Once Again  10th

憧 憬 の 轍

 

20232月19日 Once Again  10th

那覇の公園では早くも桜が見頃、首里城ではブーゲンブリアが色鮮やかに咲いているらしい。

琉球の華みぐい(華巡り)」が始まった。三寒四温を思わせる日もあるが、北国の冬はまだ終わっていない。

昨夜から断続的に降る雨で雪はシャーベット状になり、除雪が不十分な道路は走りにくさを増すばかり。

北国から花の便りを知らせる日まではもうしばらくかかりそうだ。

 

 

細かな予定を立てて作業をしている訳ではないが、‘75 CB400Fourは概ね順調に進んでいる。

クラッチやジェネレーターのカバーは仕上げをまだ迷っている。

先週から手を付け始めたキャブレターのオーバーホール。

KEIHIN PW20の4基掛け。

刻印は054A、間違いなくCB400Four用のキャブレターだ。

先代モデルのCB350Fourのキャブレターは656Cでジェット類の番手などが違う。

 

刻印は054A


                           

 

まずはステープレートを外す



 

先週、フロートチャンバー内に錆粉や異物が無かった事を確認しているがジェット類など外すことが出来る部品はすべて外して洗浄した。

このキャブレターを全バラするのは今回が3回目、大掛かりな修理や交換部品が必要なほどではなかった。

僅かに劣化したガソリンが見られた程度で安心したのは言うまでもない。

それでもインシュレーターのOリングは予想通り断面が四角に変形し、Oリングだったとは思えない。

それはタペットカバー用のOリングも同じで、寿命の短い部品はすぐに交換できるようにスペア部品を常備している。

 

Oリングの新旧


                          

 

キャブレター装着!



 

後はマフラーを付ければひと通りカタチになる訳だがキャブレターの同調など重要な作業が待っている。

それはある意味において部品を交換したり組み立てたりする作業よりも、本当の意味での再生作業なのかも知れない。

 

 

2月も10日足らずとなった。

これからはもう乾いた軽い雪が降る事は無いだろう。

冷えた指先を擦り合わせながらストーブにかざす日々がもうすぐ終わる。