも同じだと思う。「乗りたいから乗る」。それ以外に何がある?
シート側面のラインをサイドカバーに合わせて削ったり、
タンクとつながる部分の形状を修正したり、
フレームに接する部分のクッションを作ったりと
別車種のシートを流用するのはなかなか難しい。
シートを固定するステーを作るのが今日の主な作業。
純正シートに付属している固定用のステーは3㎜厚の鉄製。
ライダーの体重や乗り方にもよるが、
同等程度のモノを作らなければならない。
純正のシートベースと違いAPE100用のシートベースは断面が台形。
樹脂製なので加工はしやすいがその分“動き”がある。
純正と同じ3㎜厚の鉄板からステーを作るために、
まずは厚紙で型紙作り。
シート表皮の張替えも考慮すると
ステーはシートベースから取り外せるようにしておかなければならない。
裏板とボルトは後の事を考えてステンレスにした。
ステーとシートベースの仮組 フレームとのクリアランスは僅かしかない
シート表皮も張って全体を確認 タンクとの段差も最小限に
シートが出来て残るはエグゾーストパイプと欠品だらけのケーブル類。
スピードメーターのケーブルだけは純正品が手に入ったが、
次の週末は既に3月も半ばだ。
フェンダー類の塗装やタンクとサイドカバーの
クリア塗装や仕上げの事も考えてはいるが、
’75 CB400Fourも4月半ばに車検を再取得するため整備もしたい。
カレンダーの日付を目で追いながら
柔軟なスケジュールを組まなければならないと思った。