憧 憬 の 轍

 

201998日 上を向いて歩こう

 

暑い。

 

「ねぶたが終われば秋」のはずだが正しく残暑だ。

 

南太平洋で次々と発生する台風と関係があるのかもしれないが、所詮は人の力でどうにかできるものではない。

 

早いものでもう9月だ。

 

今年も3/4が終わった事になる。

 

山が色づく頃になれば今日のように暑い日が恋しくなるに違いない。

 

 

 

絶不調の極みとも言うべき初期型XL125。

 

2~3,000rpmの不調を解消するため点火時期もバルブタイミングも何度も調整した。

 

さらにアイドリングが2,000rpmから下がらない。

 

キャブレターも解体し総点検しても原因が分からなかった。

 

 

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総点検中のPE24

 

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テストはいつもの“点滴状態”で


キャブレターも点火時期もバルブタイミングも問題ないはずなのに、ついには始動さえしない。

 

考えられるのはカムとロッカーアームしかない。

 

シリンダーヘッドカバーはエンジンを降ろさなければ外せないのでカムギヤを外し、浮かせたヘッドカバーの隙間からカムシャフトを抜き出してみた。

 

一瞬、信じられないものを見たような気がしたが、先週から疑問に思ってきたことのほとんどに答えが出た。

 

 

 

 

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この減り方は何? 

            

 

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こうすればもっとわかりやすい

 

 

次の週末に予定している「日本海ツーリング」。

 

天気さえ良ければこのバイクでおよそ40Kmのダートを走るはずだった。

 

それに向けて今日も早朝から整備に手を付けたのに、このバイクの今後を大きく左右すると言っても過言でないモノを見てしまった。

 

ゴマカシの効く部位ではないし、探し出すのはかなり難しい部品だ。

 

もし安価で手に入るなら同型のエンジンや車両を探した方がいいかもしれない。

 

 

窓から差し込む西日の中で溜息しか出ないのは暑さのせいではない。

 

こんな時は落ち込んでいるよりも次の一手を考えるためにも気分転換が必要だ。

 

冷蔵庫から缶入りの「ハイオク」を出してまずはアタマを冷やさなくては・・・。

 

 

数年前、この初期型XL125を預けられた時、後継モデルのXL125Sのエンジンもオマケだった。

 

点火方式がCDIに変わっていたり、ジェネレーターもアウターローターに変わっていたりでまったく使いモノにならないまま未だに作業場の片隅にある。

 

それでも基本的な構造が一緒なのでカムシャフトくらいは…、と思ったがまたしても裏切られた。

 

おそらくカムプロフィールは同じだと思うがCDIのピックアップとを取り付けるためにカムギヤから先が長い。

 

これは切断してネジ穴を切り直せば何とかなるとしても反対側の端部の寸法が2㎜ほど細く作られていた。

 

 

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左が初期型、右がXL125Sのカムシャフト

   

 

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エンド部分の径は約2㎜違う

 

 

さらにカムシャフトの状態からロッカーアームやシリンダーヘッドの受け部分の状態も気になる。

 

近々にエンジンを降ろして今後の対策を練らなければならない。

 

一方、『樵の巨匠』のガレージで再生作業が進んでいるTLR200はフロントフォークのフルオーバーホール。

 

オイルシールはガチガチでフォークオイルには水が混入していた。

 

 

 

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またしても吊り下げ状態で 

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フロントフォーク解体

 

 

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今にも破断しそうなクリップ  

        

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ハイ、スイッチも準備出来ました