憧 憬 の 轍
2021年8 月1 日 多事多端
多くの議論を孕みながら開会した東京オリンピックもスケジュールは後半に差しかかっている。
日本選手団の活躍に一喜一憂しながらもやはり気になるのはCOVID-19の感染者が爆発的に増えている事だ。
東京都では昨日ついに4,000人を、
神奈川県や大阪府でも1,000人を超え、
またしても緊急事態宣言だ。
全国的には4日連続で10,000人を超えている。
そして北海道でも猛暑日が観測され、
旭川や佐呂間が沖縄より暑かったなんて信じられない話だ。
さらに局所的な大雨や水害のニュースなど、
慌ただしさの中で7月のカレンダーを破った。
『大魔神・O氏』が小雨を縫ってJC58で作業場に乗り付けてから3週間、
季節外れの新巻き鮭とも揶揄されたフィッシュテールのマフラー取り付け作業も山場を迎えている。
今回は純正のエギゾーストパイプとマフラーを連結させるための部材の制作だ。
純正のエギゾーストパイプは外径がφ32㎜、
対してマフラーの連結部分は内径がφ39㎜。
これを連結させるためにあれやこれやと考えて来たが、
外径φ38㎜の電気配線用の鋼管が見つかった。
以前、工事現場でφ50㎜~φ100㎜程の鋼管を電工が曲げていた事を思い出し、
知り合いの電工にパイプベンダーを借りたついでに貰って来た物だ。
鋼管を意図した形状に曲げるにはコツがあるようで力任せに曲げようとすると潰れてしまう。
バーナーで真っ赤になるまで炙ってもきれいな曲線を作れない。
貰って来た鋼管は長さが1.5m程度の物だった。
連結に必要な長さは20㎝程度なので幾つか作れば何とかなるだろうと高を括っていたが・・・甘かった。
経験者によれば一度に大きな力をかけずに徐々に曲げるのだと言う。
もちろん彼らはバーナーで炙ったりせずにきれいに曲げてしまう。
その域に達するまでにはこの鋼管がもう100mあっても足りそうにないので、
ひたすら炙っては曲げ、
曲げては炙る。
汗まみれになりながらも歪な曲線を作らないようにするには少しずつ曲げるしかない。
そして5回目で何とか妥協出来る物が出来た。
ベンダー、さすがにゴツい
ここまで来ればあとはマフラーバンドとパッキンだ。
グラファイト製のテープが安価で手に入るのでそれをパッキンにしてバンドは径に合わせたものを探そうと思っている。
JC58の作業はほぼ先が見えた状態ながらC105H(1962年型のハンターカブ)もCB93のエンジンの再生作業も滞ったままだ。
せめてフレームの塗装だけでも手を付けなければ・・・と考えていると、
またしても予定を狂わすような情報が飛び込んで来た。
結論から言えば近々に作業場の「居候」が1台増えるらしい。
KAWASAKI? メグロ? W1だって?
JC58に付けたフィッシュテールマフラーの音もまだ聞いていないと言うのにバーチカルツインの音を聞く事になりそうだ。
ところで蛍が飛び交う季節はもうそろそろ終わると思うが、
他人様に見せられるような写真はまだ1枚も撮れていない。
蛍の成虫期は1~2週間程度。
今年見た蛍の子孫が来年、
さらには再来年も見られるだろうと思えば夏の楽しみがひとつ増えたような気もする。
蛍の幼虫が「水蛍」と呼ばれる事も最近知った。
「蛍」と言う字も「螢」の方が似合っていると思う。