憧 憬 の 轍
2021年1月24日 逸る気持ちに
三寒四温と言うには早すぎるが、
真冬日の後に温暖な日が続く。
温暖と言っても朝方の最低気温は氷点下だ。
本来、最も寒いと言われる2月を目前にこのまま春が来てほしいと思う。
陽に照らされて溶けた雪が坂道を流れて行く。
見ていると少しだけ気持ちも緩んだ。
遅々として進まないCB93エンジンの事と軽自動車を車中泊仕様に改造する事ばかりを書いているが、
どちらも試行錯誤の連続だ。
何かがひとつ上手く出来たかと思えば次は難題が待っている。
建物の図面を描く仕事をしていた頃、
不備の多い図面の事を「漫画」と揶揄したものだったが、
それ以下のモノを描いてみた。
問題は漫画以下の設計図もさることながら、
作図のための検討が甘い事にあった。
後部座席の後ろにある僅かなトランクスペースに設置されているボックスと、
助手席を最大限まで前方にスライドした時の座面先端の高さがほぼ同じだった事に浮かれてシートのサイドサポートの事を忘れていた。
極力低く、さらに小さな部材で寝床を作る事が目的だが、
このままでは寝床の面を高くしなければならない。
そればかりか追加で作らなければならない部材も増える事になる。
潔く(?)後部座席を取り払ったのだからサイドサポートをかわせる様に寝床用の部材を改めて加工し直すことにした。
本来この種の作業、
木工は得意じゃない。
釘や接着剤の使い方も丸鋸の使い方も、
編集長に見られたら呆れられるような作業を続けている。
それなのに今回使っている木材はすべてヒバ材だ。
こんな下らない工作にヒバ材を使うなんて何と贅沢な事か!
と、お叱りを受けそうな所業だ。
たまたま使うアテも無く残っていた板材がヒバ材だっただけの事なのだが、
総ヒバの寝床で車中泊なんて・・・、
ン~贅沢。
次の週末は再び真冬日が予想されている。
出来る事なら総ビバの寝床の寝心地を試してみたい。