2016年8月11日 初心不可忘
是非初心不可忘。
時々初心不可忘。
老後初心不可忘。(「花鏡」奥段)
能を大成した世阿弥が残した伝書「花鏡」の一節。
先週末、エンジンの腰上を組み直しながら考えていたのは
慢心していたのではないか、と言う事。
エンジンを構成している部品そのものには何の問題も無く、
組み立てる過程にこそ問題があったようだ。
初めてエンジンを解体し、
組み直した時のような緊張感と不安を覚えながら組み立てた。
ビスやボルトも1本ずつ確実に締め、
ポイントやバルブのギャップも時間をかけて調整した。
キャブレターを取り付け、
配線のギボシも1本ずつ緩みのないことを確認し、
点火タイミングやバッテリーの電圧、
カムチェーンの張り具合・・・。
やはり先週末はサンバお姉さんを眺めてる場合ではなかった。
恐る恐るキックスターターを踏む。
2回目で初爆。少しだけアクセルを煽って始動。
安堵の溜め息。
PE24 吹け上がりの良さは嬉しくなる アイドリングは1,300rpm
暖まるまでは不安定だったアイドリングも
次第に安定し高回転域もストレスなく回る。
アクセルの付きも良く吹け上がりが良いのは
スロットルボアの大きさが影響している。
初期型から後継モデルのXL125Sまで採用されている
“コブラマフラー”は思っていたより音量が大きい。
もう一度比較する目的でキャブレターを純正のPE24に戻してみる。
相変わらず始動性が悪い。
落ち着かない低速は
おそらくニードルやジェット類を交換しなければ治らない。
クリーナーを変えるか、カバーをイジルか 純正のPW24 不調
PW24に戻しての試走。
比較どころか突然エンジンが絶不調!
点火タイミングかバルブタイミングが狂っているような症状が続く。
おそらく原因はキャブレターではない。
つい1時間前までの好調は何だったのか?
少々冷静になるためにも本日の作業は早めに切り上げる。