2016年8月21日 何度でも初心不可忘
台風の通過後は秋らしくなるだろうと思っていたが
昼間の暑さは変わらない。
それでも夜は涼しさを増してキャンプには最適。
焚き火しながら一杯やりてぇ季節だ。
初期型XL125Kは不調の原因を見つけ出せずに戸惑っていた。
症状は以前変わらずバルブタイミングか
点火タイミングが狂いまくっているような状態だ。
ひとつずつ調整し直してはエンジン始動を繰り返す。
漠然とした話だが、幾つかの原因が順番に現れては治し、
治しては現れているような感じだ。
こんなことを繰り返しているくらいなら、
もう一度エンジンを降ろして
腰上だけでも組み直した方がいいのかもしれない。
この2週間、ずっとそう思ってきた。
今回もまた同じ結果なら夕方にはエンジンを降ろすつもりだった。
それこそ初心に返ってバルブや点火のタイミング、
バルブギャップとひとつずつ再点検。
カムチェーンの張り具合を点検していて妙な違和感を覚えた。
数ストローク前とは明らかに張り具合が違っている。
タイミング合わせも何回目だっけ? 動きがおかしいのは10番と6番
手がオイルだらけでカメラを持てなかったので写真を撮っていないが
図の6番と10番、シャフトとロックカラーの動きがおかしい。
早速解体しシャフトの曲がりやカラーの傷などを確認しても異常はない。
組み直している時に気付いたのは
チェーンにテンションがかかっていない状態で
11番のボルトを締めこむと6番のシャフトと
チェーンテンショナーの接続部分に影響が出る事。
CLYMER社の解説書ではアイドリング1,300rpm(±100rpm)で
11番のボルトを緩め、
カムチェーンの異音がないことを確認して締め直すとある。
そこで今回は11番のボルトを締めこまないまま組み直した。
プラグのスパークを確認してエンジン始動を試みると
2回目のキックでエンジンは回りだした。
暖機の間カムチェーンの音に耳を凝らしても異音は感じられない。
1,300rpmで落ち着くのを待って11番、ロックボルトを締めた。
これまでの不調を見てきて気になっていたのは
そしてインシュレーターだがやっぱり中華の安物は
値段分の価値も無かった。
素材のゴムが軟らか過ぎる。
さらに熱を帯びると伸びるようだ。
PE24を試すためだけの目的で入手したとは言え、
エンジンが高温になるにつれ伸びて二次エアーを生んでいる。
オマケにフランジ部分に内蔵されているアルミ板は
1.5mm程度しかないようで覆っているゴムの方が厚いくらいだ。
このエアクリーナーが最適なようだが・・・ サイドカバーが嵌まりきらない
中華インシュレーターが使い物になっている時間を延ばすために
ガスケット剤をフランジの形に合わせて切り出し3枚重ねた。
少しでも熱が伝わりにくくするためだ。
急いで2種類のエアクリーナーを試してみる。
性能的にはどちらも変わりなく高回転域までスムーズに回る。
サイドカバーのことを考えると円錐形のモノを使うことになりそうだが、
クリーナーを少々変形させるかサイドカバーを
加工しなければきれいに納まらない。
2~3日後に届く予定のSL230用のインシュレーターを使えば
キャブレターの位置は少々変わる。
それを見てからエアクリーナーとサイドカバーの納まりを
もう一度考えてみたいと思う。
台風11号が予測された進路よりも東寄りに北上しているため、
昼前から雨が降り出したが強くはない。
それでも細かい雨の中を試走する訳にもいかず
屋根の下で空吹かしを繰り返すしかない。
それにしても反省しきりの2週間だった。
いや、SL230のインシュレーターを付けて試走するまでは安心できない。
もちろん“スペシャルマフラー”も試した 試走できず・・・意気消沈