憧 憬 の 轍
2017年5月28日 意味
篠田桃紅(しのだ とうこう)著「103歳になってわかったこと‐人生は一人でも面白い」
と言う本が密かに話題なっている。
「いつ死んでもいいなんて嘘。生きているかぎり人間は未完成」
帯に書かれた言葉が目を引く。
彼女は芸術家だから、とか才能のある人だから、と言ってしまえばそれまでの事。
どんな人間も老いに逆らう事は出来ない。
第1回『炎とランタンの夕べ』。最近はただの飲み会にもタイトルが必要になってきた。
要するに“飲む”ための口実と言うか理由が欲しいだけなのだが、
本能的に“飲みたい”のだから本来理由も口実も必要ない。
今回は先週めでたく再生したHONDA製の小型発電機や、
単に“勢い”で修理した古いランタンの灯りで飲み会をしてみようと言うだけのこと。
まぁ、キャンプ状態の飲み会だ。
「樵の巨匠」の貯木場的な家庭菜園の片隅で密かに・・・
のつもりが準備と言って日没前から集まったメンバーの手には既に泡立つ飲料が・・・。
まさに“アブナイ大人の火遊び”が始まろうとしていた。
今夜の主役たち ランタンではないがこちらも主役級
“今夜の主役”は上の写真、左から220J(1979年製)、
E300は1965年(昭和40年)から1973年(昭和48年)まで発売されていた小型発電機で、
正式名称はスーパーワット300。
50ccのサイドバルブ4サイクルエンジンを用い、50万台を売り上げた。
今となっては知る人ぞ知る1台ながら、
発動機マニアの「樵の巨匠」と92ブラザース(弟)にとってはまさに涙モノらしい。
日が暮れる頃には既に絶好調 実際にはこのくらいの明るさ
「火を燃やす」あるいは「火を灯す」行為を太古の昔から人類は行ってきた。
自分が扱える規模の火が燃えるのを見ていると気持ちが落ち着くと言う人もいる。
電気の方がはるかに扱いやすく手軽なのにわざわざ火を焚いてみたいと思うのはなぜだろう。
「発動機友の会」別名ダッタッターの会 この顔を見ればわかってもらえると思う
パチパチと薪の爆ぜる音、
ガソリンランタンの燃焼音、
そして小型発電機のかわいい排気音。
ヨッパライたちの話声の方がよほど喧しい。
本来そんな音に耳を傾けることを趣旨としていたはずだが
飲料に含まれたアルコールは参加者の体内でガソリンよりも燃焼効率が高く、
さらに爆発的で日付が変わる頃には幾つかの「物語」を産むことになった。
通称「ボックリ君」 某雑誌の付録だった小型焚火台 まだまだ夜は長い
日付が変わって28日(日)。
胃のあたりに昨夜の余韻を残しながら朝からYAMAHA セローのパンク修理。
本来なら昨日の午後にサッサと終わっている筈の作業だった。
写真を掲載できないのが残念だが同じ1本のタイヤのパンク修理のためにタイヤ脱着、
およびチューブの修理を繰り返すこと約10回。
肉体的にも精神的にも疲れ果てた頃、
タイヤは何とかなったようだが
ブレーキは前後ともディスクローターまで含めてフルオーバーホールが必要だ。
オイルの漏れや滲みはオイル量が確保できていれば気にしなくてもいいかもしれないが、
ブレーキだけはある意味、走る事よりも大事だ。
サンちゃんことS氏の相棒、タケちゃんマンの愛車だけに、
素人メカニックながらあえて苦言を言わせてもらうことにしよう。
作業を手伝ってくれた仲間たちに感謝して今夜は早めに寝ることにしようと思う。