2014 越 冬 日 記

After days of CB400Four
 
越 冬 日 記
 
 
diary 4
 
 
20141221
 
 
フロントフォークの組み付けとブレーキシューの交換。
 
年式と用途を考慮してもブレーキドラムが小さい事は否めない。
 
ひたすらに目的地に向かって爆走するタイプのツーリングには絶対に向かない。
 
いつの頃からかスピードに対する興味が薄れた。
 
景色を楽しみながら寄り道を楽しむようなツーリングをするようになった。
 
今では私のXL250RもこのTLR200もそんなバイクだと思う。
 
 
フロントフォークのメンテナンスと同時にブレーキシューも交換するのだから
 
ハブやスポークにこびり付いた汚れ(漏れたフォークオイルによるもの)
 
も綺麗に落とさなければ片手落ちというもの。
 
ハブもスポークも手間のかかる作業ながら
 
T氏の執念によってピカピカになった。
 
 
 
 
 
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ブレーキカムのダストシールも交換                     メーターギアもグリスを入れ直す
 
 
 
前輪のスポークにサビが少なかったのは漏れたフォークオイルのおかげ(?)
 
だとすれば漏れたまま放置していた前の持ち主に
 
感謝しなければならないかもしれない。
 
トライアル車は軽さが命、らしい。
 
フロントブレーキのアームにあけられた3つの穴も
 
単なるデザインではなく意味がありそうに思えてくる。
 
競技自体が高速で行なうものではないのだから
 
ブレーキが小さいことも頷けるし、むしろ軽量化に繋がる。
 
車両重量90㎏はそんな努力の積み重ねの結果なのだろう。
 
 
 
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前輪のスポークにサビは少ない                       ブレーキペダルは位置を確認
 
 
分解して修正し直した後輪のブレーキペダルは
 
確実に踏める位置まで戻したつもりだが
 
踏面が小さいので慣れないと使いにくいかもしれない。
 
後輪のブレーキシューは前輪に比べて減り具合が少なかったが交換した。
 
ブレーキの調整は後日、T氏本人にやってもらう事にして
 
シフトペダルの確認。
 
片側のダストカバーが破れていたがリンク自体に不具合は無い。
 
ブレーキペダル同様にノーマルのシフトペダルも錆びていて
 
可動部分が動かない。
 
妙な位置に付けられていた社外品のペダルの方が
 
良い状態なのでこのまま使う事にした。
 
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リンクとチェンジペダル                        これで正解 ダストカバーは発注済み
 
 
 
エンジンに大きな問題が無いとすれば
 
今回は足廻りの重点的にチェックしようと言う事で各部分を見て来た。
 
外見からもかなり怪しかったリアサスペンションは
 
予想通りアブソーバーが完全に抜け切っていた。
 
 
 
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ショックを分解                             見事に減衰力ゼロ!
 
 
 
純正部品の支点間は385mm。
 
他車の部品を流用する事も考えたが385㎜もある車種は無さそうだし
 
TLR200用の部品は既に欠品らしい。
 
TLR125用の部品はまだナントカなるようだ。
 
TLR125用のサスペンションはスプリングが白色で、
 
俗に「白サス」と呼ばれているらしい。
 
外品を探すと純正部品と同等の値段でそれなりに見つかるが
 
支点間が390㎜~400㎜とのこと。
 
実際に問題になるような寸法差ではないし
 
バネのレートやアブソーバーの硬さも純正品とは違うようなので
 
後日、T氏とゆっくり相談する事にした。
 
同じオフロードバイクでもモトクロス関連の部品はすぐに見つかるのに対し
 
トライアル関連のものは少ない。
 
車種自体が少ないだけでなく
 
トライアルが競技として日本ではまだまだマイナーな証拠かもしれない。
 
Fujigas(フジガス)こと藤波貴久
 
日本人唯一のトライアル世界選手権チャンピオン。
 
彼のことを多くの人は名前すら知らない。
 
来年は久しぶりにイーハトーブ・トライアルを見に行ってみようかと思った。