節分、そして立春


 憧 憬 の 轍



 

201824日 節分、そして立春



 昨日は節分。


最後に豆を撒いたのは何時のことだったか。


古い記憶をたどっても思い出せない。


「鬼は外、福は内」。


外に出された鬼たちはどこへ行ったのだろう。


どこで何をしているのだろう。
 



今日の立春に合わせたように寒気は一時的だが緩み、


真冬日が続いていただけに暖かく感じる。


まずは先週から手を付けたJC58のシートダンパーの作製、


さらに先週某オークションで格安入手したヘルメット、


SIMPSON M30の再塗装の準備をするはずだったが、


予定を大変更し車のラジエーター・サーモスタットの交換作業。


諸々の事情により今月から乗る事になったHONDA FIT


年式のわりに走行距離も少なく調子は良いのだがヒーターが効かない。


まったく効かない訳ではないがはっきり言って寒い。


 ボンネットを開けてラジエーターホースの取り回しを見る限り


サーモスタットはエアクリーナーボックスの下にあるようだ。


ボックス外せば簡単に交換できると思っていたが、甘かった・・・。



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このエアクリーナーボックスを外せば・・・、甘い!       


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ボックスを外した状態
 
 
 エアクリーナーボックスは簡単に外れたが


サーモスタットのカバーはエンジンブロックに固定されている。


さらにカバーの上部にはメインハーネスが走っている。


このハーネスを外すかズラすかしなければサーモスタットは外せない。


ハーネスを覆うプラスチック製のカバーと格闘する事2時間。


サーモスタットのカバーが外れた頃には中腰の姿勢を続けたせいで腰は痛い、


ひざの裏は痛いで挫けそうになる始末。


バラしたままでは車は走れない。


昼メシも食いに行けなければ帰える事も出来ない。


次の寒波は2~3日後らしいし、気合を入れ直して作業続行だ。



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やっとの思いで辿り着いたサーモスタット           


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-モスタット新(左)旧(右)とカバー
 


サーモスタットのカバーは4本のボルトで固定されていた。


メインハーネスをズラさずに外せるのは2本。


残り2本はハーネスの下と鏡を見ながら探さなければならないような所にあった。


おそらくHONDAサーモスタットを半永久的な部品と考えているんじゃないか


と思いたくなった。


もしこれでヒーターの効きに変化が無かったら・・・、


「徒労」の二文字が脳裏をよぎる! 


こんな時はそんな事を考えてはいけない。


サーモスタットの交換を終えて本来予定していたJC58のシートダンパーと


SIMPSON M30の塗装準備。


シートダンパーは本来の寸法が分からないので


シートの取り付け角度を重視してゴムシートを切り出したため、


すべてが現状合わせだ。


山の字型の切り込みもゴムの硬さを確かめながら決める予定だ。
 


SIMPSON M30は元々1970年代の4輪車用のヘルメットから始まり、


その後一部のライダーに絶大な人気を博したヘルメットの復刻版だ。


当時の価格は約70,000円で中古のバイクが買える値段だった。


実はこのオリジナルをグランパ・O氏(やっぱり大魔神O氏?)は持っている。


内装は経年劣化の末期症状、はっきり言って使い物にならない状態らしい。


復刻版はSG規格を取得するために細部が変更されている。

当時「買える」とか「買えない」とか以前に「買おうと思えなかった」ヘルメットだった。

初めて実物を見た時、一緒にいた彼女が言った一言が忘れられない。

『ナニこのガイコツみたいなヘルメット! えーっ!』。


 
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ゴムの形成には結構時間がかかる               


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いわゆる「ガイコツみたいな」ヘルメット
 
ヘルメットは安価で入手しただけあって内装も汚れている。


復刻版にはリペアパーツが用意されているが


近々に既存の内装をクリーニングしてから今後の事を考えることにした。


そんな事より“不気味なほど艶のある“黒色に再塗装したい。


『林道1号』のビッグタンクの塗装もあるので、


きれいな塗装作業をするためにも、


もう少し暖かくなるのを待つことにした。
 
 
 



閑話休題 reset=温泉


 1月のカレンダーを破り捨てた時、出来ることなら1泊で温泉に行きたいと思った。


湯治場で自炊しながら。


冬キャンプにも行きたいと思った。


雪が降っても粉雪なら撤収作業が楽だし、焚火しながらの酒は美味いし、


雪の降る音が聞こえそうな気がするし。


 30代の中頃までは「温泉なんて年寄りのいく所だべ?」などと言っていたが、


今では温泉が大好きな年寄りになってしまった。
 
日景温泉。

青森と秋田の県境にある一軒宿。

2014年の8月で閉館していたが昨秋リニューアルオープンした。

改築されたらしいが写真で見る限り、外観は往時の雰囲気を残している。

さらに新たな泉源も掘り当てたとなれば、

閉館する前の姿を知る者としては是非とも行ってみたい。

県境を挟んで青森県側にあった湯ノ沢温泉郷はすべての宿が廃業してしまった。


そしてこの地域で忘れてはいけないのが古遠部温泉


昨年、インフルエンザの後に世話になった湯だ。


湯が沸く限り、末永く続いてほしい。
 
湯に浸かって溜息ひとつ。


仕事の事はもちろん、バイクの事も忘れる。


そして明日の事も何も考えない。


強い湯に浸かった後は軽い食事と昼寝。


日帰りなので「ビール!」と言えないのが残念だが・・・。


体も心もReset出来ればいいと思う。


ボタン一つ押すだけで悩みもストレスも忘れてしまうスイッチがあればいいと思う。


でもそれが昨日までの記憶さえも消し去るものだとしたなら、


そのボタンを押せるだろうか?