憧 憬 の 轍

憧 憬 の 轍


2016828日 


つとのびてほちりとさくや女郎花(正岡子規 処暑


『台風特異日』と言う言葉を聞いた事がある。

「台風がよく来る頃」と言う意味で二百十日

二百二十日の事と記憶していたが、

処暑から白露までの時期を指したことらしい。

順番を守らずに北上している今回の台風9号、10号、11号はまさにそれで、

科学的な根拠がないとは言え

昔から言われる事には何かの理由があるようだ。


 

今週末も朝からキャブレターのセッティング。


断続的に降る霧雨の間を縫って試乗。


満足な試乗ではないがPE24についてはとりあえず完了。


サイドカバーの収まりから


円錐形のエアフィルターを少々加工して使うつもりだったが、


DATONA製のPower Advanceという


円筒型のエアフィルターが最も相性がいいようだ。


純正のPW24は何度やっても低回転域が落ち着かない。


ジェットもニードルも新品に替えれば少しは好転するかもしれないが、


PEのような高回転域での力強さは期待できそうに無いので


PW24は“保管部品”の箱に入れることにする。

 

PE28の事を書く前にPE24についてもう少し書いておこうと思う。


MJ110SJ35PS22+1/8でニードルのクリップは上から2段目。


アクセルの付き具合もプラグの焼け具合も悪くない。


2st将軍に言わせれば「まだまだ濃い!」らしいが、


彼の言う事を聞いているとエンジンがブッ壊れそうなので


次の週末までの晴れた日にもう一度試乗して

問題が無いようならPE24については完了としようと思っている。
 

そしてPE28


何度も書いているが出来ることならこのキャブレターで調整したい。


PE28を付けて、オマケにエアクリーナーも付けずに


ブン回せるCD125と言う古いバイクを見た事がある。

この初期型XL125Kより10年近く古いバイクを

PE28でブン回せるなら出来ないはずがない!!!

そのために用意したのはSL230用の純正マニホールド。


フランジ部分の厚みもゴムの硬さもさすが純正、


Maid in Japan。やっぱりJapanだなぁ~。


イメージ 1  イメージ 2

さすがHONDA純正                    サイドカバーとの取り合いは最悪の位置

 

右側のサイドカバーは無くてもいいんじゃないか、


って話しもあるが独特の形状を見ていると


“保管部品”の箱に入れてしまうのは惜しい。

エアクリーナーボックスに繋がるチューブをかわすための

膨らみと欠き込み部分の曲線が・・・、惜しい。

現状から型を起して後日、

PE28用のサイドカバーをFRPで作る事になるとしても

右側のサイドカバーは省くわけにはいかない。

マニホールドは届いたので位置関係は把握できたが


肝心のエアフィルターとジェット類がまだ届いていない。


逸る気持ちを抑えてPE28のフロートレベルの再確認や


アクセルワイヤーの調整などをする。



イメージ 3  イメージ 4

フロートレベルは19㎜±1㎜                若干外側に振り出しているのは好都合

 

純正品のSL230用のマニホールドを見ながら思い出したのは


5月の連休、‘75 CB400Fourの車検の時に


中華のH4ハイワッテージバルブがスカだった事だ。


今後、中華はソバだけにしようと思う。


もちろん店を選んで。


過積載軍団2号車のR氏が乗っている「中華モンキー」は最近


「ザル中華(猿・中華)」と呼ばれているがこれも良しとするか。

 

こんな時は作業場に誰も来ない時間帯に集中してやるに限る。


すなわち夜間作業。


近所迷惑にならない程度のボリュームでBGMLED ZEPPELINだ。


TheRolling Stonesだと上手くいかないような気がする。

 

次の週末に調整しきれなかったら潔くPE28は諦めようと思っている。