憧 憬 の 轍
2018年10月28日 自己責任
フリージャーナリストの安田純平氏が3年4ヶ月におよぶ拘束の末に帰国した。
そのニュースに2015年1月に非業の死を遂げた後藤健二氏の事を思い出した。
退避勧告の出されている国や地域に行き、何かの不手際によって拘束されるのは、プロのジャーナリストとして明らかな失態と言うしかない。
「自己責任」を問われて然るべきだと思う。
その一方で彼らのようなジャーナリストが伝えて来た事実も多い。
むしろ彼らのようなジャーナリストがいなければ明るみに出なかった真実の方が多かったと思っている。
戦況は軍が報じても、そこで暮らす一般の市民の現実を伝えたのはいつも彼らのようなジャーナリストだった。
誰かが伝えなければ知られる事のない現実。
そしてのちに語り継がれる歴史。歴史は常に勝者によって造られて来た。
ジャーナリズムのあり方が問われる中、「自己責任」と言う4文字が勝手に独り歩きしている気がしてならない。
今後はしばらくの間、好天は望めないようだし、
天候が回復する頃は既に見頃を過ぎているだろう。
「今年こそは」を「来年こそは」に代えても様々な条件が揃った時に見られる自然現象なので、
来年もまた同じことを言っていそうな気もする。
まだ赤味が足りない(10月26日)
同じ構図に飽きてきたので・・・
ただモンキーは長い間“玄関のオブジェ”だったので、
もう一度走らせるためにリハビリ的な作業が必要だった。
まずは新しいバッテリー
ポイントはホイールの中にある
一方、ゴリラは旧所有者の「博物館の館長」M氏が
昨年も乗っていたのであまり心配していなかったが、
元来彼は2㎞の走行を“ツーリング”と言う人なので物持ちの良さ以外は信用できない。
バッテリーはほぼゾンビの状態だしプラグは錆だらけだし、
キャブレターはドレンのOリングが無いばかりか
フロートチャンバーの付き方がおかしくガソリンが漏れていた。
右側のプラグは工具入れから出て来たスペア
ガソリンがポタポタ・・・
よーく見ると何かオカシイ
バラしたついでに内部もクリーニング
キャブレターをメンテナンスして走らせてみたが排気量を変えているだけに、
知らずにアクセルを開けると後方宙返りしそうになる。
悪友のKENが言うようにスイングアームを伸ばし、
電装も12v化した方が使い勝手がいいのかもしれない。
小雨の中を試乗会「おもしれぇ~」
“モンキー病”が蔓延しそうな予感
カスタムパーツはすべて「中華」らしい
今後はキャッチタンクの掃除も忘れずに
キャブレターのセッティングがイマイチだが、
とりあえず日常の足としては問題ない状態になった。
今後は新所有者の『SMオヤブン』が、
それこそ「自己責任」のもとに好きにしてくれればそれでいい。
晴れているかと思えば曇り、やがて雨。
10月最後の週末とあって様々なイベントも開かれているらしいが、
午後は「プロジェクト・C92-R」の作業を再開。
フロントサスペンションのリンク部分をPOR-15で塗装する。
この塗料は開封後、早めに使わなければすぐに硬化してしまうので
フレームも裏側を塗ることにした。
フレームの裏側を塗装
錆の進行を防ぐために今回もPOR-15
紅葉の後を追うように雪が山から里へ下りて来る日は近い。