After days of CB400Four
越 冬 日 記
2014年11月30日
山間部の峠道は路面こそ乾いていても
山の斜面にはうっすらと雪が積もっている。
今年もそんな季節になった。
もうすぐ毎日のように雪が降るのかと思うと気が重い。
月光仮面が走り去り、
人騒がせなJAZZもとりあえず落ち着いたようだ。
この冬は私の作業場も静かな日々(?)が続きそうなので
来春に向けてのんびりとメンテナンスに勤しむ事にしよう。
まずはかねてから気になっていたCB400Fourのスポーク。
2年前にサンドブラストでサビを落としてから磨いたものの
どんなに気を使っていても錆びてしまう。
特にハブに接している部分は手に負えない。
程度の良いスポークとニップルを手に入れて磨き直し
防錆処理したものを既に用意してある。
このCB400Fourもレストアを終えて走り出して早3年
消耗部品も再度確認しておく必要がある。
やっぱりスポークはピカピカじゃないと・・・ もう手に負えない状態
かねてからと言えばしばらくご無沙汰状態のXL250R。
さらにキャンプツーリング用にと角パイプで作った巨大キャリヤーと
原型を留めていないこの「頼りになる相棒」も
もう一度メンテナンスし直して来年は出来る限りキャンプに行きたい。
冬の訪れと共に来シーズンの事を考えているのは私だけでない。
OFF車でキャンプツーリングに行くために
T氏がHONDA TLR-200を入手した事は聞いていたが、かなり本気らしい。
同じ設計屋でも見るからにハイテンション+エネルギッシュな
“大魔神・O氏”とは対照的に物静かながら、
眼鏡の奥の瞳が口の3倍、いや5倍は語っている。
エンジンはとりあえず問題なさそう 細部はけっこういい加減にイジクられている
そんなT氏の静かな熱意に押されて再生をお手伝いさせていただく事になった。
物静かなT氏のバイクなので、
私の作業場の静かな日々はきっと保たれるに違いない!
まず気になったのはサイレンサーとエキパイの取り回し。
さらに取り付け用のブラケットもおかしい。
トラッカー風にカスタムしたかったのだろうが
おそらく途中で諦めた(?)様な状態。
キックレバーも別な車種のモノらしくブレーキペダルと干渉している。
他人のバイクにケチはつけたくないがおかしな部分はけっこうある。
変形したブレーキペダルとキックレバー シフトペダルも妙な位置にある
マフラーやペダル類は一応ノーマルパーツも一緒に譲られたと言う事なので
一度ノーマルに戻してみることにする。
シートやタンク、サイドカバーなどを外している途中で気が付いたのだが
6V仕様のはずがヘッドライト以外の灯火類が
12V用のLEDに変更されている。
よく見るとフロントカウルの裏にヒートシンクが付いていて
さらにバッテリーレス仕様。
電気に関しては相変わらず勉強不足なのでよく解らないが
LEDの低い電力消費量でなければ灯火類に支障が出るのかもしれない。
いずれにしても始動はキックスターターのみなので
ツーリング用のバイクにはありがたい改造。
とは言え要点を理解していないとトラブルがあった時に
トンデモナイ事にもなり兼ねないので、T氏に勉強しておいてもらおう。
カウルの裏側にヒートシンク ヘッドライト以外の灯火類はLED
次の週末にでもフロントフォークやハブをバラしたうえで
必要な部品をリストアップしようと考えているが
ボトムケースから漏れているオイルの状態から
フロントフォークはシール類の交換が必須だ。
それよりもインナーチューブのサビがどこまで進んでいるのかが心配だ。