憧 憬 の 轍


憧 憬 の 轍


2016925日 行き合いの空の向うに



普段何気なく見過ごしている風景にも


季節の変わり目を感じるようになった。


昼間はまだ夏のようでも朝夕はめっきり涼しくなった。


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椿の実                           ヒメリンゴ 今年はたくさん実がついた

 

PE28を組み合わせた初期型XL125Kは走るには問題のないまでになった。


唯一の問題は夜間走行。


ヘッドライトが点かないままだ。


接点不良や配線類の断線を疑っていたが原因はA.Cジェネレーターらしい。 


純正部品のA.Cジェネレーターはすでに欠品で、


同じモノが使われている車種を探しながら幾つかの解決策を思案中だ。




今日の目的は約120km離れた五所川原市まで


“あるバイク”を取りに行く事だ。


6月に秋田県横手市まで行った時と同様に


ヒロさんことT氏が付き合ってくれた。



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それにしてもいい天気、荷台から降ろして走りたいくらい
 

HONDA CS92Cシリーズのスポーツモデル


と言う位置付けで1959年に発売された。


アップマフラー以外にC92とは外見上の違いは見当たらない。


当時のカタログではC9211.5馬力、


対してCS9215馬力とされている。


スーパースポーツモデルのCB9215馬力だったはず。


この時代の排気量125ccでの3.5馬力の差は小さくない。


そんなことを話しながら目的地を目前に一本の電話が・・・。





電話の主は特攻隊長改め▽YAMANAKA


先週軽くイジクったKSR80のキャブレター調整を目的に


八甲田方面を走っているはずだ。


『あの~ 、エンジンの圧縮なくなりました~』


って何やったの???


いつもの明るくハイテンションな口調はそのままに致命的な話をしている。


最初は冗談かと思ったが人間まで2stの彼のこと、


今まで以上にブン回したことは間違いない。


2週間前の2st将軍と言い、


今日の▽YAMANAKAと言い、


アタマの中まで2stな連中の宿命ですな。


さらに“遭難地点”は八甲田を下った十和田湖畔近く。


かくして軽トラックはCS92を積んだまま


山の向うの奥入瀬渓流へ寄り道する事になった。




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仲良く2台並べてご帰還です。                    二次災害 キーまで折れた

 

YAMANAKAは幸いにも併走してくれた友人の


HORNET600にタンデムして帰る事が出来たが、


思い余ってイグニッションにキーを挿して折ってしまうと言う


“二次災害”まで巻き起こす始末。


圧縮が抜ける寸前にカラカラと音が聞こえたような・・・。


スカスカですって、


ピストンやリング、


シリンダーまでイってたら致命的な重症。


リードバルブがクサイような気もするが


後でバラして見なければ分からないことだらけだ。


次の週末に予定されているツーリングでは2stの排気音が聞けそうにない。


2st将軍と▽YAMANAKAは「お留守番部隊」になるのか、


はたまた軽トラックに乗って「救護車要員」となるのか? 


夕方から予定している「秋の安全祈願大祭」の


酒の肴になることだけが決まっている。

 


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 マフラー以外に違いが分からない                     寺社仏閣だなぁ~

 

CS92はひとまず作業場に入れて今後の事を相談しなければならない。


C92同様に寺社仏閣と呼ばれる独特のデザインに存在感を感じながら


慌ただしい秋の一日が終わった。

次の週末はすでに10月だ。