憧 憬 の 轍
2021年7月4日 裏腹に
九州の豪雨災害から1年、
そんなニュースと共に飛び込んできたのは熱海市で発生した土石流や逗子市の土砂崩れなどのニュースだった。
どれも大雨が関係した災害ばかりだ。
そして開会式まで3週間足らずとなった東京オリンピック/パラリンピックには今ひとつ高揚感が無い。
先週末の時点で装着を諦めたPE28をPE24に替えたXL125Sのエンジン=L125SEは始動性こそPE28に劣るものの相性は悪くないようだ。
天気予報は曇りだが午後は一雨来そうなのでプラグレンチとドライバーを持って作業場の近所で試運転を繰り返した。
L125Eよりも安定感があるのはCDI点火に変更されている事や各部に改良が施されているからかも知れない。
ただエアスクリューの戻しに敏感で低速域の調整にはもう少し走り込んでからでなければ結論が出せないでいる。
始動性に関してもSJ次第で改善すると思っている。
以前、L125EにPE24を装着した時のデータは結果としてあまり役に立たなかった。
L125SEは同じ排気量で後継モデルだから比較的簡単に調整できると思っていたし、
むしろフレームの違いばかりを気にしていた。
今回も「勉強させていただきました」と言わなければならない。
修行が必要なのはYB-1のロータリーシフトに苦戦している『🔰若葉マークのS』だけではないのだ。
キャブレターを単純にベンチュリ径だけで比較するのは間違いだとしても、
28㎜と24㎜の断面積の差は大きい。
24㎜に対し28㎜は約1.35倍近い計算になる。
L125SEにPE28を装着するためにはもう少し抜けのいいマフラーやエギゾーストパイプが必要だが、
機会があればやってみたいと思う。
およそ40年前のエンジンとは言え、
インジェクションとPGMで管理された現代のエンジンよりも確実にパワフルで面白いものが出来ると確信している。
廃棄決定だったタコメーターは本体をケースから出して修理を試みる事にした。
ストック部品から適当な物を見つけて中身を入れ替えようかと考えていたが、
「最後の悪あがき」をしてみようと思った。
破断部分は金属なのでもう一度ハンダを流し込んで固定し、
さらに可動部にグリスを入れて何とか使える状態になったが表示能力には今ひとつ不安が残る。
この週末に予定していた作業をひと通り終えたら缶入りのハイオクでも買って来ようかと思っていると、
外では聞き覚えのある排気音が・・・。
『わらしべのKEN』の愛車・YAMAHA SR500のハンドルが少々曲がっているようだと言う。
確かに少々右側に切れた状態で直進する。
作業場から『わらしべのKEN』宅に場所を移して作業が始まったが完全に修正するには時間がかかりそうだ。
気象庁が東北地方も梅雨入りした模様と発表したのは6月19日だった。
それから2週間、今日も晴れていたのは午前中だけだった。
朝早くから元気に峠に向かったのは『編集長』。
聞くところによれば2、3日前にキャブレターの同調作業を済ませたらしい。
近々にスプロケットやチェーンも交換するとかでアタマの中はレッドゾーンの1歩手前だ。
『チャレンジャーのタカシ』もオゾンクラックだらけのタイヤを交換したらしい。
もちろんアタマの中がレッドゾーンなのは『編集長』だけではない。
『大魔神・O氏』もDUCATIのお宝パーツや旧車に似合いそうなマフラーを手に入れて既にメーターは降り切れているが自覚症状は無いようだ。
そのフィッシュテールのマフラーを装着すべく次の週末にJC58(1958年製)を作業場に入れると言う。
夕方になって降り始めた小雨が新たなプロジェクトの行方を暗示しているような気がするが、
作業場では近々に『🔰若葉マークのS』の「特訓の成果を検定するツーリング」が企画されていた。
審査結果次第で9月に予定している恒例の一泊ツーリングはキャンセルされるらしい。
審査委員長には孫の世話に忙しい『特攻隊長』が不在ながら選出されたのだった・・・。