失敗から学ぶ事

憧 憬 の 轍

202364日 失敗から学ぶ事

台風2号は発生以来、猛烈な勢力のまま奄美・沖縄地方に接近し、日本列島の南側を進んだ。

3日夕方に温帯低気圧に変わったが、次々に発生した線状降水帯が多くの観測記録を塗り替えた。

こんな災害が起こる度に「数十年に一度」とか「100年に一度」とか言う形容が成されるが、被災した地域は単に不運でしかないのか。

確かにどんなに備えても人は自然の力に抗い切れない。

大きな災害が話題になっているうちにまた次の災害が起きる。

過去の災害は決して忘れられている訳ではないはずだが、そこで得た教訓は生かされているのだろうか。

 

 

 

ほぼ1年前にシリンダーヘッド周りからのオイル漏れが酷くなり、ヘッドカバーからシリンダーまで貫通しているボルト穴をヘリサート加工したHONDA XL250R。

何度も増し締めを繰り返したためネジ山が崩れて規定トルクどころの話ではなかった。

その後エンジンは再始動したが実走していなかった。

30㎞程走ってみたがヘッドカバーのボルトからオイルが滲んでいた。

増し締めで対処できそうだがシーリングワッシャーを交換してから改めて他のボルトの締め付けトルクも確認する事にした。

 

外に出すのも久しぶり


             

ヘッドカバーに滲んだオイル

 

このXL250Rには俗にパリダカタンクと呼ばれる大容量(22ℓ)のタンクや後継モデルのXR250BAJAに使われているヘッドライトを付けたり、さらにキャンプツーリング用にと大きなキャリアを付けたりしたため、原型からはかなり違った姿になっている。

朝方の天気予報によれば午前中に雨が降り出すとの事だった。

試運転を午前中にと考えていたのは『スポカブ・ブラザース(弟)』も同じだった。

CB50改はカムシャフトのベアリングを入れ替えただけでなく、各部のメンテナンスも終えている。

午後になっても雨は降らず試運転には丁度いい日だった。

 

公道を走るのは8カ月ぶり


           

午後はバイクを入れ替えて

 

結局午後になっても雨は降らず試運転には丁度いい日だった。

 

 

 

閑話休題 車中泊の事その2

天気さえ良ければ休みには朝からバイクに乗って出かけたい。

その行先や昼メシの事を考えるのは楽しいが、車中泊の事を考えるのもまた楽しい。

ただクルマの中で寝るだけでなく、音楽を聴いたりテレビを観たりして過ごせるようにと入れ替えたカーナビゲーションシステムにも手を加えた。

これまでは「エンジンの音が聞こえない」と言ってカーオーディオ自体に興味を示さなかったが、スポーツカーでもない限りそれは意味のない事かもしれない。

 

肝心要の寝床造りは、荷室と後部座席との高さの差と空間を埋める事が最重要課題。

闇雲な工作をする前に十分な検討が必要な事は言うまでもない。

後部座席は2分割されていて、それぞれ別に倒す事もスライドする事も出来る。

運転席側の後部座席はアームレストが付いているのでその分だけ幅が広く作られている。

差は約15㎝だが車中泊用に用意したマットの幅を考えれば運転席側の後部座席に寝袋を広げる事になりそうだ。

さらに助手席と後部座席との間も埋めずに、車中泊時は助手席側の後部ドアから出入りする事にした。

 

助手席側の有効幅は約40㎝


           

運転席側の有効幅は約55㎝

 

以前、PAJERO-MINI(ABA-58H)の時は2ドアだったので緊急時の事を考えて後部ドアを内側から開けられるような改造をした事もあった。

今回もそれを考えてはいるが、後部座席のドアから出入りが簡単ならそれでいいと思っている。

さらにテレビを観たりするのにも、助手席側のシートを倒さずに使える方が便利だと考えている。

そう考えれば運転席側の後部座席と荷室との間を埋めれば就寝スペースが出来る事になるが、これが簡単ではない。

 

55×40㎝のパネルを…


            

40㎝の高さにすればいい…訳ではない

 

後部座席の背面には硬いパネルが組み込まれていて、荷物を積んだり寝転んだりするには好都合だ。

しかし、そこに平坦な面を作ろうとすると荷室で約8㎝、後部座席背面で約6㎝補正しなければならない。

車中泊用に用意したマットは約8㎝厚なので空気量の調整で少々の段差は気にならないかもしれないが、傾斜のある所で寝るのは疲れるだけだ。

運転席側の後部座席を倒した状態で就寝に使えるスペースは55×200㎝。

1枚のパネルを折りたためる状態で作る? 材質は? 収納性は? 試作品さえ簡単ではなさそうだ。

FITの時は桐の板材を使い、PAJERO-MINIの時は檜の板をスノコ状に組んだ。

いずれも軽量化とコンパクト性を考えたつもりだったが、今思えば少々贅沢な装備だったかもしれない。

 

荷室は約8㎝


                 

後部座席背面では約6㎝

 

若い頃から続けて来たバイクツーリングでの失敗が未だに忘れられなくて、出かける時には工具や最低限の交換部品を携帯している。

それはクルマでも同じで車載工具だけでは足りないと、工具や電球やヒューズなどを纏めて積んでいた。

時代は変わり今やほとんどのクルマにスペアタイヤが付いていない。

代わりに電動のエアコンプレッサーと「パンク修理キット」なる液体ボトルが装備されているが、車載品の使用期限は既に過ぎている。

マニュアルにはタイヤに刺さった異物を抜かずに修理剤を入れるようにと書かれている。

最低限の応急処置をして修理はロードサービスやディーラーに任せるように…、と言う事か。

 

車載工具はこれだけ… あるだけマシ? 


    

荷室のハッチにスペア部品や補修部品などを

 

もう20年近く前の話だが、知人の運転で遠出した際に誤って側溝に前輪を落してしまった。

携帯電話も通じないような田舎道、近所の民家で電話を借りてロードサービスを呼んだのだったが、再び走り出したのは4~5時間後だった。

もちろん20年前に比べて今は携帯電話の通じないエリアはほぼ無くなりロードサービスも充実している。

それでも12v電源で使えるエアコンプレッサーが装備されているのだから、パンク修理くらいは自分の手で済ませたい。

前輪なら何とかなるかもしれないが、ほぼフェンダーに隠れた後輪のパンク修理を、タイヤを外さずに済ませるのは難しい。

一般的にパンクは前輪が跳ね上げた異物を後輪が拾って起きる。

後輪のタイヤ溝に刺さった物を見つけ出す事は地面に這いつくばっても難しい。

ましてそれが夜間なら、それこそ場所を問わずに車中泊して朝を待つしかない。

 

6月中に“寝床用パネル”を試作したいが、今はまだ何も思いつかずにいる。