憧 憬 の 轍
2022年7月31日 猛暑日
26日に気象庁が「東北北部が梅雨明けしたとみられる」と発表して以来好天が続いている。
平年より2日早く、昨年よりは10日遅い。
それでも東北地方北部の短い夏が始まった。
週末の朝に晴れた空が見えるとそれだけで得した気持ちになるが、最高気温が前日よりも10℃近く上がると身体がついていけない。
さらに朝方は20℃程度で過ごしやすいが、こんな日は海辺の木陰でビール片手に過ごすのがイチバンかも知れない。
W1の初期モデルのタイヤサイズは前後18インチだが、1968年モデル(国内仕様)のW1S以降、1974年に生産を終えるW3まで前輪には19インチが採用されている。
一見してMEGUROを思わせる外観とフレームナンバーから前輪を18インチに戻す事は当初から考えていた事だった。
リムは既に届いている。
アルミ製ではなくあえて鉄製のメッキ仕上げだ。
スポークに関しては少々トラブルに見舞われたが新品が届いている。
スポークと同時に届いたのはタンクの燃料コック。
初期型W1用の物はあまりにも高額で手が出せず、古いMEGUROに使われていた物を入手した。
同じT.S.K.製のDS-1だがON/OFFの表示に違いがある。
W1用は0と2の数字で表示されていたがこのコックの表示は「止」と「予」だ。
それぞれがOFFとReserveの意味なのは分かるだけでなく漢字で表示されているあたりに趣を感じる。
内部に使われていたパッキンなどは硬化が進んでいたので新しいものに替えて漏れがない事を確認した。
とりあえずこれでタンクの問題は解決したが、それにしてもマニアックなMEGURO愛好者たちの金銭感覚には驚かされる。
このコックは比較的安価で手に入れたが、最近のバイクのコックの新品を2個買える程度だった。
オークションに出品されている初期型W1用の物は、かなり状態が悪くても中古の原付が買えそうな値がつけられている。
この週末の本題は前輪の19インチリムからハブを外し、18インチリムに組み込む事だ。
タイヤについてはホワイトウォールがいいとか2本線がいいとか言われるが、その話は後回しだ。
さっさと18インチ用のスポークを組んでしまうつもりだったがハブを磨いてみようと思った。
ツインリーディングのブレーキパネルだけでも・・・。
こんな事を考えてしまうから作業はいつも遅々として進まない。
19インチリムからタイヤを外しスポークも外す。
スポークを切ってしまえば作業は早いがそんな事はしたくない。
まずは前輪を外し19インチリムからハブを外し、全体をサンドブラスト。
中さらに央部分だけをバフ磨き。
前輪タイヤの純正サイズは3.25-18だが今回使う予定のホワイトウォール、もしくは2本線が入ったタイヤは4.0-18だけが売られている。
計算上は18~20㎜程度幅が広くなる。
フェンダー内部やフロントフォークに干渉しない事を確かめなければならない。
7月10日の記事で『サトちゃん』改め『トーハツのレイジ』が持ち込んだバイクの事を「トーハツ ツインアロー LA3」と書いたが「LA5」の間違いだった。
フレームに打刻されたナンバーを確認せずに書いてしまった。
さらに訂正しなければならないのは作業場=GINZA BASEは銀座商店街の一画にあると思っていたが、実は大町商店街の一画だったと言う事。
新しい道路が作られたり拡幅されたりしたことによる勘違いだった。
今後は「OMACHI BASE」か? 住所は中央町なんだけど・・・。
『トーハツのレイジ』のツインアローLA5、今日はクランクケースのガスケットを作り直す。
オイル漏れがケースの合わせ面からなのか、キックスターターやチェンジペダルのオイルシールからなのかを確かめるために液体ガスケットがはみ出したクランクケースカバーを外した。
要するにパッカーンだ。
『トーハツのレイジ』は今朝、HONDA CS90に乗って作業場に来た。
CS90と言えば『編集長』の愛車でもある。
CB400SFのフロントフォークを組むために『編集長』も来る事になっていたのでCS90で来てもらった。
2台並べてみるとハンドルの形だけで別な車種にも見えるから面白い。
最近は「ブラストマン」と呼ばれる『編集長』だが、SB400SFのボトムケースもアルミナでブラスト後、グラスビーズで仕上げてあった。
新品のインナーチューブやオイルシールも揃っている。
パーツリストや整備マニュアルを見ながら作業は進められ、後はステムシャフトと共にフレームに組付けるばかりだ。
明日は朝から雨で気温も10℃くらい下がると予想されている。
COVID19の新規感染者が再び急増している中、体調管理に留意しなければならない。
明日から8月か・・・。