母の日

 

憧 憬 の 轍

 
 
 

2017514日 母の日

 

 今日は母の日」。
 
妻帯者メンバーの妻=母のためか、
 
あるいは恐妻家(失礼、愛妻家)揃いのためか、
 
いつもの週末とは違って作業場には静かな時間が過ぎていた。
 
最近になって知ったことだが55日のこどもの日にも「母」は関係していた。
 
祝日法によればこどもの日は「こどもの人格を重んじ、
 
こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」ことが趣旨とされている。
 
残念ながらそこに「父」と言う文字は見当たらない。
 
 
 
 

 53日の「春一番ツーリング」の際に土壇場で走れなかった

 

HONDA XL125K初期型の修理に着手する。

 

以前にも同じ症状を見ているので点火タイミングの狂いが原因と考えていた。

 

後継モデルのXL125SCDI点火システムを移植したいところだが、

 

ピックアップの位置とカバーの形状からシリンダーヘッドごと、

 

あるいはカムシャフトも含めて移植しなければならなくなりそうで現実的な手段ではない。

 

点火タイミングを合わせるためにカムシャフトとガバナーを固定している

 

僅か5㎜ほどのピンが外れてしまうことが原因なのはほぼ確実なので、

 

まずは解体して状態の確認。

 

 

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カバーを外したポイント部分                                    さらにプレートを外すとガバナーが現れる

 

ポイント部分はこれまでも何度も解体と組み立てを繰り返してきた部分。

 

このピンが原因で点火タイミングが狂う事に気が付かず、前回はエンジンを下して作業した。

 

 

ガバナーを外してみると予想通りピンはガバナーの溝に挟まっていた。

 

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ピンは外れてガバナーの溝に                                    この14番のピンが問題

 

ガバナーの溝の形状とシャフト側の穴の寸法を考えると

 
ピンは組み込んだ状態で遠心力によって抜ける方向に動いているようだ。
 
遠心力だけでなくエンジン自体の振動も関係していると考えられるので、
 
寸法的に“余裕のない”ピンを作ってみる。

 

 
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このピンを流用した                                          こんなモノを作ってみた 下が純正部品

 

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この溝の形状も原因のひとつか?                                ピンとシャフトの納まり

 

使用した廃材は今となっては何の部品だったのかさえ分からないが、

 

直径が0.2㎜程度太い。これを削り落としたうえで純正部品より僅かに長めに切り、

 

現物合わせを何度も繰り返してガバナーを取り付けてみた。

 

外は雨が降っている。

 

気温も10℃程度。試運転してみる気にもなれない。

 

昨秋、キャブレターの選択のため3週続けて夏泊半島まで走った時のように地道な検証が必要だ。

 

昼前に「母の日」の沈黙を破ったのは『林道2号』、今日もハイテンションだ。

 

『林道1号』から譲りうけたチェーンガードを愛車XLR250Rに取り付け、

 

いたくご満悦ながら天気が悪くて散歩ならぬ“散走”もできない。

 

午後になっても一向に回復の兆しを見せない鉛色の空を何度見上げてもため息しか出ない。

 

近所の公園を彩っていた桜もすっかり葉桜になってしまった。梅雨が近い。