憧 憬 の 轍

 
憧 憬 の 轍
 
 
2016214日 バレンタインデイだった
 
 

朝、目覚めると同時にアタマの中はマフラーとリアフェンダーの事。

 
作業場へ向かう道すがら、コンビニに寄る。
 
そう言えば少し前から店頭にリボンの付いたチョコレートが並んでいた。
 
おぉ、今日はバレンタインデイだったのか・・・。
 
そんな事にすら鈍感になっているのも、
 
貰えるならチョコレートよりもウイスキー
 

なんて思っているせいかも知れない。

 
作業場に着き次第ストーブに火を入れ、
 
コンビニで買ったコーヒーとタバコと新聞を片手に
 
少し暖かくなるのを待つ。
 
これも週末の朝に何度も繰り返してきた儀式の様な時間だ。
 
3日前に届いたリアフェンダー40年も前のモノ、
 
原型を留めているだけ良しとしなければならない。
 
補強用の裏板は錆を落として塗装すればまだまだ十分に使える。
 
問題は右側にある2箇所の欠け。
 
FRPならまだしもPPとかABS樹脂とかの補修は
 
これまで納得のいく仕上がりを見た事が無い。
 
左右対称に切り落として形成し直すのが最適な方法かと思いながらも、
 
ダメモトで補修にチャレンジ! 
 
いっその事、FRPで雌型を取って
 
作り直した方がいいって話も無い訳では無いが、
 
今後、量産する予定はないのでその案はパス! 
 
速攻で2箇所のリベットをドリルでフッ飛ばして
 
フェンダー本体は補修の準備、補強版は錆落とし。
 
 

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補強板の裏側に錆は少なかった                         錆を落として塗装

 
フェンダーの補修は素材に合わせたパテで成形するしかないが、
 
その前に補強用のメッシュ材を裏側からハンダゴテを使って埋め込む。
 
フェンダーの厚みは3㎜に満たない程度なので注意しないと貫通しそうだ。
 
要するに鉄筋コンクリートの要領。
 
鉄筋に相当するメッシュ材を配した後は
 
ガムテープの表面を型枠に見立ててパテを盛る。
 
フェンダーの縁の段差部分は後回し。
 
ベース部分の形成が最優先。
 
パテが硬化するまでの時間にCB400Fourのスポーク張り、調整。
 
そしてパテの固まり具合を見て修正してはまたスポーク張り。
 
慌ただしいけれど楽しい時間が過ぎる。

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強く押し付け過ぎるとヤバイ                       縁の部分は針金でさらに補強

 

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補修はバンパー用のエポキシ系パテで                  サンドペーパーで形を整える

 

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前輪に続いて後輪のスポーク張り                 スポークが光っているとやっぱり気持ちいい

 
スポークを張り直したCB400Fourの後輪を取り付けてひと休みしていると、
 
ヒロさんことT氏が預けてあったマフラーを持ってきてくれた。今
 
日も「溶接祭り」に精を出しているらしい。
 
マフラーは錆で鉄板の内側が所々薄くなってしまっているため、
 
予想通り溶接に負けて穴が広がったりして
 
なかなか面倒な作業だったようだ。

 
 

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通称“コブラマフラー”、塗装前に仮組                   それにしても独特な造形

 
初期型XL125の作業はとりあえず順調だと思う。
 
この調子で進めば春には登録出来ると思っている。
 
春と言えば忘れる訳にいかないのがCB400Fourの車検だ。
 
気にかかるのはヘッドライトの光量くらいだが
 
XL125の作業が終わり次第に総点検しようと思っている。
 
タコメーターケーブルの付け根のオイル滲みや
 
カムチェーンの張り直しやフォークオイル。
 
キャブレターの同調もとり直したいし・・・。
 
もしかしてこれは呑気に構えている場合じゃない?