ハンダでもう一度穴を塞ごうと考えたが
憧 憬 の 轍
憧 憬 の 轍
2016年6月5日 風が冷たい日曜日 目に見えないモノは嫌いだ
初期型XL125もそろそろエンジンの調子を整えて試走しなければならない。
CⅡ92のエアクリーナーをイジクリ回したりして喜んでいるらしい。
喜ぶと言えばO氏は最近メデタクも
“おじいさん”になられた。
ゆえにニックネームも“グランパ“に変えたわけだが、
ただ孫が出来たくらいの話ではない。
なーんと、三つ子だそうで、
近々に仲間内でもお祝いをしてあげたいと思っている。
この際なのでスパーキー・シゲアキの新車の「魂入れ」も合わせて
『初期型XL125火入れ式』を開催したいと考えている。
そのためにも好きなように作業させてもらった
この1年に感謝しながら今日も早朝出勤だ。
先週、エンジンは始動したものの今ひとつ安定感が無かったので
点火系統を再確認する。
フレームも塗装し直しているためアース不良も考えられる。
しかし結果は意外にもキャブレターだった。
真鍮製のフロートに開いた穴をハンダで塞げるだけ塞いで
組み込んだつもりだったが不完全な作業だった。
フロートにはガソリンが入り込み、油面が大きく狂っていた。
蓋を外して内部を見ると・・・ 穴だらけ~
フロート自体の重量が大幅に増えそうだ。
代用できる同じサイズのフロートはストックしている部品には無い。
そこで岩手から預かっているTLR200のフロートを借用する事にした。
偶然にも同じキャブレターが使われている。
岩手のTLR200 。コイツもけっこう手強い状態 フロート洗浄中。すぐにクリーナーが濁る
穴だらけのフロートは後日、再生を試みるつもりだが・・・。
今日の目的は初期型XL125の試走だ。
岩手のTLRもスペア(部品取り)のXL125Sのエンジンも
バラしたまま後片付けもせずに初期型XL125の作業を優先する。
微調整はこれから タンクもシートも載せて・・・
バイクを外に出しエンジンを始動する。
アイドリングを調整するがいまひとつ安定しない。
エアクリーナーを変えているので
パイロットスクリューの開度を探るが僅かな変化についてこない。
硬化しかけているキャブレターのインシュレーターも怪しい。
バンドは限界まで締め切っているので、
さらに締りの良いモノに代える。
作業場の敷地内を散歩するように走ってみる。
走り出すことは出来たが今度はクラッチが怪しい。
繋がり切っていないと言うか、滑っているようだと言うか、
とにかくおかしい。ワイヤーが短い?
ワイヤーホルダーの位置?
プレートの残量は組み立てる時にも確認しているので、
滑っているとすれば問題はクラッチスプリングと言うことになるか?
こんな状況下でも悲観的にならないノーテンキな性格なので
ストック部品の中から少々長めのワイヤーに換えてみるつもりだが、
これについては後で前オーナーの
「樵の巨匠」に聞いてみようと思っている。
彼のことだから何か工夫していたに違いない。
そんな自分も少々不安になる事態が発生。
35年前に製造されたバッテリー(未使用)のケースには
小さなひび割れがあったが、
液漏れも無くそのまま使えると思っていた。
サイドカバーに隠れて分からなかったが、
小さかったひび割れは大きく広がり内圧の影響で少量が噴き出したようだ。
バッテリー本体を抑えるために使っていたマジックテープは
見事に溶けてしまった。
希硫酸、恐るべし! バッテリーの検印 1981年7月
このバイクを組み立ててから気にかかっていたのは
レギュレーターレクチファイアが付いていない事。
古い車両にはレギュレーターが無い事も珍しくない。
余剰電力はバッテリー液を水素と酸素に電気分解し
内部抵抗と共に消費される。
それゆえにバッテリー液の管理が重要になる訳だが、
レギュレーターを追加した方が良いのではないか?
これまで電気の事はスパーキー・シゲアキを頼ってきたが、
少々勉強した上で相談してみようと思っている。
新しいバッテリーは既に手配した。
来週末はもう一度そのバッテリーでエンジンの調整に没頭するつもりだ。
それにしても電気ってメンドクセェ!