憧 憬 の 轍
2019年9月21日 継続は力なり
Yahoo!JAPANは今年2月28日にYahoo!ブログのサービスを12月15日に終了すると発表した。
12月15日のサービス終了に向けて段階的に機能が縮小されている。
9月1日以降、記事、コメント、トラックバックの投稿、および編集機能が終了した。
そのため8月30日に更新した8月29日分の記事で止まったままだ。
今後のこのブログの運営については編集長に一任するつもりだ。
これを機に一段落と考えているならそれも甘受するが、別なブログサービスに移行して続けると言うなら「やめろ!」と言われるまで書き続けようと思っている。
ブログのサービスの事情などどこ吹く風だ。
「悪い病気」に感染しているオヤジ達は相変わらず自覚症状も無いままに14日から15日の2日間、深浦町までの1泊ツーリングに出かけたり、ヒマを見てはそれぞれにソロツーリングに出かけたりと初秋を楽しんでいた。
『樵の巨匠』が久々の再生作業に精を出すTLR200 はフロントフェンダーとサイドカバーに目をつぶれば実質的に走れる状態で、今月中に登録する予定だ。
短い期間で再生したと思われるかもしれないが、平坦な道程ではなかった。
オイルシールを交換しようとして解体したフロントフォークの内側は傷だらけで、新品のオイルシールを挿入するにあたっては液体シール材を併用した。
ブレーキシューに焼きついたブレーキダストを削り落とし、さらに樹脂製のスピードメーターギヤは破損したうえ摩擦で溶けかけていた。
ナンバープレートを付けて一般公道を走れる状態に再生する事を目標に作業を進めて来た。完全なオリジナルの状態は望んでいない。
それでも当初考えていた状態からは想像もしていなかった程オリジナルに近い状態になったと思う。
バッテリーレス化や集めた部品の年式や型式の違いから電装関係ばかりでなく、幾つものの加工が必要だった。
順調に再生作業が進んでいるTLR200 とは逆に致命的ともいえるトラブルを抱えてしまったのは初期型XL125。
おそらくはオイルの供給経路が原因でシリンダーヘッドもロッカーアームもカムシャフトも交換しなければならない。
メーカーから純正部品を調達する術もなく、普通なら廃車か部品取りになるのかもしれない。
そんな状態でも諦めないのが作業場の掟だ。それを矜持と言いたい。
出来る限りの中古部品販売やオークションで探しても見つからない。
日本に無いなら・・・海外に目を向けてみた。
やはり世界は広い。
今日現在、使えそうな部品は見つかっているが、海外では後継モデルのXL125Sとかなり混同している節があるので選別に慎重にならなければならない。
ヘッドカバーの軸受け部分は約0.1㎜、シリンダーヘッドは約0.5㎜削れていた。
何らかの原因でカムシャフトに供給されるオイルが極端に減った事が原因だと考えている。
ロッカーアームやカムシャフトに刻まれた傷は致命的だが、ピストンやシリンダーヘッドの燃焼室側に堆積したカーボンは僅かな事から短時間に起こってしまったと考えている。
だとするならオイルはエンジンにとってまさに血液だと思った。
自らの手でギヤの一角までも点検し組み直したエンジンや再塗装したタンクやフレーム、磨き出したハブやクランクケースカバー。
致命的ともいえるトラブルを抱えてしまったのはやはり自分の技量が未熟だったからだと思う。
所詮は素人の趣味と言ってしまえばそれまでかも知れないが、そんな事で終わらせるわけにはいかない。
意地でもこのバイクはもう一度走らせる!
話はまた『樵の巨匠』のガレージで着々と再生されているTLR200 に戻るが、オゾンクラックだらけだったタイヤは自分の「過積載軍団1号車・XL250R PARIS-DAKKAR」で使っていた物と『特攻隊長』のXLR250Rに使っていたブロックタイヤに履き替える事になった。
トライアルバイクにモトクロッサーのようなキャラメルブロックって何?
ってツッコミたくもなるが既にモトクロスやトライアルを始めるほど若くはない。
モトクロスのコースでジャンプの練習に明け暮れたり、直径1mほどの土管を乗り越える練習をした事がある。
今やったらケガどころか死んでもおかしくないのに、それでも古い記憶だけが昨日の事のように蘇る。
それこそが「悪い病気」の証かもしれない。
オゾンクラックだらけで何時バーストしても不思議ではないタイヤを外すとビード部分がリムに貼り付いていた。
さらにリムの内側は錆だらけ。リムバンドも張り付いていて再利用は絶望的。
「ここまでバラしておいてスイングアームは?」
せめてグリスアップくらいはしなければ意味がねぇべ?
残す問題はフロントフェンダーとサイドカバーくらいになった。
FRPで作るとか他車種のものを流用するとか、いくつかの案は出ているが、最近使い始めたスマートフォンでオークションサイトを漁っている。
そんな『樵の巨匠』の悩ましい日々はまだまだ続きそうだ。