憧 憬 の 轍
2018年11月3日 紅葉と日帰り湯治
こんなものを作ってみた
日本全国的にはこれからが紅葉真っ盛りの季節なのだろうが、
北海道や北東北では既に見頃を過ぎている。
蔦沼から酸ヶ湯を経て城ヶ倉大橋を渡る。
途中、除雪の跡があり山の上半分は既に冬だった。
そして「中野もみじ山」へ。
かつて津軽のお殿様が京から取り寄せた樹木で作られた庭園なので、
このあたりの野生種とは時期も色も違う景観が見られる。
酸ヶ湯にて 山頂は雪が積もっている
冬枯れの城ヶ倉大橋付近
「中野もみじ山」にて
山の西側なので日が差すのは10時過ぎ
「中野もみじ山」の近くには「温湯」、「黒石」、「板留」と古くからの温泉郷があり、
最近は利用客が激減しているが客舎が数軒残っている。
飯塚旅館
「こうじや」は屋号だろうか?
「客舎」と言う呼び名は津軽地方独特のものらしい。
長期滞在する湯治客に部屋と共同の台所を提供する、
いわゆる「自炊宿」だ。
1泊3,000円程度で泊まれるが利用客が少ないため料金は交渉次第。
10年くらい前の事だが2,000円で泊った事がある。
最近では1,000円でも泊めてくれる客舎もあるらしい。
湯治棟を残している温泉宿は多くあるが一般的には6畳一間程度、
4畳半も珍しくない。
それに比べると客舎は8畳程度の部屋も多く、
二間続きの部屋を貸してくれる事もある。
ひと昔前の文化かもしれないが永く残っていてほしいと思う。
後藤客舎
盛萬(もりまん)客舎
客舎の向こうには鉄筋コンクリートのホテルが建っている。
趣向を凝らして誘客に励んでいるが残念ながら温泉街自体に活気は無い。
客舎が湯治客で賑わっていた頃は周辺に飲食店も多くあったようだが、
今ではその面影を残す建物があるだけだ。
道すがら庭先で
「枯葉も山の賑わい」ってか?
猿賀神社にて
日帰り湯治は昨年の2月以来だった。
「たまにはこんな事もしなけりゃ」みたいな独りよがりの言い訳をしながらも
帰り道で考えていたのはバイクの事だった。
やっぱり、病気だ。
不治の病だ!