憧 憬 の 轍
2020年2月13日 知人者智、自知者明
2月11日付けのブログに「建国記念日」と書いたが、
正しくは「建国記念の日」だった。
そもそも日本国の明確な起源を示す史実が無い事から「建国記念の日」と定められているが、
だからと言って言い訳をするのではなく、
真摯に誤りは訂正しなければならない。
この週末にエンジンを再始動させてカウンターシャフトのオイルシールに施したテープの有効性を確かめたい。
そんなことを考えているのにオーナーの『大魔神・O氏』は相変わらずPERFECTION真鍮製タンクに燃えている。
昨夜届いたメールに添付されていた画像は汚れた真鍮製のタンクを磨く過程が・・・。
写真は「真実を写す」と書くが事実、
光の当て方やレンズの絞り、
またはシャッタースピードによって全く違ったものになる。
スマートフォンでシャッタースピードも絞りもフルオートで撮影したであろう画像だった。
ほぼ同じ条件で撮影されたと言って良いと思う。
少々ピントが甘いが彼の情熱は十分過ぎるほど伝わるものだった。
『編集長』も9日に落札し大阪から届いたAladdin♯15を『樵の巨匠』の仕事場に持ち込み、
メンテナンスと様々な助言を受けている。
タンクに残っていた古い灯油は色ばかりか匂いまでも違っている。
さらにバーナー部分に芯が固着していたり、
まるでキャブレターを解体する時のようだ。
ただ木綿製の芯が灯油を吸い上げるだけなので詰まる事はない。
解体時に使った潤滑剤が芯に残っているせいか点火直後に目立った赤い炎もすぐに治まり、
青く燃えるようになった。
これでこそBlue Flame Heaterってか。
これまで「ストーブ病」のスーパースプレッダーは『大魔神・O氏』と『樵の巨匠』だと思っていたが、
そもそもの病源は『樵の巨匠』だったと思う。
彼こそが元祖、
突然変異したウイルスだったのだ。
幼なじみの同級生、
言わせてもらうが“すべてはオマエから始まった”。
今後『樵の巨匠』は『Aladdin大魔王』と呼ばせてもらおうと思っている。
『編集長』のAladdin♯15が問題なく使える事を確認して話題は「ストーブ祭り」の事へ。
数台の古い石油ストーブを囲んで一杯やりましょう、
と言う趣旨だが「一杯」が「いっぱい」になりそうな予感がしている。
近々に着荷予定の「大魔神5号」が間に合えばいいが・・・。
ちなみに「大魔神5号」、
PERFECTION Model 1527は1920年代から1930年代にかけて製造されたもの、
100年近く前のストーブだ。
今回も「憧憬の轍」を脱輪してしまった。
言い訳をするつもりはないが、
燻ぶる火種はいずれ大きな炎となる。